出来上がった現物からなぜそうなったか推察すれば誰でも分かる話だよ。

車輛限界も建築限界も予め決まっている。
その当時の技術の持ち駒も決まっている。
国鉄は集中クーラーに自信がなかったので、ダクトの要らない小型分散クーラーを選択した。
すると20系より40cmぐらい下がった天井に3段寝台を収めなくてはならない。
それならば側廊下式の方が寝台の天地を高く確保できるが、
昼間の居住性や折り返し時間の関係で特急電車とされ、中央通路式3段プルマンとなった。

寝台と座席の両用であるが故に高さ関係のバランスをどう取るかを
この電車は相当悩んだ形跡がある。