>>132-133
マヤ20ができたのは「みずほ」大分行き、「さくら」佐世保行きができたのがきっかけ
20系は固定編成客車ですので、分割してしまうと電源車の無い大分方面行きは
何らかの方法がないと冷房もなにも使えない状態になってしまいます。

そこで製作されたのが旧型客車オハシ30形から改造したマヤ20と呼ばれる簡易電源車。

なぜ「簡易」なのかというと、分割後の短編成の電源がまかなえれば十分なので、
発電機の能力を本務用の半分程度にしているためだ。
特に20系運用時、九州側の車両基地に予備車が1両も無かったことなどから、
関係者の中では、ディーゼルエンジン故障のリスクがある電源車が不足することに対する危機感は相当なものがあった。
なにしろ当時の日本のディーゼルエンジン技術がカスだったのに、無理して国産技術のものにしたからね・・・。

マヤ20は全車両に電力を供給することが可能なカニ21、カニ22、マニ20に比べたら
半編成分くらいしかサポートできず、足回りがTR23のままのポンコツなので高速運転には適しないという構造であったが、
関係者の間では、「予備車がある」という安心感を得たそうである。