現役相鉄車両(1)
横浜駅乗り入れ44年のベテラン・旧7000系
1975登場 8両1編成
歯車比を変更した新6000系の機器に、5100系からさらなる軽量化を図ったアルミ車体を組合せたハイブリッド電車。
当初は新6000系をモデルにした8両編成と、2100系をモデルにした6両編成の??二本立てだったが、1980年入線の旅客車301両達成記念編成を除き7連化され、導入当初から7連の編成もあった。??
1983年から、サハ7600と横浜寄り増結車のモハ7000+モハ7100偶数車ユニットを加え、??閑散時8連・ラッシュ時10連とされた。??
なお、制御回路電源のDC化を本系列から実施(他系列も改修)。??
2003年以降、度重なる組み替えにより、編成内での経年が不揃いとなる。「先頭車の運転台側2両に挟まれた中間車1両」はこの形式から誕生(現在は廃車済)。6社が通る横浜駅で乗り入れ年数最長形式。
7710×8は相鉄最後の赤帯として52年の集大成を飾るほか、7710-7125-7126の3両は1980年入線の旅客車301両達成記念編成の一部である。
2018年に7006号車が廃車されたことで、相鉄は大手私鉄16社で最初に営業用制御電動車を全廃した会社となった。

ブラックフェイスで一新・新7000系
1986登場 8両2編成・10両4編成
この形式から、編成単位での落成・運用となる。6編成中4編成は落成時から仕様違いで、2番編成となる7715×10からラインデリアを採用し扇風機を廃止。
3番編成となる7751×10からVVVF制御。4番編成の7753×10は、非大手の私鉄として国内初の10両貫通編成となった。6番編成の7755×10では、セミクロスシートを採用し、バブル期の上質な輸送を提供した。??
VVVF車はクハ・サハも含め50番代を与えられている。準大手相鉄・いずみ野終点時代を知る最後の形式。
なお、相鉄に1989年落成は3編成あるが、昭和64年落成の車はない。全て平成元年に製造である。

走る応接間・8000系
1990登場 10両12編成
大手私鉄・相鉄としての最初の新形式。極端な軽量構造を辞めて一般的な骨組み車体にした関係で、7000系列より重量が増加した。??
「事故廃車が発生」「他形式での事故廃車発生に伴う補充」の両方を経験した形式。
最初の3年間で6編成、その後7年間で1編成ずつ製造と生産ペースに偏りが見られる。
8704×10と8705×10は、20000系と12000系の導入に伴う廃車対象編成でありながらLED照明となっており、今後の動向が注目される。??
なお、この形式を作り始めたころから、ガラパゴス電車という事情もあり、日立との関係が悪化。21世紀序盤は日立製作所との車両取引が無かった。