63形以降の電車は、資材不足を別問題としても、軽量化等を考慮して、台枠強度も弱くなったから、アコモ改造などを機に、完全な新製ではなくても、バラしたり組み替えたり程度は、当たり前にあったのではなかろうか?

昭和25(1950)年2月の80系一次車の試運転中に火災事故に遭った86017・80027も、台枠は純粋な新調ではないが、完全に組み直した。

西武鉄道で、旧型車を新性能冷房車化した401系の中に、戦前の17m車の流れを汲むという車両が若干数あったが、もちろん元の魚腹台枠を継承などしていないし、車体は完全に西武による戦後新製で、つまり単に車籍を受け継いだだけのものだった。
このように、(床下構造に相違があるから仕方ないのだが…)頑丈な魚腹台枠さえも、どこかで没になったりしているのだ。