>>851 その3
時刻表を見ていると列車の時刻以外にも色々なことが載っている。
その中で特に私の目を引いたのは列車の編成表と主要駅の案内図であった。
この主要駅の案内図の中には残念なことに札幌駅はなく、札幌駅の案内図が掲載されるようになったのは、後の時刻表がB5判に大型化された1967年の10月号からであった。
この時刻表を見るまでは特急列車の知識はほとんど無かったが、この時刻表により北海道の特急列車の時刻、運転区間、編成の知識を得ることが出来た。
ちなみに当時の北海道の特急列車は、3本だけで[おおぞら]が函館ー旭川・釧路間 [おおとり]が函館ー網走・釧路間 [北斗]が函館ー旭川間でいずれも千歳線、室蘭線経由、全車座席指定のため改札口に早くから座席確保のため並ぶ必要がない。
各方面の全てに1等車 おおぞら と おおとり の釧路編成、北斗には食堂車が連結され、停車駅を必要最小限に抑えた正に特別急行列車であった。
特に おおぞら については、滝川〜帯広間の3時間近く客扱いの停車がなく、時刻表には通過印のレ点が連なっている。帯広停車後も上りおおぞらとの列車交換のための運転停車はあるものの釧路まで約2時間客扱いの停車はない。

               〜つづく〜