当時は今ほどボーダーレス化が進んでいなかった。海外と接する運輸インフラには国威発揚
という意味合いが強かった。良い例が日本航空をはじめとしたナショナルフラッグキャリアと呼
ばれた各国の国際航空会社で国営企業であり国際貨客輸送だけでなく、要人輸送や戦時における
物資・兵隊等の輸送や空軍の天下りも受け入れていた。
また欧米人にとってアジアはまだ経済面で脅威ですらなく、日本も一般的にはアジアの小国とい
うイメージでしかなかった。