鉄道連絡船の話題は段々忘却の彼方へ。
そこで一席、拙者は青函連絡船の洞爺丸に乗船の経験があってな、
昭和29年の春先だよ。
その後台風15号で沈んでしまうとは夢にも思わなかった。
ボーイさんが「ぼっちゃま」なんて呼んでこそばゆかった記憶が。

台風15号が近付いていた時、
北海道各地には生温かい強風がずっと吹いていて、
本州出張で洞爺丸に乗る予定の父親達もいて、
母親達は翌朝に無事が確認されるまでまんじりともせず夜を過ごしたんだって。