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「御の字」の意味は「最上のもの」「ありがたいこと」となります。「御の字」は非常に結構であること、十分に満足していることを意味します。また、大変ありがたく感謝したい気持ち、またしめたという思いを表す言葉でもあります。つまり「御の字」はものごとへの願いや希望が叶い、最高なものとなったと心が満足する様子を指しています。

「御の字」の語源は「尊敬の意・御」
「御の字」は「御の字」の「御」が持つ言葉の意味が由来となっています。「御」には相手を尊敬する意味がありますが、そもそも「御の字」は江戸時代の遊里言葉の一つで、遊女が「カネを払ってくれて、自分を大事に扱ってくれる客」という意味で使っていた隠語です。

転じて、「御の字」は非常にありがたいもの、感謝したい心境という意味で使われるようになり、現代へと受け継がれていきました。これが「御の字」の由来となります。

「御の字」は誤用の多い言葉
「御の字」は誤用の多い言葉の一つです。一般的に使われる意味は「まあまあ」「悪くはない」、また「だいたい納得できる範囲である」「良くもないが、まあ悪くもない」などのようになりますが、これらは本来の意味に沿う使い方ではありません。