三菱重工のジェット機開発会社が解散

三菱重工業は1日、MSJ資産管理(愛知県豊山町)が3月31日付けで解散したと発表した。同社は国産のジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ、旧MRJ)」の開発を手掛けていた三菱航空機の後継会社で、
事業撤退を受け2023年に社名を変更していた。今後清算手続きを進め、会社を閉鎖する。

解散による三菱重工グループの業績への影響はないという。三菱重工は08年に国産ジェット旅客機の事業化を決定。
約1兆円を投じ開発してきたが、航空機を運航するための「型式証明」を取得することができず23年に開発撤退を決めていた。

国産の民間旅客機を巡っては経済産業省が35年ごろをめどに官民で次世代の国産旅客機を開発する案を示している。
政府支援が不十分だったことや1社での開発では負担が大きすぎたことなどMSJの失敗で得られた教訓を生かすとしている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0113W0R00C24A4000000/