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欧州で猛暑 ドイツやチェコで史上最高、フランスは「命の危険」
2019年06月27日

ヨーロッパ各地が猛暑に見舞われている。ドイツやポーランド、チェコでは26日、最高気
温が38度を超えるなど、6月の観測史上最高を記録した。この猛暑は今後数日間続き、
さらに気温が上昇する可能性がある。

フランスやスイスなど複数の国では、27日にも、40度を超えるとみられている。

気象学者によると、北アフリカから押し寄せる熱波により、ヨーロッパ各地で気温が急上
昇した。

フランス当局は、生命に危険が及ぶレベルだと国民に警告している。アニエス・ビュザン
保健相は26日、政府が大げさに騒ぎ立てているとの批判を一蹴した。

同国では、2003年の熱波で1万5000人が死亡。政府は対策が不十分だったとして非難を
浴びた。

フランスのほとんどの地域は、4段階ある警戒レベルのうち2番目に高い「オレンジ色」に
なっており、地元当局が暑さを回避する方法を伝えている。

スペインでは、一部地域で山火事の「重大なリスク」があるとして警戒を呼びかけている。


最高気温を更新、38度超えも
ドイツ東部ブランデンブルク州コシェンでは26日、同国の6月の気温としては最も高い38.6
度を記録した。

ポーランド・ラジンでは38.2度、チェコ共和国・ドクサニでは38.9度と、それぞれ最高気温を
更新した。

フランスやスイスの一部地域でも、観測史上で最も高い気温に達した。高地のアルプスで
さえ、30度を記録した。

気象学者は、この熱波は今後数日にかけて強まる見通しだと警告している。スペイン北
部の一部では、28日にも45度に達する恐れがある。