3)職域におけるASD診断
 子供の頃に明らかにASDの診断を受けて療育を受けている場合はそれを重視する方向で検討すべきであろう。大人になってか
ら診断されるASDでは、診断よりもASD特性がどの程度あるかを考え、それに応じた対応を考えた方がよい。診断されるかどうか
を重視する意義は少ない。
 筆者の印象を言えば、最近、職域で、大人のASDが過剰診断される傾向がある。職場の問題を発達障害という個人の精神疾患の
せいにすれば職場の問題点を見なくてよいし、リワークやデイケアを含む一部医療機関は発達障害診断の閾値を下げているという
指摘は否定できないかもしれない。

ttp://kokoro.mhlw.go.jp/mental-health-pro-topics/001.html
厚生労働省 こころの耳 職域で問題となる大人の自閉症スペクトラム障害