横浜DeNAが19日、球団内で立ち上げた「賭博等に関する対策委員会」による野球賭博などに関する
ヒアリング調査結果を球団の三原一見・専務が発表した。
全選手、コーチ、スタッフら285人を対象にした調査で野球賭博への関与問題や賭博常習者との接点、
円陣、声出しのチーム内の金銭授受については「一切確認されなかった」が、
練習、試合中の一人1000円程度の罰金制度や、
投手陣の一部が年間成績の最上位選手に総額40万円程度の祝儀を渡していた金銭授受、
総額10万円程度となる“高校野球クジ”が、一部の選手によって行われていた事実が確認された。
いずれもNPBに確認したところ、野球協約には違反するものではないが、
コミッショナーが1月29日に通達した「野球に関して個人相互間などで金銭を授受をしない」という部分に抵触、
今後野球賭博の温床となる可能性があるため、
球団は、これらの全面禁止及び、再発防止についての意識を高めることを、この日、1、2軍全選手、スタッフに通達した。
罰金は、練習中のノック、試合中のサインミス、エラー等において、選手会の中で切磋琢磨、技術向上させるため、
ミスの度に1000円程度を徴収して積み立て、オフの選手会のゴルフや懇親会などに使用したもの。 
今後は、遅刻などの球団による罰金だけは継続して、そのお金は野球振興に使うという。
10人程度の投手が10年前から行っていた、ご祝儀による金銭授受は、投手の勝ち星の貯金、犠打、打点、塁打数の4項目について、
それぞれ1万円ずつを徴収してシーズン終了後に、最上位の成績を残した選手が一項目につき10万円程度をご祝儀として受け取っていた。