俺もむかしヤンチャだった頃はよくポーポイジングしたもんだよ
ポーポイジングすることでしか満たせないなにかが俺の中にあって
その御蔭でいくつかの厄介なトラブルにも巻き込まれもした
でも今にして思えばなぜあんなに必死にポーポイジングしていたのか
なぜあれほど夢中になってポーポイジングしていたのかうまく説明することができないんだ

「きっと若さというのはそういうものなのだろう」

そう呟くと俺は最後のタバコに火をつけ
マールボロのパッケージを握りつぶしながら彼女のほうへ流し目を送った