ベンツも中国傘下になるのか?


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[北京/香港/フランクフルト 15日 ロイター] - ドイツ自動車大手ダイムラー<DAIGn.DE>の中国の主要合弁事業パートナー、北京汽車集団(BAIC)[BEJINS.UL]がダイムラー保有株を
約10%に倍増させる計画を進め、浙江吉利控股集団から筆頭株主の座の奪取を目指している。
関係者2人がロイターに明らかにした。

関係者によると、既にダイムラー株5%を保有しているBAICは、公開市場で買い増しを開始している。同社は現在、ダイムラー第3位の株主。
10%取得すれば、現在約9.69%を保有し、中国でのダイムラーとの提携拡大を目指す吉利の出資率を上回る。

関係者はまた、保有株約10%とともに、BAICはダイムラーの監査役会に役員を送り込むことを狙っていると指摘した。吉利は現在、監査役会にメンバーを派遣していない。

ダイムラーは先月、英金融大手HSBCが11月15日時点でダイムラーの議決権5.23%を保有していると発表した。

ロイターの取材に対しダイムラーは、BAICが出資率を引き上げたという通知は受けていないと回答した。
ダイムラーの中国事業を統括するフベルトゥス・トロスカ氏は13日、「ダイムラーへの長期的投資家を歓迎する」と述べ、BAICと同社が出資率を引き上げる可能性について聞かれると「われわれは相性が良い。事態の先行きを見守りたい」と付け加えた。

3人目の関係者は、BAICは中国におけるダイムラーの最重要パートナーになるため、出資率で吉利を上回りたいと説明した。

取材に対し、BAICと吉利からのコメントは得られていない。HSBCはコメントを拒否した。

12/16(月) 10:41配信
ロイター
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