フェラーリでの仕事を終えた後、ハートレーが向かったのが、昨年まで共にF1を戦った古巣の
トロロッソだった。女性広報2人とチームマネージャーのグラハム・ワトソンと談笑するハートレー。
フェラーリのチームウェアを着ていたので、写真撮影はNGかなと思いながらも「写真を撮らせて
ほしい」とお願いすると、「いいよ、みんな集まって」と喜んで撮影に応じてくれた。その対応に
トロロッソの広報も喜んでいて、「あとで私たちにその写真をメールしてね」とお願いされたほど
だった。

 ハートレーといえば、日本食が好きでトロロッソ・ホンダ時代は毎日ホンダのモーターホームで
日本食を食べていた。しかし、カナダGPではホンダのホスピタリティハウスで日本食を楽しむ
ことはなかった。ハートレーはその理由を「本当は食べに行きたかったんだけど、フェラーリの
ウェアを着ているから……」と言うが、本当の理由は別なところにあったのではないかと推測する。
それは今年の5月1日に、トヨタが今シーズン限りでWEC(世界耐久選手権)チームから離脱する
フェルナンド・アロンソの後任として、ハートレーを起用すると発表したからだ。

 2017年から2018年にホンダと共にF1を戦ったハートレーは、TOYOTA GAZOO Racingの一員
として、中嶋一貴、小林可夢偉、セバスチャン・ブエミ、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスと
組む。2019-2020年シーズンのWECは、3カ月後の9月1日にイギリス・シルバーストーンで開幕する。

 ハートレーの新天地での成功を祈りたい。