レース後、メディアを前にしたガスリーは、ハートレーが前を譲ってくれるものだと考えており、彼が通常通りコーナーを曲がったことに驚いたと話した。

「彼ら(チーム)は無線で『OK、ストレートの終わりでブレンドンは君を前に出すよ』と言ったんだ。だから彼がそうしてくれるものだと思って、僕はイン側をとったんだ」

「彼は少しスペースを残してくれるのだと思っていたけど、彼はいつものようにコーナーを曲がり始めた。僕はイン側にいてスピードを落としていたから、何もできなかった」

「ブレーキを踏んで彼を避けようとしたけど、それも遅すぎた。僕たちは接触してしまった」

「チームメイトと接触してしまうことになって残念だった。僕たちはお互いに誤解していたんだと思う」

「僕は彼が何かしてくれるものだと思っていたし、おそらく彼も(僕が何かをすると)考えていたのだと思う」

 またガスリーは、レース前にチームがポジションの入れ替えについて話し合っていたことや、ターン14をポジションの入れ替えに使用することに合意していたことを明かした。

 一方ハートレーは、ターン14の入り口ではなく、出口でガスリーを前に出そうとしていたと主張した。彼は、最初のスティントでもターン14の出口でガスリーを前に出したのだという。

「少し誤解があったことは明らかだ」とハートレーは語った。

「僕はウルトラソフトタイヤで苦戦していたので、最初のスティントでもポジションを入れ替えていた。ターン14の出口で彼を前に出したんだ。だから二度目にそれを求められた時にも、同じことをしようと考えていた」

「僕の考えでは、彼は間違いなく、僕が(ターン14の)入り口で前を譲るものだと考えていたようだ。でも実際はそうではなかった」

 ガスリーはタイムペナルティに加えて、ペナルティポイントを2点加算された。この裁定についてガスリーは、「僕たちにできることは何もない」と述べた。

「確かに、テレビでは僕が悪いように見えるだろう。だけど今話したように、僕たちがあそこでポジションを入れ替えようとしていたのは明らかだ。彼がああやって曲がるとは考えてもいなかった」

「もちろん、もし僕たちが本当にバトルをしている状態だったら、僕はあのような曲がり方をするはずがない