トロロッソ・ホンダの勝算は?「純粋なレース屋」との相性を考える

ちまたでは「トロロッソはしょせんミナルディ。期待はできない」
と(2chでは)見る向きもあるが、これは正しいとは言えない。

空力部門はイギリスのビスターにあり、同じイギリスのミルトンキーンズにある
レッドブルテクノロジーズからの技術供与も受けている。

チームスタッフは今もイタリア人が多いとはいえ、顔ぶれは多国籍化しており、
今のトロロッソはかつてのミナルディとはまったく別のチームだ。
「ミナルディのシェフが作るパスタがF1パドックで一番美味い」
などと言われたものだが、今はトロロッソの食事も
レッドブルのオーストリア人ホスピタリティクルーが作っているので、
そんなことを言う人がいればモグリだと思ったほうがいい。

また予算面でも、2018年はレッドブル本体からの供出が減ると言われており、
財政は厳しくなりつつある。
ホンダはレッドブル側から資金提供の依頼を受けてはいないが、
パートナーとしてともに上位を目指すために、
資金面でも何らかのバックアップを行なうことに前向きなようだ。

アルファロメオが「ザウバーのタイトルスポンサー」というかたちでF1に復帰する。
これは、フェラーリの親会社であるフィアットのセルジオ・マルキオンネ会長の
肝煎(きもい)りで、いわばザウバーを
フェラーリのジュニアチーム化しようというもの。

米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180118-00010001-sportiva-moto