色々な条件で燃焼を良くした

「具体的なことは言えません」と前置きした上で、次のように説明してくれた。

「去年のエンジンと比較すると、今年の方が燃焼は明らかに良くなっています。
 広い範囲で燃焼がよくなっているんです」

「どこかの領域(回転域)の燃焼を良くしようとすると、
 別の所(回転域)が犠牲になっていることがあります。
 例えばパーシャル(アクセルをコントロールし、スピードを一定に保つこと)
 の部分が良くなかったりする。
 そういう部分を、気筒内の混合気の状態も含めて、改善できるようになっています」

「ホンダエンジンはピークパワーに特化しているというイメージが
 あるかもしれませんが、そのピークパワーは維持しつつ、
 色々な条件で、燃焼を良くしようとしたエンジンなのです」