2017年(6年目)。トヨタの応援キャッチコピー「あの悔しさはすべて、伏線だ」
速さと信頼性の両立には限界ありと3台体制で参戦。今年こそ勝つのだろうと誰もが思った。予選ポールポジション。
しかし7号車は深夜にクラッチトラブルで離脱、8号車はフロントモーターとバッテリーの交換に長時間を要す。
9号車はアクシデントでリタイヤ。しかしトラブルはトヨタにだけ起こったのではなく、ポルシェも1台はリタイヤ、
もう1台もメカニカルトラブルで1時間以上のガレージ作業・・・しかし中継を見ている限り、ポルシェとトヨタは
ピット作業のスピードが違った。昨年の経験からかトヨタはメジャートラブルが起こった車両は優勝の見込みなしと
して諦め、まったりと作業をしているように見えた。それに対してポルシェは2台しかないためか、また、年間タイトル
には完走させることに意味ありと考えたのか、シャキシャキと作業をし、なんとかLMP2の前に出られる1時間程度の
停止で慌ててマシンを送り出す。あわやLMP2が総合優勝かと思われる展開のなか、残り1時間でポルシェが首位に
出て優勝。「1時間以内の修理には意義あり」という認識があった気がする。一方、トヨタはフロントモーターを
交換した車両が9週遅れだったが、ユニット交換的でポルシェよりも割と単純な作業に見えた。もしかしたら、
大急ぎで修理していたら優勝できていたのでは?と個人的には思っている。
「3台体制のおごり」で優勝を逃した印象のレース。もしくはルマンでの優勝にしか興味がなさすぎたゆえの取り逃し。