まあマッチの乗った962Cってのは多分あのタイサンのGT仕様で
ハンデウェイトがえらく載った仕様
(といっても、それでも並みのツーリングカーより充分軽いんだが)
ではあるんだけどね。
関谷さんも「マクラーレンF1も実は案外乗用車寄り」みたいなことを。

フォーミュラはタイヤ周りの乱流「さえ」上手く整理出来ればよくて、
だから規制の厳しくない頃はフロントウィングの翼端板周りや
サイドポンツーン後端に仕掛けをして「タイヤ前側に風が回り込まない」とか、
さらに前輪側はターニングベインなんかを付けてタイヤの後ろで乱れない処理もしてたでしょ。

物理的なフェンダーは無いけど見えない空気の壁で出来たフェンダーがあるってのは
それはそれで合理的な設計だよ。

実のところ今でも、わざわざ「エコカー」と呼ばれる車種なら当たり前として
割と普通の乗用車でもタイヤ周りの整流に関してはあのアイデア使われてるからね。
タイヤの前側に流れ込んで「そのままだとタイヤが踏んづける」空気を逃がしたり
タイヤハウスから吐き出して後ろで乱れる空気を上手く整流すれば
かなり空気抵抗が削れるってことで。
レーシングスポーツカーや「スーパーカー」の比じゃなくタイヤの下側が露出してる
量産市販車においてはこれは重要な要素。