少女革命ウテナ(再)
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ウテナ「その塔の鐘が響き渡る放課後。華麗なる学園で動き出す危険な秘密。
決闘の森。ディオスの力。世界の果て。
彼と彼女らは、薔薇の刻印の掟に支配された決闘者」
アンシー「あなたなら出来ます。世界の全てを変えることが」
ウテナ「よく分からないけど、この決闘に勝てばいいんだな」
『少女革命ウテナ』
ウテナ「いざ!僕が王子様になるってことだろう」 潔く カッコ良く 生きて行こう …
たとえ2人離ればなれになっても …
Take my revolution
光差す校庭(garden) 手をとり合い
誓い会ったなぐさめ会った
もう 恋は二度としないよって
頬を寄せあって うつる写真の笑顔に
少しの淋しさつめ込んで
夢を見て 涙して 傷ついても
現実はがむしゃらに来るし
自分の居場所 存在価値を見つけたい
今日までの自分を
潔く 脱ぎ捨てる 裸になる
自由を舞う薔薇のように
たとえ2人離ればなれになっても
私は世界を変える 草時「こんな陽の届かない地の底で、よくもそのバラは花をつけるね」
馬宮「僕の黒バラは闇を吸い込んでいるから。
ねえ先輩、あの桐生生徒会長が、このところ、ずうっと休んでいるんだってさ。
だから、最近の学園は静かなんだね」
草時「いいことだよ。すべからく学園とは、平和な学び舎であってしかるべきだ」 ウテナ「ただいま、チュチュ」
チュチュ「ちゅ」
ウテナ「今日は土曜だから、クラスで騒いでたんだ」
チュチュ「ちゅ」
ウテナ「...お前のご主人も来ればよかったのに。全くつきあい悪いよな」
チュチュ「ちゅ」 ウテナ「ただいま姫宮!あれ、いないのか....」
チュチュ「ちゅーっちゅっちゅっちゅっちゅ」
ウテナ「パーティの残りものだよ。
あー疲れた!そういえば姫宮、土曜の夜はあんまり見かけないな。
...チュチュ、おまえ何か知らないか?」
チュチュ「ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅ」
アンシー「あ、ウテナさま」
ウテナ「お帰り。どこ行ってたの?」
アンシー「学校です」
ウテナ「あっそう。そういえば週末の夜は、よくいなくなるけど、何かあるの?」
アンシー「はい....週に一度くらいは、会うことにしようと言われてますので.....」
ウテナ「誰に?」
アンシー「お兄さまに」
ウテナ「ふうん....え!君に、お兄さんなんているの?」 ウテナ「失礼しまーす!あれ、間違えちゃった」
アンシー「いえ、ここでいいんです」
ウテナ「え?じゃここが理事長室?こりゃ掃除するのも大変だねえ。大きいなあ。これが君のお兄さん?」
アンシー「いいえ、プラネタリウムの投影機です」
ウテナ「あれ?」
アンシー「ウテナさま?」
ウテナ「しーっ。姫宮やばいよ、マジだよ、お楽しみ中だよ。じゃましないうちに帰ろ帰ろ」 暁生「初めまして、鳳暁生です」
ウテナ「すみません天上ウテナです。すみません」
暁生「いえいえようこそいらっしゃいました。妹が友達を紹介してくれたのは初めてだから、嬉しいです」
ウテナ「まさか、姫宮のお兄さんが、鳳学園の?」
暁生「いえ、僕は理事長代行です。本当の理事長は、香苗さんのお父様」
香苗「父は、暁生さんのこと、とても気に入っていて、
私が高等部を卒業したら、すぐにでも式を挙げるつもりなんです」
ウテナ「それは、おめでとうございます.....」
暁生「いや、まだ早いと何度も言ったんですが....」
ウテナ「理事長室がこんな風になってるなんて知りませんでした」
暁生「本当は空を見て過ごしているのが、僕には性に合ってるんですよ」
ウテナ「星がお好きなんですね」 香苗「もう普通じゃないくらい。
この設備があるから、うちの養子になったんだなんて、陰口を言われているくらいなんです。
昨日もまた、ここに泊まったんですって」
暁生「星はいいですよ。望遠鏡からのぞくと、
見慣れた星も、みんなの知らない素顔を見せてくれますからね」
香苗「私のことも、たまには思い出してね」
暁生「彗星を見つけたら、君の名を付けてあげるよ」
香苗「もう、しようのないお兄さんだこと」
暁生「僕はここに来て間もないけれど、ただ一つ分かることがある。
この学園の生徒はみんな自由で、向学心があって、何より争いがない。でしょ?」
ウテナ「ずっと.....こうだといいんですけどね」
香苗「鳳学園に、悪いことなんて起こらないわよ」
アンシー「では香苗さん、失礼します」
香苗「ねえ、私のことお姉さんて呼んでいいのよ。
もうすぐ私は、あなたの本当のお姉さんになるんだから。ね?」
アンシー「はい.....!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています