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エヴァが公開されて、生き続ける意味がなくなった

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0622名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/14(水) 17:51:26.20ID:???
PM
2:45
会議室

雪野「私は反対です!伝統ある北栄高校の文化祭でディナーショーなどという軽薄極まりない
出し物をしてよいものでしょうか?これは利益重視に走り、文化祭という本来の目的から逸脱しています」
男子校生「しかし、女子運動部のホストクラブも認められてることですし」
?「ふっははっはは」
雪野「あん?」
航平「A組はうちに利益があがると思っておいでのようだ。ふへへへへ。A組はよほどF組が怖いらしい」
雪野「誰よあんた」
航平「F組級長、深田航平。浅葉秀明ディナーショーの企画発起人。ま、プロデューサーってとこかな」
雪野「うわ、なんなのこいつ。ムッカつくわねー。特に顔がムカつくわ!」
航平「ふへっへふはは」
雪野「だいだい高校でディナーショーなんてやっていいと思ってるの!?今すぐやめなさい!」
航平「ふははははっはははは。諦めたまえ。しょせんA組に勝ち目はないのだよ。総合一位はF組のものだ。
A組なんてビリに決まってるんだよ。ビリに。ぎゃははははははははは」
総一郎「げっ!ビリだって!?そんなこと言っちゃいけない!それ言ったら宮沢…あ!」
雪野「うおおおおおらああああああああああああああああ!!
ウキー!!一番は私なのよおおおおおおおおおおお!!」
航平「だから一位はF組だっつううううううううのおおおおおおお」
雪野「…」
航平「…」
航平「うおおおおおおおおおおおお」
雪野「おらああああああああああ」
航平「おおおおぐへっ」
0623名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/14(水) 17:55:03.57ID:???
PM
5:00
準備室

雪野「いやー、一位とか利益とか聞くとつい戦い好きの血がたぎるのよね」
総一郎「さっきまで文化祭興味ないって言ってたのに」
雪野「えへへ。でも悔しいけど良い企画だなって思っちゃうのよね。ディナーショー。
フェロモン男の色物エネルギーを余すところなくいかしたナイス抜擢。
F組深田のプロデュース力、政治力は侮れないわ。A組はやはり少々決め手に欠くのよね」
総一郎「一位とか取れなくても、A組はみんなで楽しめればいいよ」
雪野「かーっ!美しか!私そういうキレイな意見大嫌い。一番じゃなきゃやる意味ないわよ。ぺっ、ぺっ」
0624名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/14(水) 17:56:54.93ID:???
雪野「……」
総一郎「ん?」
雪野「え、いや、誰もいないね」
総一郎「う、うん。体」
雪野「え?」
総一郎「なんともない?僕は男だからそういうのはあんまり」
雪野「ああ、それは大丈夫。心配いらないよ。それにね、なんていうか私嬉しかったし」
総一郎「嬉しい?」
雪野「有馬は私に触るとき、いつも優しい。大事に思われてるのわかるもん。
あ、私も有馬にそうしようとは思ってるんだよ。
何か蹴ったりぶったりばっかだけど、その気はある」
総一郎「うん」
雪野「なんかこうして二人で仕事してると学校始まったなーって思うね」
総一郎「うん」
雪野「また体育祭のときみたいになかなか会えないかな」
総一郎「さあ、それはあんまり考えたくないな」

君さえ

傍にいてくれれば
僕は
0625名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/14(水) 17:59:54.47ID:???
月野&花野「お姉ちゃんおっかえりー!」
雪野「たっだいまー!」
家族達「いっただきまーす!」
家族達「ごちそうさまー!」
家族達「おやすみなさーい!」

翌 日

PM
1:15
自習室

りか「終わり」
亜弥「やったー!できたー!」
りか「わーい、おつかれさまー」
亜弥「ばんざーい」
雪野「な、なんだ?」
りか「ばんざーい」
椿「昨日からお前なに書いてたんだ」
亜弥「うん?ちょっとした脚本をね。
椿が前にうちのグループは芝居向きの人材が揃ってるって言ってたじゃない。
なんか触発されちゃってさ、休み中ずっと考えてたんだ。
椿とりかは部活やってて無理でしょ。
でも帰宅部が三人、それぞれキャラがいいから考えやすかった。
これ人前でやったらいけると思うんだけどな。
あ、三人っていうのはゆきのんと真秀さんとつばさね。
これ、文化祭でやってみるのはどうだろう?」
雪野&真秀「はあ?」
つばさ「あーもふ」
0627名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/14(水) 18:03:15.13ID:???
「次回予告」

これからのあらすじ!
波乱と共に幕開けの新学期。
亜弥ちゃんの魔の手から逃げ回るお姉ちゃん。
だがそんな事とは関係なく、十波健史の意外な過去が明らかにされる。
果たして彼と椿の関係は?
次回、カレカノ『14DAYS・2』
うぉっす!
0628名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/18(日) 19:25:44.35ID:???
健史:
うちは金持ちだった。
生まれた時から病弱で、
ママとパパとじいとばあにどろどろに溺愛されて育った。
お菓子もおもちゃも好きなだけ与えられたが、友達はいなかった。

子供たち「やーいやーいぷよぷよタケフミー。
お前となんて遊んでやんないよーだ。あっはっはっは」
幼い健史「…」

健史:
小学3年生。
成人病も患っていた。
0630名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/18(日) 19:29:02.42ID:???
女子生徒A「十波くん十波くん、十波くん背高くてかっこいいってみんな言ってるよ」きゃっきゃ
女子生徒B「やっぱり沖縄の人ってルックスいいのかな」
健史「いや、背はバスケやってるから」?
女子生徒B「沖縄でバスケット。なんかかっちょいい気がする」
健史「それに俺、沖縄の人じゃないよ」
女子生徒A「あ、そういえば。前にこの辺住んでたんだって?」
健史「中一までね。写真あるよ。見る?」
女子生徒達「みたいみたい」
女子生徒B「どれどれ?」
健史「これ」
女子生徒A「ぷっ、またまた。やだー」
女子生徒達「あはははは」あははははは
健史「あははは」
0631名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/18(日) 19:31:09.11ID:???
りか「ナイシュー」
亜弥「はあ、ここまで付き合わされて、何するかと思えばね」
りか「でも椿、スポーツならとことん凝りまくるからね。
ほら、あの表情。午前中とは別人って感じしない?」
亜弥「まあなりふり構わず気に入らないやつに手出すよりはマシか」
椿「いいかい?目かっぽじってよーく見ときなさい。とおー」
りか「椿ね、今日絶対ダンクシュート決めるんだって」
亜弥「なんでバレー部員がダンクシュート決めようと思うかな」
りか「椿だもん。ああ、惜しい」
亜弥「私早く教室戻りたいな」
椿「ああ、今度こそ」
亜弥「やめときなよもう。けがしてもしらないからね」
健史「うん?」
椿「とりゃっ!」
健史「……」
0632名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/18(日) 19:38:07.67ID:???
健史:
いつからだろうか。
からかわれることにも慣れてしまった。
どうせ自分はダメなんだって受け入れてしまえば、
そんなに傷つくこともない。

小五の時だ

子供達「ははははは。ばーかばーか」
幼い健史「返してよー僕のスニーカー」
子供A「ばーか。おめえには似合わねえっつうの。ん?」
幼い椿「弱いもんいじめてんじゃねえよ!」シュパー
幼い健史「ありがとう、僕を助けてくれたんだ!あっ!」
幼い椿「てめえも泣かされてんじゃねえよお」←どっちもいらいらする
幼い健史「あ、あ、あ、あ」
椿「があー!」
子供達「わあ!」びくうっ!

健史:
柔道、空手、合気道、ボクシングに通じ、拳の餌食にされた男子は数知れず。
超凶暴で学校中の男を震え上がらせていた女、それが佐倉椿だった。
それ以来、なぜか僕は、佐倉に目を付けられてしまった。

幼い椿「アハ」
0633名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/18(日) 19:42:22.54ID:???
健史:
いつからだろうか。
からかわれることにも慣れてしまった。
どうせ自分はダメなんだって受け入れてしまえば、
そんなに傷つくこともない。

小五の時だ

子供達「ははははは。ばーかばーか」
幼い健史「返してよー僕のスニーカー」
子供A「ばーか。おめえには似合わねえっつうの。ん?」
幼い椿「弱いもんいじめてんじゃねえよ!」シュパー
幼い健史「ありがとう、僕を助けてくれたんだ!あっ!」
幼い椿「てめえも泣かされてんじゃねえよお」←どっちもいらいらする
幼い健史「あ、あ、あ、あ」
幼い椿「があー!」
子供達「わあ!」びくうっ!

健史:
柔道、空手、合気道、ボクシングに通じ、拳の餌食にされた男子は数知れず。
超凶暴で学校中の男を震え上がらせていた女、それが佐倉椿だった。
それ以来、なぜか僕は、佐倉に目を付けられてしまった。

幼い椿「アハ」
0634名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/18(日) 19:45:35.98ID:???
幼い椿(コイコイ)
幼いタケフミ「ひっ、なに?」イヤな予感…
幼い椿「いいからちょっと来な」

幼い椿「これとこれと、これとこれと、これとこれと、おばちゃんこれ全部ね」
駄菓子屋のおばさん「はい、280円ね」
幼い椿「280円ね」ぽん
幼い健史「ええっ!」
幼い椿「んだよ」
幼い健史「わかったよ、え、カード使えない。じゃあこれで」
駄菓子屋のおばさん&幼い椿「あ…っ」万券

幼い健史「今日だけは特別だけどね。もうこんなことしないでくれよ」予感的中
幼い椿「ちっうるせーな。じゃあ半分やるよ」
幼い健史「いらないよ。そんな合成着色料や保存料の入ったもの。
僕はママが銀座で買ってくるお菓子以外口にしないことにしてるんだ。うわ!」
0635名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/18(日) 19:53:03.55ID:???
健史:
こんなこともあった。

幼い椿「漕げ。はあ?自転車乗れねーの?だっせー」
幼い健史「うるさいな!パパの車があるんだよ!」
幼い椿「大丈夫だって。後ろで支えてるから」ふたり乗りはキケン!絶対、やめましょう
幼い健史「ほんとだよ」
幼い椿「ほんとほんと。ヒヒッ」
幼い健史「うわあああああああああーーー!!」
幼い椿「きゃはははははははは。いえーいきゃはははははは」

健史:
佐倉の僕に対するいびりはとどまるところを知らない。
0636名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/18(日) 19:55:11.26ID:???
幼い椿「やれ」

健史:
宿題を押し付けられて、殴られたり、

幼い椿「なんだよ間違ってんじゃねえか。私はこんなミスしねえぞ」

幼い健史「こんなに言うこと聞いてるんだからさ、僕が困ってる時は助けてくれよ」
幼い椿「は?」
幼い健史「無料ではとは言わないよ。ほらこれ」←2000円
幼い椿「…いいけど」
子供達「ばーか、ニクフミー」
幼い健史「ふふん、僕には佐倉がついてるんだぞ。さあ佐倉こいつらをやっちゃえ」
子供達「げげ、佐倉」
幼い椿「あー悪い。これから見たいテレビ始まんだ。テレビのない時なー」
子供達&幼い健史「・・・・」
幼い健史「わー!」ボコボコ
0637名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/18(日) 19:59:10.65ID:???
幼い健史「だいたいなぜ君は僕に付きまとうんだ。
まさか僕を好きなんじゃないだろうね。やめてくれよ。
僕は君みたいな粗野な女の子はタイプじゃないんだ」
椿「(あー殴りてえ。お前一度なんで自分がいじめられるか考えたほうがいいって)」

健史:
疫病神に取り憑かれたような状態が、中一まで続いた。

幼い健史「くそー佐倉ーお前なんか」でもなにもできない

健史:
だから

転校することになった時は大喜びだった。

幼い健史「これで屈辱的な生活から開放だ。不本意な僕よ、さようならー」
0638名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/18(日) 20:05:06.13ID:???
幼い健史「だいたいなぜ君は僕に付きまとうんだ。
まさか僕を好きなんじゃないだろうね。やめてくれよ。
僕は君みたいな粗野な女の子はタイプじゃないんだ」
幼い椿「(あー殴りてえ。お前一度なんで自分がいじめられるか考えたほうがいいって)」

健史:
疫病神に取り憑かれたような状態が、中一まで続いた。

幼い健史「くそー佐倉ーお前なんか」でもなにもできない

健史:
だから

転校することになった時は大喜びだった。

幼い健史「これで屈辱的な生活から開放だ。不本意な僕よ、さようならー」
0639名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/19(月) 15:11:18.14ID:???
健史:
―でも

最後にひとつだけ確かめたかった。

中一の健史「なんで佐倉は僕に構うんだ?」
中一の椿「ああ、小学校のとき担任に頼まれたんだよ。
面倒見てやってくれって。
私がバックにいればそんなにいじめられないし、
私一応いじめはしない主義だしね。ま、転校したらうまくやれよ。
じゃあ、元気でな」

頼まれただけ

なんとも思われていなかった

健史:
生まれてはじめて深くプライドが傷つくのが分かった。
相手にとって僕が何の意味もない存在だったということに。
考えたら当たり前じゃないか。こんな駄目な僕では。
短期間の転校だということは分かっていた。

変わってやる

健史:
今度会うときは、絶対に僕を意識しないではいられないように。
決してこのまま終わったりしない。
0640名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/19(月) 15:15:26.01ID:???
亜弥「椿ーもう教室帰ろうよー」
椿「まだまだ。ダンクを決めるまではね」
亜弥「しつこいようだけど、あんたバレー部でしょ」
椿「とりゃ!あれ…」
りか「あっ」
亜弥「ん?」
椿「え…あっ!」
健史「…!」
亜弥&りか「おお!」
亜弥「すっげー」おーっ
りか「すっごーい」おーっ
健史「…」
椿「…」
0641名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/19(月) 15:18:16.71ID:???
椿「誰あいつ」ムカ
りか「あの人だよ。十波健史って沖縄からきた。十波くんと同じ名前の」
椿「…。似てねーあはははははは、あはははは」

健史:
本人だよ、本人。
ったく。あのバカ女は変わっとらん。
まあいいさ。俺は変わった。背が伸び、体力がつき、
成人病も治した。痩せたし、もういいなりになってた頃の俺じゃない。
これからゆっくり思い知らせてやるさ。
0642名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/19(月) 15:25:11.10ID:???
亜弥「何見てんの?」
つばさ「ぎゅっ」
りか「あー早い。もう成績発表出てる」
亜弥「あーゆきのんと有馬さすがだね。椿どうしたの?」
椿「さっきのダンク野郎もいる」
亜弥「ほんとだ。賢いんだね」
りか「おー」
健史「ふーん。まあまあかな。ふん、お前何位だった?」
椿「トップに入るほど勉強できねえよ」
健史「ふーーん」
椿「くぅー!亜弥、りか行くよ」
亜弥&りか「お、おう」

健史:
あそこでいきなりぶん殴らなくだったけでも成長したかな。

椿「なんなんだっつーのもう」
つばさ「じーっ」

健史:
芝姫は分かったか。
なぜなら、あいつは野生動物だから。
0643名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/19(月) 15:26:45.50ID:???
健史: え!有馬!?有馬ってあの、有馬くん?うそ!

雪野「あ、有馬、成績出てるよー」

健史: え?

雪野「いっちばんいっちばん、早く早くー」
総一郎「うんうん」

健史: あ、有馬くん!
佐倉がこの高校ってのは調べたけど、有馬くんは私立の有名校かと思ってた。
高校一緒!?有馬くんは中学の時、同じクラスだった。
彼は僕の憧れだった。
0644名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/19(月) 15:33:55.41ID:???
総一郎「あ、同点一位だ。良かったね。これで恨みっこなし」
雪野「ねえ、これ、三番に見えない?」
総一郎「ええ?」
雪野「三番に見えるよ!そんな!有馬が一番に見える!ずるい!」
総一郎「はあ?」
雪野「不公平だよ。同じ努力をしても有馬のほうが上なんだもん。
所詮“み”やざわじゃさー」
総一郎「もういいじゃないか。どうだって」
雪野「む!」ぎゅっ
総一郎「あ、足!宮沢ー」
健史「ひ、ひえー」
総一郎「まったくもう」
雪野「あーあ。あとはあれか。有馬と結婚してあ行になるしかないなー」
総一郎「///」
雪野「あれ?どうしたの?」
総一郎「あ、いやー」
雪野「あーあ、あと一点取れば、単独一位になれたのになー。
ケアレスミスしちゃったのよ。完璧のぺきを壁って書いちゃったの」
総一郎「宮沢頭いいのにどうしてそんな…」

健史:
彼女なのかな。
0645名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/19(月) 15:37:28.42ID:???
健史:
有馬くんは、もう入学当初から他の子たちとは違っていた。
漂う育ちの良さ。
公平で穏やかな性格。リーダーシップ。
彼の周りだけ特別な空気が流れているみたい。
有馬くんのいるクラスでは、いじめが発生しないのが僕には良かった。
乱暴者の佐倉だって、

中一の健史「うわ」
中一の椿「おい、ジュース買ってこい」どか
中一の総一郎「コン!」
中一の椿「いたっ」
中一の総一郎「僕のクラスの子に乱暴しないでよ」
中一の椿「有馬。ちぇ、分かりましたよ。じゃあねー」

健史:
有馬くんには手をあげないんだ。

中一の健史「すごい、有馬くんってかっこいいや」
中一の総一郎「え?」
中一の健史「ほんとにすごいよーかっこいい。
ありがとう、有馬くん」
0646名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/19(月) 15:45:20.06ID:???
A組クラスメイトA「有馬ー!」

健史:
あ、あれが、三年後の有馬くん。

A組クラスメイトA「ナイシュー!有馬!」

健史:
あーやっぱかっこいい。
綺麗だな。

B組クラスメイトA「何男見て赤くなってんだよ」体育A・B組合同
B組クラスメイトB「おい、行くぞ十波」
健史「おう」
B組クラスメイト達「おお、すっげー十波」おー
B組クラスメイトC「はじめて見たよ生ダンク」

総一郎「十波?あー君がB組に転校してきた十波くん」
健史「あ、あ、有馬くん」
総一郎「前この辺りに住んでたことない?同じ名前の人知ってんだけど」
健史「あーそ、それ、俺」
総一郎「そっか、やっぱり。なんかずいぶん変わっちゃって。
人違いだったらどうしようかと思った」
健史「あはは。うん、俺変わったんだ」
総一郎「また会えて嬉しいよ。おかえり」

健史:
あんな僕を覚えていてくれた。
佐倉を見返すためだけにこの街に帰ってきた俺を迎えてくれる人がいた。
なんか、やたら嬉しかった。
0647名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/19(月) 15:48:08.28ID:???
雪野&秀明「えー」
雪野「有馬その子だれー?!」
健史「うーん…」
総一郎「十波くん、前中学が一緒だったんだ。久しぶりだから。
十波も一緒に弁当していいかな」
雪野「うん、ならいいよ」
秀明「やだ、僕以外の男の子と仲良くしないで」
総一郎「あー暑苦しい。お前は。
えっと、同じクラスで一緒にクラス委員をしている宮沢さん」
雪野「どうもー」
総一郎「で、こっちが浅葉。でも、名前すぐ忘れちゃっていいから」
秀明「うそ!」
総一郎「それで、宮沢と僕は付き合ってる」
雪野「えへへ」

健史:
人のことだけど、有馬くん意外な趣味してるよな。
あ、でも黙ってると可愛いか。
0648名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/19(月) 15:52:00.28ID:???
総一郎「さ、弁当にしよ」
雪野「うん。はーい、有馬。あーんして」
総一郎「なーに言ってんの。やだよ。いらないよ」
雪野「さ、あーん」
総一郎「いやだよ」
秀明「フフフフフフフフ…」ガシッ
総一郎「わ!な、なんだ秀明。馬鹿、離せ」
雪野「はーい、あーん。エヘ」
総一郎「やだ…ごく」
雪野「ふうー人の嫌がることは楽しいわね」
秀明「ハマるね」

健史:
馬鹿じゃねえの、お前ら…。
0649名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/20(火) 14:49:24.86ID:???
総一郎「今日は佐倉たちとは食べないの?」

健史:佐倉!?

雪野「うん、有馬と水入らずってのもしたいしね。
…それに今ちょっとね」
総一郎「なに?」
雪野「亜弥ちゃんが脚本書いててね。
それを文化祭でやらないかって言うの。真秀さんとつばさちゃんで」
総一郎「へえ。やればいいのに。見たいな僕」
雪野「いやよ。からかって。人前で演技なんて出来ないわよ。
だから今逃げ回ってるの」
秀明「なになに?俺のディナーショーに演技で対抗しようってのか?」
雪野「うっさいわね!その話をするときの態度がムカつくのよ!」

健史:
有馬くんは

少し、変わったみたい。

ああ ほんとうに
ボクは三年ぶりに
ここへ帰ってきたんだ
0651名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/20(火) 14:52:33.81ID:???
「次回予告」

これからのあらすじ!
文化祭準備の中、未だ亜弥ちゃんから逃げ回るお姉ちゃん。
だが、それとは関係なく十波健史の椿に対する復讐計画が明らかに!
そして!彼とお姉ちゃんとの間に芽生える奇天烈な友情の嵐!
次回、カレカノ『14DAYS・3』
うぉっす!
0652名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/23(金) 12:30:50.28ID:???
思うんだけど暴走族とか厨二病の極致じゃね
基本的に中高生って平和な日常送って大学生になっていくんだけど
その裏で突然ゾンビが街にあふれてサバイバルすることになった、とか島でクラスメイトと殺し合いすることになった、みたいな非日常の設定を夢想してたりするじゃん

スパイミッションのごとく、寄るの量販店に忍び込んで売り物かっさらう、とか神奈川統一に向けてリアル戦争ごっことか、バイクという戦闘マシンを操るエースパイロットの俺が先陣をきるぜ!とかwwwwwwwwww

もう厨二汁全開で楽しそうな人生送ってるじゃんwwwwwwwwww


お情け頂戴で
早朝にガス交換してるんよ、回収
早朝に新聞配達とガス回収の仕事

同情してほしくて
ガス回収、早朝の仕事


分かる??
自らを泉南最強の輩(笑)で泉州連合の総長は俺様の舎弟だ!!(ドヤァ♥
と豪語する元暴走族、現・輩(笑)の現在はパワハラ、モラハラ、セクハラと三拍子揃った前科持ちの暴力社員で
後から来たクセに偉そうに我が物顔で仕切り出してコイツが来た職場は
どんなホワイト企業も必ずブラック企業になる所謂『ブラック企業製造機』wwwww
ハルシオン中毒の他にもアル中、ポン中、ヘビースモーカーの身の程知らず!wwwwwwwww
な自称ゴンさん(笑)呼びの『広岡雅史』♥wwwwwwwwww
0653名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/23(金) 19:24:17.24ID:???
雪野:
指先が甘くしびれる。
血液のように、体全体に広がって、幸福感がすべてを満たす。
確かめなくたって、あの人がそばにくれば分かる。
どこにいても、あの人の気配だけは必ず。
こんな特別な力を持っているのは私を魅了しているあの人だろうか。
あの人に恋をしている私だろうか。
0655名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/23(金) 19:28:28.92ID:???
健史「宮沢」
雪野「えーっと、あなたは…十波くん!」
健史「ほう、早いな、あんた。なんか部活やってんの?」
雪野「んーいや。朝勉強がいまいち乗らないから学校でしようかと思って」
健史「へえ、それは野心的だな。そうだ、ちょっと頼みがあるんだけど」
雪野「ん、なに?」
健史「宮沢ってD組の佐倉たちと仲良いの?」
雪野「うん、仲良いよ」
健史「じゃあさ、やつらにもし俺が、前同じ中学にいた十波だったかって聞かれても知らないって言って欲しいんだ」
雪野「どうして?」
健史「まあちょっと、色々あってね」
雪野「ふーん、うふふ、意味深〜何かしら。訳を訳を聞かせなさいよ♪」
健史「うるさいな!すぐそうやって知りたがるから!女は!」
雪野「教えなさいよー」ぎゃあぎゃあ
健史「離せー」
健史「あ、それからもうひとつ」
雪野「ん?」
健史「お前みたいな変な女、有馬くんにはちっとも似合わない!」
雪野「こらー!それが頼みごとをした人に浴びせる言葉ぁ?」
雪野「何さ、あんたサイテー!」
健史「おう!やってみろや」
雪野「もうだいたいあんたもね、似合わないのよー!有馬には」
健史「なんだよ。変な女は変な女じゃないかよ。変な女ーわっはっはっは」
雪野「変な女って言わないでよ!」
総一郎「……」
0656名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/23(金) 19:30:45.53ID:???
亜弥「ねえ、宮沢さんと伊沢さん知らない?」
女子生徒A「あれ、さっきまでいたんだけどなあ」
亜弥「ああ。ああ、ありがとう。…逃げたか」
雪野「ふうー」
真秀「はあー」
雪野「はー参ったね。こう毎日くるんじゃおちおち教室にもいられないし」
真秀「なんで私まで…」
雪野「早く諦めてくれないっかなーはっ!?」野性的感アリ!!
真秀「で、なに?来たの?来るの?」
雪野「にげろー!」
真秀「はっ!いや、ちょっと待ってよ。待ってーてーっ」
亜弥「飲みかけのカップが二つ。外部の聞き込みの情報によるとさっきまでここにいたのは間違いない。
彼女ら二人のこれまでの逃走ルートを考えるに、彼女らが次に行くと思われる場所は…」
0657名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/23(金) 19:32:22.37ID:???
雪野「はあ、しばらくここにいれば」
雪野&真秀「うわあ!!」
亜弥「よっ。あら、奇遇ね。こんなところで」
雪野「い、いやだからね。絶対。舞台なんて無理よ、無理」
亜弥「いやだなー今日はそんなんじゃないよ。ただ単にゆきのん達と話がしたいだけさ」
雪野「ほんとに?」
亜弥「ほんと、ほんと、ほら、舞台の台本なんて持っていないでしょう」

ドサッ←舞台の台本

亜弥「あ」
雪野&真秀「あ」
雪野&真秀&亜弥「あ」
0658名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/23(金) 19:34:21.59ID:???
真秀「はあはあはあはあ」
雪野「いやったらいやー」
亜弥「待ってってー待ってよゆきのんー」

亜弥「ん?あれー?どこ行ったのかなー?
ねえ、宮沢さん達見なかった?」
真秀「あ、あ、あ、あっち行ったわよ」
亜弥「ありがとう」
雪野&真秀「はあ」
亜弥「んな訳あるかー!」
雪野「やっぱだめか」
真秀「いけると思ったの?」
亜弥「待てー」
雪野「いやー!」
0659名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/23(金) 19:36:18.24ID:???
亜弥「待て待て待て待て待ってーちょっとくらい話聞いてくれたっていいじゃんか」
雪野「ここよ!」
真秀「うっそー?」
雪野「やり過ごしたかな」
真秀「今日は本当にしつこいな」
雪野「あー何とか諦めてくれないかな。あ、そうだ!私は文化祭実行委員が忙しいって言えば」
真秀「汚なっ!自分だけ?友情は?ねえ、友情は!?」
雪野「ごめんね、私を許して〜」
亜弥「有馬くんは剣道部やってるじゃん。みーつけた」
雪野&真秀「みーつかった…」
0660名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/23(金) 19:38:52.78ID:???
亜弥「舞台!」
雪野&真秀「うっ」
亜弥「今日こそ捕まえた。こそこそこそこそ逃げ回って。今日は話を聞いてもらう」
雪野&真秀「聞くまでもなくやらないって」
亜弥「話ぐらい聞いてくれたっていいじゃん」
雪野&真秀「うそだ!その目はなにが何でも私らを引きずりこもうとしてる目だ」
雪野「人前で演技するなんて私らのスタイルじゃないもん」
亜弥「スタイル?それはおかしいわね、ゆきのん」
雪野「え?」
亜弥「カミングアウトしたとはいえ、
長年超美麗優等生を演じてきた仮面少女のあなたが人前で演技ができない?
知ってるはずよ。自分以外の何者かになる瞬間。
人を酔わせる快感を…本当に忘れたの?あの賞賛の日々を忘れられるの?
こんな平凡な日々で。あなたは演技なしでは生きていけないのよ!」
雪野「ってうるせーい!誰がそんな言葉のマジックに騙されるかあ!いやだいやだ。やだだったらやだー」
亜弥「ちぇ」
雪野「ね、つばさちゃんだってお芝居なんてしないよねー」
つばさ「私は別に構わないよ」
雪野&真秀「えー!!??」
つばさ「あーむ、むしゃむしゃ」
雪野「買収されたか」
真秀「幼稚園児じゃあるまいし」
0661名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/23(金) 19:41:49.96ID:???
と、いうわけで

亜弥「やってよ〜やろうよ〜!一緒に甘い夢見ようよー!」
雪野「やだあ!そんなにやりたいなら自分でやれよお!」
亜弥「だって自分じゃ話のイメージじゃないんだも〜ん!」ぎゃお!ぎゃお!
雪野「やだやだ、絶対やらないったらー!」ぎゃお!ぎゃお!
雪野&亜弥「はあはあはあはあはあ」
亜弥「んー、やっぱだめか」
雪野&真秀「だめだめ」だめだめっ!!
亜弥「自分でも急な話すぎるっていうのは分かってるんだけどね。
生でビジュアルで見たかったんだけどなーはあ…」
真秀「やっと」
雪野「諦めましたか」ホッ
りか「私も見たかったなーこれ。みんなすごくやったらハマるのに。
博士やアンドロイドの服作りたかったな」
雪野「博士?」
真秀「アンドロイド?」
亜弥「しょうがないよ。もったいないし、小説に直して担当さんに見てもらうよ。
どうせだから読む?」
真秀「うん」
雪野「やらなくてもいいんならみたーい。
どんな話書くのか興味あったんだ。学生作家なんてかっこいいね。今度載った本見せてよ」
0662名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/23(金) 19:45:27.44ID:???
雪野「SF?」
亜弥「なのかなー。ずっと未来の地球なの。アンドロイドが大量生産されて、
私達と普通に暮らしてるの。食事も仕事も生活の管理もすべてやってくれるの。
でも少しも不思議なことじゃないよね。
アンドロイドは今のパソコンかセキュリティシステムの進化した姿なんだ」
雪野「へえ」
亜弥「登場人物は博士。地球で作られる全てのアンドロイドの核を作った天才科学者。
彼が初めてつくった旧型ロボット、アンティーク。
そして進化に進化を重ねた最新型アンドロイド、ネオモデル。
物語はネオモデルが博士の家を訪ねるところから始まるの。
博士は今は第一線を離れ、地球から遠い星で誰とも会わず、もうずっとアンティークと暮らしてるんだ」
雪野「どうして?」
亜弥「それは読んでのお楽しみ」
雪野「はあ、すごいね。よくそういうの考えられるね。
私勉強は出来るつもりだけど、そんなのちっとも思いつかないよ」
亜弥「それはね、ゆきのんみたいに勉強が出来ないからだよ。
勉強で良い職にありつけない人はね、取り柄を磨くしかないんだよ」

雪野「亜弥ちゃんあんなこと言ってたけど、やっぱすごいよね」
真秀「うん」
雪野「ネオモデルかっこいい。真秀さんピッタリ」
真秀「芝姫のアンティークも合ってるよな」
雪野「うんうん」
0663名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/25(日) 12:54:09.04ID:???
椿「なんだてめえ。体育館は今運動部が使ってるんだよ。一般人は入ってくんな」
健史「バスケ部に入ったんだよ。ていうわけで、
これからよく顔合わせることになると思うんで、よろしく」
椿「ふんっ、なんだっつーのもう」いらいら
女子部員A「ねえ、椿!今の人誰?」
女子部員B「かっこいいー」
椿「え、B組に転校してきた十波とかってやつ」
女子部員B「ふーん、でも転校してきたばっかにしてはやけに親しげじゃん。知り合い?」
椿「え?あっ、ううん、いーや。あんなやつ会ったこともねえ」
女子部員A&B「ん?」?

椿「……」
(幼い健史「よっちゃんイカ、カードで」←しかもゴールド)
(幼い健史「ははは、愛犬のクリスティーンだよ」)
(幼い健史「やあ!」)
(幼い健史「よせよ!よせよ!佐倉っ」)
健史「おいおいおい、何見つめてんだてめえ!俺に気があるんじゃねえだろうな」マジかぁ!?(笑)
椿「なっ!!とお!ふん、はあ」
健史「この!」
健史「おりゃ!」バスケットボール
椿「おりゃ!」バレーボール

女子部員A「なにやってんだあそこは」
女子部員B「ていうか、練習出来ないからやめなさいよ!」
0664名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/25(日) 13:04:32.20ID:???
生徒達「…」
健史「…」むっすー
椿「…」むっすー
健史「おい、てめえ隣歩いてんじゃねえよ。お前いると廊下が狭くなる」
椿「なんであんたに道譲らなきゃなんないんだよ。私もこっち行くんだよ」
健史「お前どけよ」いらいら
椿「つーかお前がどけ」いらいら
健史「あーあ、もっと可愛い女と並びてえな」
椿「私だって女の子と並びてえっつーの」

(幼い椿「でえーい)
(幼い健史「うわっ」)
(幼い椿「あはははは」)

健史「てやっ」
椿「……」

椿「な、なあ十波」
健史「なに?」
椿「ああ、いやあの…お前さ、お前もしかして…」
健史「なんだよ」
椿「(まさかな)いや、何でもない。じゃあな」

健史:
そうだ、意識しろ。意識しろ。
お前がどうしても敵わないものとして、
俺を無視出来なくなったとき、
裏切ってやるさ。
0665名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/25(日) 13:10:16.20ID:???
雪野「おーい、十波くん。やっほー。
ねえ、どうして椿達に同じ中学だったこと、隠さなきゃなんないの?」知りた〜い
総一郎「なにそれ」
雪野「今朝そう言われたんだー」
健史「うん、色々あって。有馬くんも佐倉達に俺があの十波だって言わないで欲しいんだ」
秀明「なぜ?」
健史「これ、誰だと思う?」フランスブルゴーニュ地方家族旅行の写真
秀明「どこのおぼっちゃまだ?」
雪野「うーん、どこかで見たような」
健史「おれ」
雪野&秀明「え〜!!」
総一郎「僕は知ってる」
秀明「で、でもさ」
雪野「いつもこんな写真持ってるのかしら」
健史「ふん、俺は昔とろくていじめられーの典型でね、特に佐倉には、myしもべとして屈辱的な扱いをうけていたんだよ。
パシリ、カバン持ち、机ふき、運転手、宿題係、食事係(佐倉の弁当と取り替えられる)、
CD取られる、ビデオをダビングさせられる、体脂肪をはかられる。あー色々あったなー!」
雪野「うわ、ひっでー。つーかやつならやりそう…」
健史「だろー!悪魔なんだよあいつは。転校するとき思ったんだよ。
今度帰ってくるときは別人になろうって。
まったく違う人間になってこようって!そして、佐倉に復讐してやろうって!」
雪野「うおおおお!エドモン!エドモン・ダンテスー!」巌窟王
総一郎「復讐はちょっと…って宮沢も落ち着いて」
0666名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/25(日) 13:12:59.32ID:???
健史「辛かったぜ。トレーニングの日々。早朝マラソン、マシントレーニング、水泳、食事制限、
学力アップ、ルックス革命、昔の俺を捨て去るために、血を吐くような努力をしてきたんだあ!」
秀明「誰かを彷彿とさせるよな」
雪野「素晴らしい…他人とは思えないわ。
あなたも二流の素材を努力で磨き上げて、一流にしている人間なのね」
健史「あんたもか」友情
雪野「分かったわ。その努力に免じて知らない振りをしとく」
健史「おっしゃー。見てろよ、佐倉。ははははははは」
雪野「二人の戦いも見たいし」
健史「俺なんか、毎朝5km走ってるもんね」
雪野「私だって10kmくらい平気だよ」
健史「俺もほんとは10kmくらい平気なんだけど」
雪野「私なんてね、この前隣町にも行ったんだよ」
健史「筋トレもやるしな」
秀明「!」
総一郎「……」
0667名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/25(日) 13:17:47.31ID:???
雪野「十波くんって結構面白い人だね。私、自分と似たような人初めて見たよ。
ま、私の場合、動機は見栄のためなんだけどね」
総一郎「そう…」
雪野「…他の人と仲良くしたの嫌だった?のけ者みたいにした?」
総一郎「別に」
雪野「うーん、あ、そうだ。こっち来て」
総一郎「え、あ、ど、どうしたの?」
雪野「いいからいいから。座って座って。よし」
総一郎「一体何する気なん…うわ、何?何?」
雪野「いいからじっとしてってば」
総一郎「!」
雪野「よしよし。ごめんね、有馬が一番大好きよ」

総一郎:
君は天才。
君がいなければどこへも行けないのは僕のほう。

総一郎「と、ところでさ、もういいよ。そろそろ」
雪野「え?もう少し。頭抱えるのって気持ちいい」ぎゅう〜っ
総一郎「あ、もういいってば」///

離れられないのは
僕のほう
0668名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/25(日) 13:22:02.69ID:???


ときどき自分でも分からなくなる。
ひょっとしたら、ボクもアンドロイドなんじゃないのか?
あの事故のときに、誰かがボクを機械にしてしまって、
ボクだけが、自分をまだ人間だと思っているのかも知れない。
そう思って、何度も何度も自分の手を切ったよ。
絶対忠実なアンドロイドさえ疑う。
猜疑、不満、嫉妬、自己防衛、差別、優越感、自意識、傲慢。
ああ、

アンドロイドを作って

思い知ったのは、

アンドロイドより劣る

創造主の姿だ

お前たちを心から愛しているよ。そして憎くてならない。



雪野:
夢に見た。
綺麗な心と汚い心。
天才になる前の平凡な人生と、天才になってからの人生。
生々しさとクール。
いつも相対するものに引き裂かれ、苦悩する博士。
うーん…。
くそお、やったら面白そうとか思ってしまう。
0670名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/25(日) 13:25:20.71ID:???
「次回予告」

これからのあらすじ!
遂に観念し、亜弥ちゃんのお芝居参加を決意するお姉ちゃん。
だがそんな事とは関係なく、十波健史の復讐は実にじわじわと進行していた。
そして深まる彼とお姉ちゃんとの奇妙な友情。
その時有馬は?
次回、カレカノ『14DAYS・4』
うぉっす!
0671名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/26(月) 03:39:33.44ID:???
思うんだけど暴走族とか厨二病の極致じゃね?
基本的に中高生って平和な日常送って大学生になっていくんだけど
その裏で突然ゾンビが街にあふれてサバイバルすることになった、とか島でクラスメイトと殺し合いすることになった、みたいな非日常の設定を夢想してたりするじゃんw

スパイファミリーのごとく、寄るの量販店に忍び込んで売り物かっさらう、とか神奈川統一に向けてリアル戦争ごっことか、バイクという戦闘マシンを操るエースパイロットの俺が先陣をきるぜ!とかwwwwwww


もう厨二汁全開で楽しそうな人生送ってるじゃんwwwwwww


お情け頂戴で
早朝にガス交換してるんよ、回収
早朝に新聞配達とガス回収の仕事

同情してほしくて
ガス回収、早朝の仕事


分かる??
自らを泉南最強の輩(笑)で泉州連合の総長は俺様の舎弟だ!!(ドヤァ♥
と豪語する元暴走族、現・輩(笑)の現在はパワハラ、モラハラ、セクハラと三拍子揃った前科歴ありの暴力社員
だからトラックの運ちゃんやるしか仕事が無いw
後から来たクセに偉そうに我が物顔で仕切り出してコイツが来た職場は
どんな優良ホワイト企業も必ずブラック企業になる所謂『ブラック企業製造機』wwwww
ハルシオン中毒の他にもアル中、ポン中、ヘビースモーカーの身の程知らず!wwwwwww
な自称ゴンさん(笑)呼びの『広岡雅史』さんよお♥wwwwwww
0672名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/26(月) 16:47:04.85ID:???
雪野「考えたんだけど、私、やっぱお芝居やってみようかなって思って」
真秀「!」ガーン
亜弥「本当か!?やってくれるのか?」
雪野「うん、考えたけど、なんか気になって迷うくらいならやろうかと」
亜弥「うんうん、すごい嬉しいよ」
雪野「いや〜女優デビューっすよ」
亜弥&りか「舞台化だあ!」
真秀「やだ!そんな学園マンガみたいなのは!」
雪野「真秀さん!」
真秀「いやあああああああぁあああああ」きゃあ〜
0674名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/26(月) 16:51:30.26ID:???
雪野「真秀さんだって、あの脚本いいなって思ったでしょう」
真秀「…」
雪野「元々私たち三人から登場人物おこしてるから、自分の役は自分に合うんだ。
なんだかんだ言って亜弥ちゃんよく見てるよね。私たちのこと。
あれからずっと博士が頭の中にいて喋るんだよ。
これって自分の中で役が生き始めてるってことだよね。
すごいよね、そういうのって。
私、与えられた課題をこなすことは出来るけど、自分で何かを生み出すって出来なかったから、嬉しくて。
ね、真秀さんもやろうよ。真秀さんいてくれたら私も心強…」
真秀「や・ら・な・い…うっ!」
雪野「んだよ。私がやろうって言ったらやれや」
真秀「胃に…」
雪野「クラス動かして私無視したくせにさ」
真秀「う!」ずきっ!弱点
雪野「明るく振舞ってるけどね、ほんとはあれから私、人が怖いんだ。軽い人間不信」
真秀「汚っ!」
雪野「一度受けた心の傷って一生消えないものだよね」心の傷
真秀「うそをつけうそを!うー!チクショー!」
雪野「真秀さんもやるって!」
亜弥「おー」
真秀「ドナドナドーナドーナ…」←さからってもムダだと悟った
0675名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/26(月) 16:52:55.04ID:???
生徒役員A「有志による芝居の上演?」
雪野「はい、どうやればいいんでしょう」
生徒役員B「知ってる?」
生徒役員A「いや、うち演劇部ってかなり前に消えたらしいし。
ていうより厳しいなー。演劇って舞台を長時間使うんでしょう?
模擬店とかならまだしも、
それじゃブラスバンド部や軽音部からブーイング出ちゃうよ。
うーん、やりたいって言っても物理的に出来ることと出来ないことがあるよ」
生徒役員C「ああ、いくら宮沢さんと言ったって」
生徒役員A「だいたいそれ全員初心者なんでしょ?大丈夫なの?」
雪野「」ぶっすー

亜弥「やっぱ急な話過ぎるのかな」
雪野「ムキー!いいや!任せて!
こういう交渉関係は私の専門分野だし何とかする!」
亜弥&りか「おお頼もしい」おお
真秀「無理だって言われてるんだから諦めりゃいいのに。
ふん、私は何にもしないから。セリフしか言わないからね」
雪野「おーこわあ。ヤンキー真秀さんに逆戻りだよっ」
0676名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/26(月) 16:54:43.03ID:???
総一郎「へえ、本当にやるんだ」
雪野「うん、でも私一人だけだと生徒会長とかに強いこと言いにくくて。
忙しいのに悪いんだけど、その辺協力してもらえないかな」
総一郎「宮沢の頼みなら何でも。その話ってPTA受けしそう?」
雪野「うん、テーマ的に」
総一郎「だったら先生を味方につけたほうがいいよ。
文化祭でやるのにふさわしいものだって力のある先生が推してくれれば一番効き目ある」
雪野「あ、そっか!さすが頼れる!有馬いるとすごい助かるわ」
総一郎「え?」
雪野「有馬も忙しい時言ってね。私、力貸すからね」
総一郎「うん」
0677名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/26(月) 17:01:07.94ID:???
総一郎「そうだ、宮沢。浅葉秀明ディナーショーの内部情報を一部入手したぞ」
雪野「なにー!F組はがっちりガード固めてて、なかなか手の内見せないのよ。
一体どんな魅惑のステージを…」



秀明「ふふふ、カモーンベイベー!オレ!」
雪野「ミッチー!?」
秀明「カモンベイベー」
雪野「えー!?宝塚!?」
秀明「アモーッレ!」
総一郎「な、なに!?ジュリー?」TOKIO
秀明「カサブランカッ!」
総一郎「キャラクター商品!」
雪野「ノート、下敷き、缶ペンケース、テレカ、携帯ストラップ、時計、ボールペン
ラミカード、ポスター、ハンカチ、マスコット、鍵付き日記帳、1/6フィギュア!」
総一郎「書き下ろし絵本と同人誌」
雪野「うわーそりゃ売れるわ」
総一郎「あさぴんオフィシャルガイド!」
雪野「あさぴんカレンダー!?」
総一郎「あさぴん詩画集!?」
雪野「あさぴん詩集!?」



雪野&総一郎「おおおおお」ぞくぞくぞくぞく
0678名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/26(月) 17:02:28.22ID:???
健史「有馬くん!
部活?」
総一郎「いや、資料室」
健史「聞いたよ。有馬くん。インターハイで優勝したんだって?
やっぱり有馬くんはすごいな。今度練習見に行っていい?」
総一郎「見るほどのものじゃないよ」
健史「え」

機嫌
悪かったのかな

総一郎「…」
0679名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/26(月) 17:08:22.00ID:???
雪野「どうでしょう?先生」
川島主任「ふーむ、沢田がこれを書いたのか。
私は数学が専門で文学には詳しくないが、驚いた。君にはこんな才能があったんだね」
亜弥「いやあ、思いつきをテキトーに立派そうに書いただけで、嘘っぱちっすよ」
雪野&りか(ドスッ)
亜弥「うっ!」
雪野「沢田さんの訴えたいテーマをぶつけた渾身の作なんです!」
川島主任「これを文化祭でやりたいと言うんだね。いいと思うよ。
こういうものこそ文化祭にふさわしい。私からも推薦しておこう」
雪野「ありがとうございます。それで実際の舞台化に向けての手続きなんですが、
どうすれば良いのかよく分からないので、教えて頂きたいんです」
川島主任「顧問の先生についてもらうのが一番だろう。これだけ立派な内容だ。
臨時の部活扱いにできるだろう」
りか「そっか、じゃあ顧問になってくれる先生探さなきゃだね」
亜弥「でも誰に?」
雪野「やっぱ国語系の先生じゃない?」
りか「頼めそうな先生いたかな」
亜弥「いやあ、そこまで親しい先生は」
雪野「それに生徒会職員室での発言権は絶対あって欲しいわ」
川島主任「あ、えっふん。学生のころに演劇を少し」
雪野&亜弥&りか「え」
川島主任「私でもよければの話だが」
雪野&亜弥&りか「それです!」
0680名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/26(月) 17:12:14.36ID:???
雪野「わーい!川島先生についてもらえるなんてラッキー。
なんせ学年主任!権力!権力を持っているわー!
ひひひひ。任せてー。これで予算をがんがんむしり取ってきてあげるわ!」
亜弥「私らはゆきのんがついていてくれることが頼もしいが…」
りか「川島先生ってずっと怖い人かと思ってた。話すと良い先生なんだね」
雪野「うん!」

『生徒の皆さんにお知らせです。
文化祭参加サークルの申し込み受付は本日午後3時をもって終了となります。
まだ済ませてないサークルはただちに生徒会室まで…』

雪野「はい、サークルの申し込み書をもってきました!
川島先生の推薦書もついてます。
メンバーは、
沢田亜弥、
芝姫つばさ、
伊沢真秀、
宮沢雪野、
演劇をやります!」
0681名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/26(月) 17:14:55.32ID:???
クラスメイトA「ねえねえ、ちょっと聞いた?
宮沢ちゃんと芝姫ちゃん、お芝居やるんだってね」
クラスメイトB「聞いたー」
クラスメイトC「どんなのやるんだろう?」
クラスメイト達「みたーい」
クラスメイトA「あ、宮沢さん」
クラスメイト達「絶対見に行くね!」
雪野「うん、でもクラスの方もちゃんとやるからねー」
クラスメイト達「キャー!」
クラスメイトB「真秀は男やるんだって?」
クラスメイトC「うんうん、男前っぽそう。はははははは」
真秀「(汗)」
クラスメイト達「キャー!」
クラスメイト達「キャーつばさちゃん可愛いー見るからねー!」
つばさ「わっしゃー!」
クラスメイト達「キャー!こわーい!でも可愛いー!」ギャァーッ!
0682名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/28(水) 20:38:02.74ID:???
家族達「えー!お姉ちゃんがお芝居ー!?」
月野「わーい、見に行こ見に行こ」
雪野「い、いや、見に来なくていいよ」
花野「意外。よくやる気になったね」
雪野「友達が小説家しててね、読んだら面白かったから」
洋之「えへ、えへへへ…」妄想中
都香「(汗)」
月野「へえ、なんて人?」
雪野「あ、本借りてきた。沢井綾希って言ってね。
あ、ペンネームなんだけど」
花野「沢井綾希!?はぁ…ぁ…」
雪野「ど、どしたの?花野」
月野「沢井綾希って花野がこないだボロ泣きしてた話書いてた人だ」
花野「そう。うそー?お姉ちゃんのお友達!?私絶対見に行く。ねー紹介してー。台本見せてー!」
雪野「あ、わかった、わかった」
洋之「お母さん、お母さん、明日秋葉原行こービデオカメラとか買わにゃ!」ジタバタジタバタ
雪野「(汗)」
都香「お父さん会社はどうするんですか?」
花野「あー綾希さま〜あふん(泣)」
雪野「(はぁ〜亜弥ちゃんってすごいんだな)」

雪野:
私も
がんばろーっと
0683名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/28(水) 20:45:02.04ID:???
健史「お。よう。噂になってんじゃん。芝居やるんだ」
雪野「そーよー」
健史「ちゃんと出来んのか?始まった瞬間セリフ忘れんじゃねえの?」
雪野「あ、暗示かけるようなこと言わないでよっ。平気だもん。
クラス委員とかで人前で喋るの慣れてるから」
健史「委員会とお芝居は全然別物だと思うがな。しっしっし」
雪野「意地悪。あ、私のことはどうだっていいのよ!
あんたこそ復讐はどうしたのよ。ちゃんとやってんの!?」
健史「お、切り替えしましたな。焦ってないからいいんだよ。じわじわと」
雪野「そうね、あっさりと復讐を遂げてしまうなんて美学がないわ。
時間をかけてゆっくりと。その過程がたまらないのよ」いや、私の友達なのだが・・・
健史「おうよ」
雪野「芸術的なまでに美しい復讐の構想を練る時間。
パズルをひとつひとつ埋めていくように、着実に相手を罠へと追い込んでいく手ごたえ。
それこそが、カタストロフを迎えた瞬間に得る快感をより確かなものへと高めるのよ」
健史「そう」
雪野「あー自分が恐ろしい。有馬に恋愛感情を抱くようになっていなければ、
きっと今頃有馬にそんな計略を巡らせていたに違いないわ」
健史「なに!?」なぜ
雪野「一見健全そうに見えて、内に秘めた粘着性の陰湿さ。
別に好きでも何でもないけどやはり私達は近い。理解出来るわ」
健史「おう。俺も好きでも何でもないが、あんたに親近感を感じているぜ」
総一郎「……」
0684名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/28(水) 20:46:51.23ID:???
雪野「じゃ、具体的な役割分担を考えまーす!って言っても、
お芝居ってどんな役割分担なんだろう。服はりかちゃんでしょ」
亜弥「大道具、小道具、音響、照明とか…」
雪野「そうだね。自分達で全部やろうっていうのは難しいね。そういう裏方さんもいるんだ」
亜弥「真秀さんとつばさは戦力になりそうにないしな」
真秀←私はやりたくてやってんじゃないの
つばさ←いかにも物をこわしそう
椿「それなら女バレで手の空いてるやつに声掛けてみるよ。人数いるし力あるぞ」
亜弥「ほんとか?」
雪野「サンキュー!頼りになるう!」
椿「いやいや」
りか「小道具はうちにあるの持ち寄ればいいよね」
亜弥「あとBGMどこで何かけるかこだわりたいんだよね」
雪野「楽しそうー」
0685名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/28(水) 20:54:21.91ID:???
雪野「あっ!あ〜!」
秀明「美しい乙女達が揃って何のご相談?」
雪野&椿&亜弥&りか「あさぴん!」
秀明「困ったことがあるなら言ってごらん。何でも僕が叶えてあげるから」
雪野「イヤー!近くでフェロモン出さないでよー!」
秀明「あはははは。宮沢はネンネちゃんだな(古語)」
雪野「あんたはディナーショーの準備でもしてれりゃあいいのよ」
秀明「そういうのクラスの人らがやってくれるから、俺暇なんだよ」
雪野「…(汗)」
秀明「おー芝居の準備。大道具とかもやるんだ。なーんだ、ならそれ俺やってやるよ」
雪野「えーあさぴんが?」不信
秀明「ひどーい。これでもずっと美術10よ」びじゅつだけは!
りか「あ、でも私浅葉くんのデッサン見たことあるよ。すごく繊細でうまいんだよ」
秀明「…」
りか「?」
秀明「ねー」
りか「えへへ…」
雪野「ならいいけどー」
秀明「さ、どうする?」
雪野「急に入ってきて仕切らないの!」
亜弥「なんだか、だんだん訳の分からない集団になってきてない?」
雪野「本当は女の子グループに混ざりたかっただけなんでしょ?」
秀明「もちろん」
全員「ははははは」
椿「そうなんだー」
総一郎「…………」
0686名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/09/28(水) 20:57:43.41ID:???
総一郎「宮沢!」
雪野「有馬!」
総一郎「はい、プリント。秀明は何やってるの?」
秀明「俺、俺〜宮沢達のお手伝いやるんだ〜」
総一郎「ふーん、いいな。僕もそういうの手伝ってみたい」
秀明「女の子のグループに混ざりたい〜?」
総一郎「お前じゃないよ」
雪野「有馬は知恵貸してくれるだけで充分助けられてるよ」
総一郎「……」
秀明「ん?」
総一郎「……」

秀明「有馬」
総一郎「……」
秀明「……大丈夫か?」
0688名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/09/28(水) 21:01:32.82ID:???
「次回予告」

これからのあらすじ!
着々と進むお芝居の準備の中、有馬君と悠々なラブラブを見せつけるお姉ちゃん。
だがその事とは関係なく、十波健史は遂に椿に嫌いと告白。
そして再びてんてこ舞いの日々が始まろうとしていた。
次回、カレカノ『14DAYS・5』
うぉっす!
0689名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/04(火) 23:22:24.22ID:???
これまでのあらすじ!

雪野「やっぱお芝居やってみようかなって思って」
真秀「や・ら・な・い…うっ!」
雪野「なにー!」
秀明「ふははははは。カモンベイベー!」
雪野&総一郎「おおおおお」ぞくぞくぞくぞく
健史「有馬くん! 」
総一郎「見るほどのものじゃないよ」
雪野「なにせ学年主任!権力!権力を持っているわー! 」
雪野「演劇をやります!」
家族達「えー!お姉ちゃんがお芝居ー!?」
雪野「友達が小説家しててね」
花野「うそー」
ペロペロ「zzzzzzzz」
総一郎「……」
亜弥←私も知らない
真秀←私はやりたくてやってんじゃないの
つばさ←いかにも物をこわしそー
雪野「…(汗)」
総一郎「……」
0690名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/04(火) 23:23:55.98ID:???
雪野:
9月の第一週が終わろうとしています。
それぞれの出し物も決まり、会議やうちあわせも多くなります。
来週、来週が地獄よ…
みんな準備始めるからまた悪夢のような忙しさになるのよ。

雪野「(ああっ)」それに今回はお芝居もある
生徒役員「次の議題に移ります」
0692名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/04(火) 23:26:41.62ID:???
雪野:
会議長引いちゃった。

[1年B組]

雪野:
あれ?いない。

亜弥「おーいゆきのーん」ろうかはしってんのみえた

雪野:
ん?

亜弥「困ったことになっちゃってさ。
どの教室もベニヤだのダンボールだの集め始めちゃって、使えそうな教室ないよ」
雪野「図書室とか理科室とかも?」
りか「だめだめ。全部回ったけど、どこももう抑えられちゃってる」
真秀「だから言ったでしょ。今から芝居やるなんて無理よ」
雪野「困ったなあ」
真秀「ああ、聞きなさいよ!」
りか「うん」
雪野「おや、川島先生が手招きしている」
川島主任「何?空き教室がない?なんだ、じゃあ生徒指導室を使いなさい。
どうせしばらく用はないから」←えらい先生しかカギ使えない。
雪野「権力!」
0693名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/04(火) 23:28:37.96ID:???
雪野「本番前までにどんな準備するかって書き出した?」
亜弥「うん、これでどう?」みんなで考えたー
雪野「どれどれ?ふーん、
・セリフの読み合わせ
・立ちげいこ
・通しげいこ
・衣装
・舞台装置
・大道具
・小道具
のイメージ決定。これ実際体育館で舞台の広さ測ってから大道具やらないと失敗するね。
ついでに
・照明
・音響
の設備も見ておこう。
・BGM
・効果音
照明の細部決定。あ、これはセリフ合わせながら考えていける。
後回し。明日休みってのが厳しいなー。
今日中にアウトライン決めて、明日午後から買い出しに行こう。いいよね?」
亜弥&りか&真秀「は、はい…!」
亜弥「やっぱゆきのんは一人で十人分働く」
0694名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/04(火) 23:30:19.70ID:???
雪野「じゃ、はじめにスケジュール決めよう。なにをいつまでにやるか」
りか「時間無駄なんか出来ないもんね」
真秀「だから言ってるでしょう!だいたい一週間でなにが…」
雪野「舞台装置考えた?」
真秀「うっ…」
秀明&亜弥「やってまーす!」
雪野「それから、当然役者がセリフ入ってなきゃ始まんないんで、
月曜までに完璧に暗記してくること」
真秀「えー!」
雪野「へっ、私はできるわよ。なによ、そんなこともできないのー?」
真秀「やれるわよー!」むき〜
雪野「ふっ」
亜弥&りか「うまい!」
0695名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/04(火) 23:32:28.40ID:???
雪野「へえ、これが舞台装置」
秀明「俺たち考えましたぁ!」
雪野「おもしろーい。こんななんだー。わーイメージ膨らむねー。
あ、そうだ。巨大モニターはどうすんの?話の要になるものだけど、難しいよこれ」
亜弥「それは平気。兄貴が映像系の仕事してて、
話見せたら面白がってやってくれるって」トシのはなれたニーチャンが
雪野&秀明&真秀「(汗)」
亜弥「え?何?」
雪野「貴様−!!」
亜弥「痛っ」
雪野「言いだしっぺがなにやってんのよ!あ!?自分でぶち壊すんか!?
文化祭当日は仲良く自宅謹慎か!?やめろって言ったでしょー!!」
亜弥「あ、あれ?いつの間に」←煙草
川島主任「話は進んでるかな?さっき呼んだのはお菓子をあげようと思ったんだよ」ゆずもなか
雪野「きゃああああああああああああああ」
0696名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/04(火) 23:34:09.92ID:???
雪野「じゃあ、明日12時半。駅前ね」
亜弥&りか「お疲れ様でしたー」
雪野「ん?」
りか「どうしたの?ゆきのん」
雪野「格技場まだ明かりついてる。有馬いるかもしれないから、見ていくよ」
亜弥「(…ラブ野郎)」
雪野「あさぴんは?」
秀明「いや、その状況で俺いると総一郎くんすんごく怖い気するから。一人で行って」
亜弥「私らはファミレスでなんか食ってくか」
りか「さんせーい」
真秀「じゃあちょっとだけ」
亜弥&りか「ゆきのんじゃあね」
真秀「お先に」
雪野「じゃあねー」
秀明「ああ、俺も一緒に行くよー」
0697名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/04(火) 23:35:54.32ID:???
雪野:
私ってば、有馬が剣道やってるとこ見たことないのよね。
なんかドキドキしちゃう。
インターハイ優勝者の彼の部活待ち?
リリカル!?リリカルっすー!

雪野「…///」
総一郎「めーん!どーう!」
雪野「ふんふんふん」←コーフン中
部員「今日はここまでーっ」
総一郎「はあはあはあ…ん?」
雪野「あ、見つかった」
総一郎「はは」
雪野「へへへへへへ」みやざわもわらっている。
総一郎「どうしたの?」
雪野「お芝居の打ち合わせしてて遅くなったから見てたの。
私、有馬剣道やってるとこ初めて見た!格好いい!もう興奮しました!
もっと早く見れば良かった。また見に来てもいい?」
0698名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/04(火) 23:37:40.04ID:???
だれも いない

雪野「ワン!」ぎゅっ
総一郎「あ、ああ…」
雪野「うん?うっ!くさーい!やだ有馬!防具くさーい!
汗臭いだけならまだしも!」
総一郎「えええ」
雪野「ちょ、離れてよ!触らないでちょうだい!信じらんない!
うえー近づかないで!私絶対剣道なんかやんなーい。
ん?いたっ!なによー彼女竹刀でつっつくー?普通?ひどーい」ツンツン

総一郎「今日は自転車なんだけど」
雪野「じゃあ私も乗ってくよ」

ホントは

二人乗りは

ダメなんだ

けどね

総一郎「頑張れ宮沢」
雪野「え?えええええーー!?」
雪野「初号機いきまーす!おりゃー!」
総一郎「おー!」
雪野「あ、足引きずってない?変な音が」
総一郎「してないしてない」
0699名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/05(水) 16:15:42.49ID:???
雪野「剣道さ」
総一郎「え」
雪野「いつからやってるの?」
総一郎「7つかな」
雪野「ふーん、好きなんだ」
総一郎「うん。体動かすの気持ちいいし、格技場のあのピーンと張った空気が好き」
雪野「ふーん」
総一郎「宮沢‥」
雪野「ん?」
総一郎「ううん」
雪野「ふふっ」
0700名無しが氏んでも代わりはいるもの
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2022/10/05(水) 16:20:25.77ID:???
部員A「はーい、そっち行くよーそーれ」
部員B「部活終了!」
部員達「お疲れ様でしたー」
椿「あー疲れたー。ん?あ、悪い。十波さん。気付かなかった」
健史「いや、後ろにいた僕が悪いんだよ。佐倉さん」どか
椿「う」
部員達「こわーい、早く帰ろう」
部員C「お疲れ様でしたー」
部員D「ああ、きつかった」
健史「ん?」
椿「はあはあはあ」
健史「よう、まだ残って練習か?えらい熱心じゃん」
椿「かっ、またてめえか。
一年でレギュラー取るとみっともねえとこ見せられないからな。忙しいんだ。帰れ帰れ」
健史「暇だし見ーてこ」
椿「あ?帰れよ。あっちいけって。とりゃ」
健史「甘い!」
椿「ふふ」
健史「ふっ」
0701名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/05(水) 16:22:16.23ID:???
椿「お前さ、なんで私に突っかかってくる訳?
転校してきたばっかなのにさ、なんでそう私に絡む訳?」
健史「嫌いだから。俺、嫌いなんだ。お前みたいなやつ。理由なんかねえよ」
椿「……
嫌い嫌いは好きのうち」
健史「は?」
椿「嫌いは相手への執着。ラブにもっとも近い感情。まさかお前私に!?」
健史「は?な、なんの話だ?」
椿「しかもここは人気の絶えた体育館!なにか間違いが起こるにはうってつけの状況!」ぞく〜
健史「ちょっと待て!なにを!」
椿「NO-N!悪いけどそういう気まったくないから他をあたって」では
健史「おい!妙な誤解すんなよ。お前嫌いって言ったんだよ」
椿「…」
健史「腕力で俺に敵うかよ。お前は何一つ勝てないんだよ」
椿「でえっ」
健史「くっ」
椿「ばーかばーか。喧嘩はここでするんだよー。私に勝とうなんて百年早いー。きゃははははは」
0702名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/05(水) 16:23:25.16ID:???
健史:
くそ。あんなんじゃ駄目だ。
あんな位じゃ少しも佐倉を傷つけられない。

昔からそうだ

飄々として、とらえどころがない。
糸のない凧みたいで何も縛られない。
今のことだって、ちょっと頭にくることがあったってくらいで、
すぐに忘れてしまうんだ。
どうせ俺のこともそうやって二年間ろくに思い出しもしなかった。
あの言葉がどれほど俺を傷つけたか。

(中一の椿「ああ、小学校のとき担任に頼まれたんだよ。
面倒見てやってくれって。
私がバックにいればそんなにいじめられないし、
私、一応いじめはしない主義だしね」)

この二年間、どんな思いをしてきたのかも。

(中一の椿「ま、転校したらうまくやれよ」 )

そういうところが憎いんだよ。
俺の屈辱がまだ少しもお前を傷つけられない。
必ずいつか味あわせてやる。
俺と同じ痛みを。
0703名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/05(水) 16:26:16.99ID:???
雪野「うーす。私が一番最後?」
りか「浅羽くんがまだよ」
雪野「つばさちゃん、おはよう。今日も可愛いー」
亜弥「お、今日はひっかかないぞ」
りか「機嫌がいいのね」
真秀「ブツブツブツブツ…」←セリフおぼえ中
雪野「今日はどうする?とりあえずお店行かない?」
亜弥「あ、じゃあ焼きたてパンのお店行きたい」
りか「そこのお店は胚芽パンにローストビーフがぎゅうぎゅうに」
雪野「いいっすねー」
男A「ねえねえ、君たち。うわあ可愛いね。全員こんなレベル高いってなかなかないよ。なあ?」
男B「その小さい子は妹さん?これからどっか行くの?もし良かったらさ」
真秀「うるさいな。用ないならあっち行って」
男達「び、美人に叱られた」ぞくう
雪野&亜弥&りか「(兄貴!!)」
秀明「はいはい。ごめんなさいね」
雪野「あっ!?」
秀明「この子たちは全員僕に用があるの」
男達「うわ、変な格好な男だー!」
秀明「はははは、危機一髪だったね。子猫ちゃん」
雪野「なにあんた!ダダイストみたいな格好して」
亜弥「というか、今日一日こんな姿の人間と一緒に歩くの?」ぞー
0704名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/05(水) 16:28:24.72ID:???
雪野「でね、効果音のCDは放送部から借りられることになったの。
あと昨夜、吹奏楽部の部長さんに電話してね」
真秀「家帰ってまでやってんだ。大変だね」
雪野「どこも時間ないからね。で、上演時間の件だけど。ん?」
亜弥「もっとまともな服着なよー」
りか「もったいないよー」
秀明「…」

亜弥「こんなとか?」
りか「こんなのとか」
うーん、ナイスですねー。次これ行ってみよー」
秀明「…」
真秀「いきなり脱線してるんだけど、大丈夫なの?このメンバー」
雪野「ねえねえねえねえ、つばさちゃんこれ着てみて!これ!」
真秀「・・・・(汗)」
0705名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/05(水) 16:30:23.18ID:???
りか「二部構成?」
雪野「そう、台本結構な量じゃない?
実際やったら二時間くらいになるんじゃないかな。
でも二時間の枠なんて早々取れなくて。だったら二回に分けてはどうかと。
亜弥ちゃんに判断してもらわないと分かんないから、聞こうと思って。どう?」
亜弥「うーん、痛しかゆしってとこか。一気にやりたいけど、体力的にもキツそうだしね。
お客さんが見てくれるかが問題だ」
りか「どういう時間帯になりそう?」
雪野「やっぱ私達飛び入り参加の素人集団だから、良い時間は無理で…。
朝9時半とか夕方4時じゃ誰もこないっしょ?だからいっそ昼休み使っちゃって」
秀明「ほう」
雪野「で、最新情報。吹奏楽部、今年は体育館使わないんだって。
そこの部長さんとはクラス委員会と同じ班で、
部長業大変だから、よく仕事手伝ったり変わったりしてたんで、
話したら二つ返事で、枠譲ってくれるって言った」
りか「うわー政治家みたい」
亜弥「世の中コネやのう」
真秀「吹奏楽部はどこでやるの?」
雪野「屋上。夕日の中でタイタニックのテーマやるって」
亜弥「かっちょいい。聞きに行こう」
0706名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/05(水) 16:32:30.64ID:???
秀明「“My Heart Will Go On”か。名曲だよね」
雪野「セリーヌは現代の歌姫だよ」
つばさ「私歌えるよ。一馬と覚えっこしたもん」
雪野「うっそー!?聞きたーい聞きたーい」
亜弥「おお、じゃあこの後はカラオケ大会と洒落込みますか?」
秀明「いいねー!俺ペニシリンのロマンス歌うぜー」
亜弥「あはははは、ハマりすぎー」
雪野&つばさ「わー」
雪野「私は椎名林檎さんの歌舞伎町の女王!」
秀明「いいとこつくねー」
亜弥&りか「私達はゆず!」
真秀「うううう…」すぐ脱線
つばさ「Kiroroじゃないの?」
真秀「ちょっと!時間ないんでしょ!?遊んでていいの!?
雪野&秀明「え?」
真秀「は!…ってなんで!?なんで?なんで私が心配してんのよー!!」
雪野「別にいいじゃん」
亜弥「良かった〜、真秀さんやる気で」

雪野:
結局、真秀さんは中山美穂を歌わされたのでした。

真秀「帰りたい…」
0707名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/05(水) 16:34:31.46ID:???
雪野「ただいまー。はあ、疲れちゃった」
月野&花野「お姉ちゃん」
花野「明日までにセリフ覚えるんでしょ?」
月野「さ、台本の読み合わせをするわよ」
花野「カマ〜〜〜ン」
雪野「うう」汗

雪野「はあ…
すーっすーっ…zzzz」

雪野:
へとへとだけど、心地いい。
勉強でバテるのとは、全然違う。
有馬も部活のあとは、こうなのかな。
0709名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/05(水) 16:39:44.25ID:???
「次回予告」

悠長に進行する文化祭の準備に多事多端な登場人物たち。
だが、そんな事とは関係なく、他人の眼を気にする宮沢雪野と有馬総一郎は、自分達の事を省みていた。
その時、二人は!?
『今までと違うお話』
0710名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/10(月) 19:09:22.98ID:wKPmaNoh
つづきはよ
0711名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/10(月) 20:29:32.41ID:???
私は、人の目にどう映るのだろうか。 二学期編

同学年 女子
「宮沢さん?怒らすと怖いよねー」
「汚れ級長」
「自分さえ良けりゃっていうかー」
「あ、でもさ、最初のころって人当たり良かったよね」
「うん、面倒見良い人って感じだった」
「あれそうだっけ?」
「そうじゃん。あんた宿題見てもらったでしょ?」
「あ、そういえば」
「なんか遠い昔のことのようね」

同学年 男子
「一昨日かな。英語の抜き打ちテストで有馬に勝ったって、
廊下で踊り狂ってるのを見てから、ああ、あれが彼女の地なんだなってね」
「確かに人の10倍働く人っす。リポピー飲みながら死にそうな顔で、
あれこれ指示されると誰も逆らえなかったのをよく覚えてます」

学年主任
「え?ああ、はじめは絵に書いたような優等生でしたよ。
でも、人は見かけによらないものでね。
あれで案外歯ごたえがあったりするんです。
噛めば噛むほど味のでるスルメのような生徒とでも申しましょうか」

友人
椿・真秀・亜弥・りか・つばさ「(がやがやがやがや)」

親近者
月野「もぐもぐもぐ。家じゃダラーッとしてるよね」
花野「もぐもぐもぐ。そう、ダラーーッとね」
ペロペロ「ワウワウ」
0713名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/10(月) 20:33:41.78ID:???
雪野「そんなのってある!?信じらない!ちょっと有馬聞いてよー」
総一郎「ん?どうしたの?」
雪野「今日さ、廊下歩いてたらさ、男子がさ、ボソって言ったのよ。すれ違いざま。
宮沢さんってさ、ああ見えて結構タフなんだぜ。
なによそんな男くさい言葉ー!女の子相手に使うんじゃないわよー!」
総一郎「き、気のせいなんじゃないの?」
雪野「いーや!確かに言った!私には聞こえたの!
なんで!どうして?容姿端麗、健康美人、歩く姿は錦鯉と言われたこの宮沢がよ!」
総一郎「なんだよそれ。うわ、汚!鼻水!」
雪野「面倒なことはぜーんぶ男子に任せて美味しいとこだけかっさらってれば良かったあの良き日々。
長年の習慣。いや持って生まれた快感原則はそうそう変わらないのね」
総一郎「まーたそんなこと言って。もう見栄張るのやめたんだろ」
雪野「有馬はどうせ他人事だと思ってるんだわ。
栄華を決めた見栄っ張り人生がいよいよ過去のものになろうとしてるのよ。
これが心震わせずにいられるわけがないじゃない!」
0714名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/10(月) 20:35:59.12ID:???
秀明「甘い、甘いよ。有馬くん。認めるがいいさ。これが彼女の本質だってね」
雪野「あんたに言われるとなんか腹立つわね!」
秀明「ずーずーずー」
総一郎「それ空だぞ」
秀明「所詮、君たちの愛も僕たちの友情には程遠いってことさ」
雪野「ふん、甘いのはあさぴんのほうね」
秀明「ふふふ、妬かない妬かない。あー!いつの間に!」
雪野「もはやあんたなんかに入り込む隙間なんて、私達の間には1ナノだってありはしないのよ!」
総一郎「み、宮沢!?」
秀明「な、なにそれ?どういうこと?」
雪野&総一郎「ど、どういうことって」///
秀明「つまりその反応は…う、うそ…それにお前ら…ほんとにそうな訳!?」
雪野「う、うるさいわね。あんまり聞くんじゃないわよ」
秀明「な、え…ひどいよ!二人して僕に内緒でー!!」
総一郎「何言ってんだよ!待てよ秀明!」
女子生徒「やだ、有馬くんが浅羽くん泣かしてるよ」
総一郎「ち、違うよ。そんなんじゃ。あいつなんか誤解してるんだ」
雪野「ほっときゃいいのよ。あさぴんなんて」
0715名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/10(月) 20:39:49.64ID:???
雪野:
ほっときゃいいって言ってるのに。
追いかけてくるんだから。私は知らないよ。
あーあ、有馬も最近あさぴんとの漫才が板についてきて困るわ。
案外私らのほうが奴の術中にハマってるんじゃないのかしら。

秀明「ほんと?ほんとに俺達、今まで通りにやっていけるのかな?」
総一郎「ああだから、別に何でもないって」
秀明「うう(泣)」
総一郎「大丈夫、やっていけるって」
秀明「ほんと?あ、あのさ。僕詩集作るんだけど、
有馬がいいと思ったのを選んで欲しいんだ。それ載せるから」
総一郎「いや、僕まだこれから委員会の仕事あるから。
(何やってんだ、僕…)」
0716名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/10(月) 20:41:43.14ID:???
雪野:
分かってはいたつもりだったけど、
自分を思った通りに変えるっていうのは結構難しいものなのね。
もし、有馬と彼氏彼女の関係にならなかったら、
私はどうなっていたんだろう。

[シミュレーション中]
雪野:
もし有馬が、私の前に現れなかったとしたら?
そりゃまあ、私のことだから、要領よく元の
見栄っ張り人生を謳歌したのは間違いないことだけど。

20XX年
雪野「おーほっほっほっほっほ。わかってないわねー。
男なんて収入が第一。顔なんてその次よー!おっほっほ。
やっぱり世の中金なのよー。金、金ー!
花野「たくましいのね、お姉ちゃん」
月野「この人に旦那は必要ないわ」

雪野:
あ、危ないとこだったかも。←永遠の見栄王の姿を垣間見てしまった。
0717名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/10(月) 20:44:40.94ID:???
総一郎「宮沢ー!
宮沢ー!あれ、どこに行ったんだ?」
椿「あ、有馬」
総一郎「宮沢知らないか?」
椿「帰ったんじゃないの?」
りか「浅葉くんならついさっきベソかきながら歩いてたよ」
亜弥「声掛けられなかったよな」
総一郎「い、いや、あいつはいいんだ。
今日は、文化祭の打ち合わせの約束してあったんだけど」
椿「つばさ、なんか知らない?あれ?」
猫「カーッ」
つばさ「くわー」
猫「ニャー!」
椿「ダメだ、ありゃ」
亜弥「あ、そうだ。ゆきのんなら自販機コーナーでジュース飲んでたよ。十波と」
総一郎「…」
りか「そういえば。うん、十波くんに聞いてみれば?」
総一郎「ありがと」
0719名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/10(月) 20:46:37.45ID:???
雪野:
結局私の変わったのって見栄張るのやめたってことだけで、
欲深なとこはちーっとも変化してないのね。
こういうのって変わったっていうのか?
インチキくさい気も。
あ〜〜〜〜〜っ。やめやめ。
こういう悩み方したって深みにハマるだけなんだから。
有馬はどうなんだろう。
しょっちゅうこんなこと考えてるんだろうか。
0720名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/10(月) 20:51:41.71ID:???
総一郎「僕の本当の両親はね。蒸発したんだ。
幼い僕を残して。一族の恥だったんだろうね。
今の両親に引き取られたとき面と向かって言われたよ。
あんな親から生まれた子はろくな者にはならない。
だから僕は欠点のない人間にならなくてはいけなかった。絶対に。
そのうち一つの考えが浮かんできた。
もしかして今まで自分だと信じてきたものは、努力で作り上げただけの偽物だったんじゃなかったのか。
僕の中にはもう一人本物がいるんじゃないのか。
最低の人間だったらどうする!?」

雪野:
有馬に暗い感情を起こさせるのが何なのか。
何が彼をそこまで苦しめるのか。
その本当のところは、結局私は何も知っちゃいない。

雪野「え、あ、あれは?有馬!?」
総一郎「やだ!やだ!見たくない!」
幼い総一郎「うっ…うっ…」
雪野「なぜ?あれは有馬でしょう?泣いてるよ。そのままでいいの?
怖かったら、私がついていてあげるから。これは、有馬が自分で解決することだよ。
よくは分からない。けど、そういう気がする。私に出来るのは支えることくらい」
雪野&総一郎「…」
総一郎「うっ。くっ。さあおいで」
幼い総一郎「うっ…うっ…」
総一郎「さあ」
幼い総一郎「うっ…」
総一郎「さあ!」
幼い総一郎「うあわあああんっ…」
総一郎「何やってんだよ!そんなんじゃ!」
幼い総一郎「うっ…うっ…」
雪野「有馬!有馬違うよ。有馬がして欲しかったのはそうじゃない」
0721名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/11(火) 17:35:55.18ID:???
総一郎:
本当は誰でも心の底で僕を拒絶している。僕に悪意を持っているという意識があった。
最初にそれを和らげてくれたのが、今の両親。
それでも僕にとって、人に嫌われるということは、それを想像するだけでも恐怖だった。
だから誰からも嫌われないように、誰からも蔑まれることのないようにしてきたんだ。
気づけば優等生と言われいた僕も元を正せば、
自分が傷つくのを恐れて、他人と深く関わるのを拒んだ。
その結果のことでしかなかった。

雪野「有馬」
総一郎「え?」
雪野「私思うんだけど、自分で自分のことどうこう言うのってあんまりあてにならないよ」
総一郎「そ、そう?」
雪野「今の自分がどうしてこうなったかなんて、きっとそんな簡単に言葉に出来ることじゃない。
気づいてないだけで、きっと自分が思ってる以上に、
色んなものから影響を受けて有馬は有馬になったんだよ。
考えることなんて、その時の気分で結構変わるもんだし。
真面目な有馬も、私、好きだし」
総一郎「///」

総一郎:
駄々をこねていても、いとも簡単にあやされてしまう。
宮沢にかかると、僕はまるで子供だ。
彼女がいないと僕は。

幼い総一郎「うっ…うっ…」
総一郎「!」

総一郎:
僕はまだ変わらなくちゃならない。

幼い総一郎「うっ…」
総一郎「宮沢」
雪野「え?」
0722名無しが氏んでも代わりはいるもの
垢版 |
2022/10/11(火) 17:39:11.29ID:???
雪野:
絶対に近い自信を持って、自分のことしか考えてこなかった私だった。
とは言え、この変化も、今はたまらなく心地良い。

雪野「あ!有馬!?有馬は?
あ!有馬。
おーい!有馬!有馬!おーい!
あれ?」

雪野:
私達は、お互いを変えるために出会ったのだろうか。
だとしたら、変わったことで、私達は、二人でいる必然性を無くしてしまうのかも知れない。
それもいいか、とも思う。
同じようで、少しずつ違う。
新しい出会いや、別れを繰り返しながら、私達はこれからも、変わっていくのだろう。
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