なお、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の興行のスピードについては、「入場者特典の効果」という面もあるのでしょう。

ただ、これは、「製作委員会からの観客への利益還元の仕組み」に過ぎず、そんなに単純な話ではないのです。

例えば、今年の夏の勝負作だった「映画ドラえもん のび太の新恐竜」は、豪華な入場者特典を用意していましたが、目標には遠く、多く余らせる結果になったと思われます。

このように「入場者特典」というのは、人気作品にしか通用しないような「少し観客の足を軽くしてあげるためのツール」でしかありません。