なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart22
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ここは、なぜエヴァを楽しむ成熟した大人が増えたのか?
または、なぜ幼稚な大人はエヴァを楽しめないのか?について意見の交流を行うスレです。
深夜アニメばかり見て精神退行した自分はエヴァを楽しめなくなったと嘆いて傷を舐め合うもよし、
エヴァが楽しめてる自分はまともな大人なんだな、という希望にすがるもよし
「いや深夜アニメ見てる奴にも人気あんじゃん」と叩かない範囲内でツッコミ入れるもよし
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart21
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/eva/1604394219
の次スレとなります 貧太「うわ、なんだこれ」
タコス「霊界悪魔の使う術で霊球というのだ。その中に入れば生きながら霊の仲間となるのさ。
キミたちの姿は誰にも見えない」
貧太「そんな!」
タコス「だって死んだと同じことなんだから。さあ、元に戻りたかったらこの契約書にサインをすることだ」
情報屋「お母ちゃん…」
貧太「分かったよ」
タコス「サインするか?」
貧太「うん。だけどその前に父さんや母さんにお別れをしてきたいんだ」
タコス「いいだろう。ただしこの家から出れば、30分で生命エネルギーは全部吸い取られてしまう。
それまでに戻ってくることだな」 貧太「悪魔くんに僕たちのことを知らせるんだ。悪魔くんなら何とかしてくれるに違いない」
情報屋「そんなこと言ったって、悪魔くんは魔法使いでも何でもない、ただの人間だぜ!」
貧太「だけど他に方法はないよ」
キリヒト「僕たち本当に死んでいるのと同じなんでしょうか」
貧太「うわー!」
車『(ブーン)』
貧太「うわー!」 貧太「うわー!」
車『(ブーン)』
情報屋「車が通り抜けてった。どうやら本当に死んでいるのと同じみたいだぜ」
貧太「何か光ったみたいだったけど」
情報屋「お?」
貧太「やはり光った。霊球同士では通り抜けられないのか」 コハル「そう、ミックスピザね。30分以内に来なかったらタダになるんでしょう?
大丈夫、すぐ分かるわよ。漫画家の埋れ木先生といえば有名人なんだから。おーほっほっほっほ」
キリヒト「お邪魔します」
情報屋「バカだなあ。俺たちは見えないし、声も聞こえやしないんだぜ」
キリヒト「でも、きちんと挨拶するようにしつけられてますから」 百目「んー」
メフィスト2世「載ってねえなあ」
豆ユーレイたち「幽子ちゃんのためなら、ゆーれいひー」
貧太「悪魔くん。悪魔くんたら」
キリヒト「気がついてよ、悪魔くん」
情報屋「叫んだって聞こえやしないよ。えい!うわあ、ダメか」
悪魔くん「載ってない。みんなは?…あとは学者が本を探してくれてるはずだよ。
どのくらい集まったか呼び出してみようか」
貧太・情報屋・キリヒト「…」 情報屋「あー疲れた」
キリヒト「なんだか体がだるくなってきたみたいです」
貧太「多分、僕たちの生命エネルギーが少なくなってきたんだよ」
情報屋「何が始まるんだ?」 悪魔くん「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!
出でよ、第3使徒ヨナルデパズトーリ!」
情報屋・キリヒト「わー!」
貧太「…」
ヨナルデパズトーリ「お呼びであるかな。悪魔くん」
百目「わあ、たくさん集めたんだモン」
メフィスト2世「これ、みんな調べるのかよ」 情報屋「悪魔くんて、ほんとに魔法使えるんだ…」
キリヒト「あの怪物は何者でしょう」
貧太「怪物なんかじゃないよ。悪魔くんの12使徒の一人、ヨナルデパズトーリだ」
情報屋「12使徒?なんだそりゃ」
貧太「悪魔くんを助ける12人の悪魔なんだ。メフィスト2世も百目もそうさ」
情報屋「貧太、お前前から知ってたのか?」
貧太「うん」
情報屋「ならどうして教えないんだよ!」
貧太「情報屋なんかに教えたら、次の日には学校中に広まってるじゃないか!
悪魔くんはね、12使徒と一緒に世の中を混乱に陥れようとしている、
黒悪魔軍団と命がけで戦っているんだ」 タコス「あと15分。この地球では悪魔化された人間の脳に寄生しなければ、
ボクたちは生きられない。だからあの人間たちはどうしても必要なんだ」 情報屋「一体どうやったら俺たちのこと分かってもらえるかなあ」
キリヒト「祈りましょう。それしかありません」
情報屋「貧太、何とかしろよ」
幽子「あ」
貧太「元々情報屋があんな屋敷に入るから」
情報屋「今さらそんなこと言ったって仕方がないだろ!わ!」
キリヒト「喧嘩はやめましょう」
幽子「あ!」
メフィスト2世「どうした?幽子」
幽子「そこで何か光ったわ」
悪魔くん・メフィスト2世・ヨナルデパズトーリ・百目「?」
メフィスト2世「何も見えなかったぜ」
ヨナルデパズトーリ「幽子には我々には見えない特殊な霊波を、
色として見ることが出来る霊感があるのである」
幽子「また光ったわ」 貧太「聞いたかい?幽子ちゃんには霊球がぶつかり合って出来るこの色が見えるんだ」
情報屋「よーし、えい!」
キリヒト「わあ、なにをするんですか!」
幽子「あ、また光った!確かに感じるわ。そこに霊球が三つ」
百目「霊球ってなんだモン?」
幽子「それはね、完全には死者の仲間入りをしていない霊を包んでいる玉のことなのよ。
でもなぜこんなところに」
貧太「やったぞ。そうだ。この方法で前に悪魔くんに教わった信号を送ればいい。
僕の言う通りに体をぶつけるんだ」
情報屋・キリヒト「うん」 幽子「またよ。何か信号みたい。長く、短く、長く」
悪魔くん「学者、悪魔信号だ」
ヨナルデパズトーリ「そうだわさ」
幽子「短く、長く、長く、短く、長く、短く、終わったわ」
悪魔くん「学者」
ヨナルデパズトーリ「えーと、最後が長く、短くと。うむ。たすけてくれこちらひんた」
悪魔くん「貧太くん!?貧太くんがいるのか!」
百目「えー」
貧太「分かってくれたぞ」
キリヒト「でも大分疲れがひどくなってきましたよ」
情報屋「俺動き過ぎたみたい」
貧太「あとひと頑張りだ」 悪魔くん「そうか。貧太くんもキリヒトくんも情報屋もその霊球というのに閉じ込められているんだね」
貧太「悪魔くん、もう時間がないんだ」
情報屋・キリヒト「はあ、はあ…」
悪魔くん「でもどうやったらいいんだ。良い知恵はないか?学者」
ヨナルデパズトーリ「うーむ」
幽子「水晶よ」
悪魔くん「え、なんだって?幽子」
幽子「紫水晶よ。私の生まれ故郷のほこらに祀ってある紫水晶の力を借りれば、
そこから出られるわ」
メフィスト2世「がってんだ、行くぜ幽子」
幽子「えい」
悪魔くん「僕たちは、宇宙悪魔のところへ行こう」 タコス「誰だ、そこにいるのは」
悪魔くん「宇宙悪魔タコス!お前の目的は一体何なんだ。言ってみろ!」
タコス「ボクたちは自分の星を奪われた宇宙の漂流者なのだ。
エネルギーが無くなってこの地球に不時着したが、
ここで暮らしていくためには、人間の脳に寄生するしかないのだ」
悪魔くん「そんなことはさせない!」
タコス「うるさい」
悪魔くん「うっ」
タコチューたち「わいわいがやがや」
百目「わーだモン。悪魔くん、助けてだモン」
悪魔くん「みんな頑張れ、頑張るんだ。あ」
メフィスト2世「間に合ったぜ」
悪魔くん「メフィスト2世、幽子」
メフィスト2世「任せておけ。魔力、電撃掃除機!」
幽子「悪魔くん、はい」
悪魔くん「幽子、ありがとう」
メフィスト2世「ワンタッチ、ポン」
悪魔くん「見えた!ふっ」
貧太「悪魔くん!」
情報屋・キリヒト「悪魔くん!」
悪魔くん「良かったな、みんな」
タコチューたち「たこちゅー」
メフィスト2世「もういっぺん掃除してやる。わあ、たあ」
悪魔くん「ああ!」 タコス「ワレワレはここでは人間の魂がなければ生きていけないのだ。悪く思わんでくれ。ん?」
悪魔くん「(♪〜。タコス、この笛の音を聞いてくれ。
自分たちのかけがえのない星を無くしてしまった君たちの気持ちは分かるよ。
それは宇宙まで混乱に巻き込んでしまう東嶽大帝のせいなんだ。
僕たちはみんなが仲良く暮らせる星を目指しているんだ。
だけど、現実にはこの地球に君たちは住むことが出来ないんだ。
自分たちが不幸になったからって、他の星の者まで不幸にしていいのかい?)」
タコス「分かったよ、悪魔くん」
悪魔くん「ありがとう。タコス。?」
幽子「?」
タコス「おお、その石はボクたちの星のエネルギー石と一緒じゃないか。
それがあれば宇宙に飛び出せるんだ」 タコス『悪魔くん、ありがとう。これでボクたちは宇宙のどこかに永住できる星をきっと探し出してみせる』
悪魔くん「タコス、約束する。僕たちは仲間と争いごともなく、
平和に暮らせる星をつくってみせるよ。きっとね!」
百目「さよならだモーン」
幽子「ふふ」 情報屋「なんか夢を見てるみたいだなあ」
悪魔くん「うん。でもこのことは」
情報屋「分かってるよ。誰にも知らせない」
キリヒト「僕も誓って喋りません」
情報屋「こんな特ダネ喋りたいのはやまやまだけど…」
メフィスト2世「もし誰かに喋りやがったら、俺の魔力で動物に変えてやるからな」
情報屋「許して。誰にも喋りません。絶対」
悪魔くん「(宇宙にまで混乱が広がってるなんて、東嶽大帝の力はますます強くなってるんだ。
負けてはいられないぞ)」 悪魔くん「その昔、白悪魔との戦いに敗れて封じ込められた、
千年ガマゴモリーが、謎の男ロソンの手によって再び蘇った。
そして不思議博覧会に来た人々を、次々と蛙人にして東京に送り込もうとするんだ。
父さんたちまでゴモリーの魔力にかかり、僕たちは迂闊に戦えない。
悪魔くん。ようこそ悪魔博覧会へ。
夢よ、とどけ君の心に」
『ようこそ悪魔博覧会へ』 悪魔くん「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
ソロモンの珠宝を手に入れた悪魔くんと12使徒は、
力を合わせて見えない学校を浮上させた。
今ここに魔界伝説が蘇ったのだ。 リリス「1時にアラブの石油王と昼食のあと、ABCモーターズの社長と会談、
ワシントンに飛んで大統領と…」
ロソン「そんなことより、世界各地の黒悪魔どもの動きはどうなっている?」
リリス「はい、ロソン会長。日本では、我が社が開催しました博覧会が大成功で、
ゴモリーも着々と成果をあげているようです」
ロソン「うむ、千年ガマのゴモリーがな。ふふ。
やがてこの世界が私の物になる。人間どもの手からな。はははははは」 茂「あーあ、この人ごみじゃ全然イメージが湧きやしない。
もう取材は明日にするか。お、あれは?チャンス。あれは面白い城だ。
まだ帰るのはもったいないぞ。よっと」
ゴモリー「いらっしゃいませ」
茂「わあ」
ゴモリー「どうぞごゆっくりご覧ください」
茂「いやあ、パビリオンも結構ですが、あなたのような美人もゆっくり拝見してみたいですな」
ゴモリー「まあ、お上手な。すみません」
茂「いや、どうもどうも。へへへへ」
ゴモリー「…」 アナウンサー『奥軽井沢で開かれている世界不思議博覧会は連日大勢の人々で賑わっております』
百目「あ、パパさんだモン」
悪魔くん「はははは、やけにご機嫌だな。父さん」
エツ子「いいなー。自分だけ楽しんで」
コハル「全くあの人ったら、偉そうに取材だとかなんだとか言っておきながら、
なによあんなに鼻の下伸ばしちゃって」
悪魔くん「?」
コハル「あむあむもぐもぐもぐ。あむあむもぐもぐもぐ」
悪魔くん「母さん、落ち着いて落ち着いて」
エツ子「あ、そうだ。私がお父さんを連れて帰ってきてあげる」
コハル「そんなこと言ってエツ子。あなたは博覧会がお目当てなんでしょ?」
エツ子「へへー、バレたかー。でも、明日は日曜だしいいでしょう?お母さん」
悪魔くん「エツ子一人だと心配だから、百目がついてってやったら?」
百目「わーい、僕も博覧会行きたかったんだモン」
エツ子「へへ、良かったね、百目ちゃん。行こ行こ」
悪魔くん「まるで遠足気分だな」
コハル「いいわね?父さんのこと忘れちゃダメよ。二人とも」
エツ子「はーい。へへ」
百目「うひひ」 悪魔くん「うーん…」
メフィスト2世「悪魔くーん、おやつに死神屋のラーメン持ってきてやったぜ」
悪魔くん「ありがとう、メフィスト2世」
メフィスト2世「あらよっと」
悪魔くん「わあ、でもメフィスト2世って気が利くな。魔界のラーメンか。うまそうだな」
メフィスト2世「まあな。へえ、エッちゃんたちは世界不思議博覧会に行ったのか」 エツ子「わあ、にぎやかねー」
百目「でもなんか変なんだモン」
エツ子「何が?」
百目「ほら、あの人たちだモン」
エツ子「そういえば変わった人たちが多いわね。ぎゃあ!」 ゴモリー「皆さん、世の中には現代科学では説明できない不思議な力が沢山存在しています。
例えば太古の昔から存在した魔法のように。
そんな素晴らしい力と皆さんとの出会いが、この世界不思議博覧会なのです」
来場者たち「へえ」「すごいなー」
情報屋の友人A「あははははは。魔法なんて迷信に決まってるよ」
情報屋の友人B「そんなもんある訳ないよ。ね、情報屋くん」
情報屋「ふふふふふ。何も知らないんだな、君たち」
情報屋の友人B「え」
情報屋の友人A「え」
百目「あ」
エツ子「情報屋さんも来てるわ」
百目「さすが、情報屋だモン」
情報屋「いいかい、誰にも言っちゃあいけないよ。
ここだけの話だけどさ、俺たちの友達に魔法の達人がいるんだぜ」
情報屋の友人A「友達に?」
情報屋の友人B「だ、誰だよ。教えてくれよ、情報屋くん」
情報屋「ふふふ、その名も悪魔く…」
百目「モーン!」
情報屋「うわーへっくしゅん!あ、百目!」
百目「約束だモン!」
情報屋「ご、ごめん」
情報屋の友人B「情報屋くん、魔法の達人って誰だよ」
情報屋の友人A「そうだよ。まだ話の途中だぜ」
情報屋「いやあ、話は終わり。ちょうど良かった。エッちゃんたちも一緒に。さあ、行こう」
情報屋の友人A「あ、おい、情報屋くん」
エツ子「?」
百目「いひひーだモン」 エツ子「なんだか気味が悪いわ」
情報屋「こんなのどうってことないよ。遊園地のお化け屋敷の方がもっともっと怖い…」
エツ子・情報屋・情報屋の友人A・情報屋の友人B・百目「わー!」
エツ子・情報屋の友人B・百目「?」
情報屋の友人A「なんだ、余興だったのか」
情報屋「サービスいいな」
ドラキュラ男「さあ、美しいお嬢様」
エツ子「やだ美しいだなんて」
ドラキュラ男「さあ、お手を」
百目「あー!エッちゃんはどこモン?」
情報屋「いない」
エツ子「私はここよ」
情報屋・情報屋の友人A・情報屋の友人B・百目「!」
エツ子「真っ暗で何も見えない。誰か助けて」
情報屋「エッちゃん!」
百目「どこにいるんだモン!」
ドラキュラ男「ふふふ、ここだよ。大丈夫ですよ、美しいお嬢様」
エツ子「えへへへ」
百目「わーだモン」
情報屋の友人A「すごい手品だ」
情報屋「こんなの初めてだよ。あ、しまった。特ダネを撮り損ねちゃった」
情報屋の友人A・情報屋の友人B・百目「わはははははは」 情報屋「んー?」
百目「?」
鬼婆「悪魔唐辛子と魔界わさびを千年ガマの油で練ったこの薬を飲んでごらん。
学校で一番ケンカがつよくなるぞ」
情報屋「お、俺暴力反対です」
鬼婆「遠慮せずにほれ!」
情報屋「うわ、ん、んげ!」
情報屋の友人A「情報屋くん」
エツ子「情報屋さん」
鬼婆「ほれ、効いてきた効いてきた」
情報屋の友人A・情報屋の友人B「わー!」
情報屋「わあ、おーい、待ってくれよー!
エツ子「情報屋さん!」
鬼婆「へへへへ」
百目「(なんか変だモン)」 情報屋の友人A「わあ、これは手品どころじゃないよ。あの女の人が言ってたようにすごい魔法に違いないぜ」
情報屋の友人B「うん、怖かったけど面白かったな」
百目「でも怖かったモン」
ゴモリー「いかがでしたか?」
エツ子・情報屋・情報屋の友人B・百目「?」
情報屋の友人A「またかよ」
百目「さっきのお姉さんだモン」
ゴモリー「皆さんどうやらお気に召したようね。あなたたちが今まで見たような、
素晴らしい力を手に入れたいと思いませんか?」
情報屋の友人A「素晴らしい力」
ゴモリー「もうすでに大勢の人たちが私たちの仲間になっていられますわ」
情報屋「へえ、面白そうだな」
エツ子「行ってみようよ、みんな。ね」
情報屋の友人A・情報屋の友人B「よし、行こう行こう」
ゴモリー「さあ、ついてらっしゃい」
情報屋の友人A「ふふふふ、超能力者になれるかな」
情報屋「ふふ」
百目「情報屋。あれは黒悪魔の悪い魔法みたいなんだモン」
情報屋「黒でも白でもいいじゃないか。他にも大勢仲間もいるっていうしさ。大丈夫だよ。百目」
百目「うーん、待ってだモン」 メフィスト2世「うーん」
悪魔くん「警報…城…復活…うーん、どうも気になるカードだな」
メフィスト2世「え」
悪魔くん「城か」
メフィスト2世「あ、悪魔くん。これは」
悪魔くん「博覧会場」 ゴモリー「さあ、この地下には皆さんの仲間が沢山いるのよ」
エツ子「私たちの仲間?」
ゴモリー「そうよ。ふふふふ」
カエル『ゲロ、ゲロゲロゲロ』
情報屋「あ、カエルだ」
百目「あ、あれはパパさんだモン」
茂『ゲロゲロゲロ』
エツ子「まさか。それにしてもそっくり」
茂『ゲロ―』
エツ子「やだー。あー……」
情報屋「エッちゃんしっかりして」
情報屋の友人A「気絶しちゃったぜ」
情報屋「まるでカエルみたいな顔だ」
ゴモリー「そうよ。蛙人といって、私の忠実な部下になったの。あなたたちももうすぐそうなるのよ」
情報屋「じょ、冗談でしょ?これみんな操り人形じゃないか。どうせコンピュータで動かしてんだよ」
ゴモリー「いいえ」
情報屋「えー」
ゴモリー「これは人間が変化した本物の蛙人。あなたたちは自分からここへ望んできたのよ。もう遅いわ。ふふふふ」 百目「みんな逃げるんだモーン」
ゴモリー「待ちなさい!」
情報屋「わあ!」
ゴモリー「う…ゲロゲロ」
情報屋「あ、悪魔だー」
情報屋・情報屋の友人A・情報屋の友人B・百目「うわー」
ゴモリー「逃がすものかゲロ―」
情報屋「百目、君だけでも逃げてくれ。助けを呼ぶんだ!」
百目「うんだモン!」
ゴモリー「そうはさせないよ」
百目「うわあ!」
茂『逃げたゲロ』
ゴモリー「ほうっておき。どうせ助けてを呼んだところで誰も相手にしやしないさ。ふふふふ」 情報屋『お前ゲロ。カエルゲロ』
情報屋の友人A『君こそゲロゲロ』
情報屋の友人B『僕もゲロゲロ』
情報屋・情報屋の友人A・情報屋の友人B『ゲロゲロゲロー』
ゴモリー「ふふふふふふふふふ」 悪魔くん「警報の城、そして、復活という不吉なカード」
メフィスト2世「タロットカードに出たのは、ソロモンの鍵じゃなくて、
奥軽井沢の博覧会を示しているに違いないぜ。悪魔くん」
悪魔くん「うん」
メフィスト2世「でも、復活って言うのはどういう意味だ?」
悪魔くん「うん、僕が前に読んだ東洋悪魔歴史辞典によると、
日本がまだ邪馬台国って呼ばれていたころ、奥軽井沢を舞台に日本を支配しようした黒悪魔と、
それを防ごうとした白悪魔の間で、激しい戦いがあったんだ。
そして、戦いに敗れた黒悪魔は永い眠りについたと伝えられているんだよ」
メフィスト2世「その黒悪魔野郎が復活したとしたら、きっと日本を狙うに決まってるぜ」
悪魔くん「うん。父さんやエツ子たちも心配なんだ」
メフィスト2世「そんな呑気なこと言ってられないぜ、悪魔くん。大変だ!急がなくちゃ」 『1番ホームの列車は、15時30分発。東京行きです』
駅員「な、なんだこりゃ」
メフィスト2世「なんだ、あの連中は」
悪魔くん「変な顔してる」 百目『ゲロゲロ。ゲロゲロ』
子供A「あー、見ろよ。面白いカエルがいたぞ」
子供B=uつかまえろ!=v
子供A・子供B「待て待て待て待て」
メフィスト2世「よしな」
子供A・子供B「え」
メフィスト2世「怖がってるじゃないか」
悪魔くん「逃がしてあげようよ。ね」
子供A・子供B「ちぇ!」
百目『ゲロゲロ、ゲロ』
メフィスト2世「こいつ、礼を言ってるんだぜ」
悪魔くん「さ、自分の家へお帰り」
メフィスト2世「悪魔くん。そんなのに構ってられないよ。お、あれれ。こいつ誰かに似てるぞ」
百目『ゲロー』
悪魔くん「え!」
メフィスト2世「なんだこいつ。百目じゃないか」
百目『ゲロゲロ』
メフィスト2世「よーし」
悪魔くん「メフィスト2世。タロットカードに出ていた城は、あの城を示しているに違いないよ」 情報屋・情報屋の友人A・情報屋の友人B『ゲロゲロゲロゲロゲロ』
ゴモリー「静かにおし。今にお前たちも立派な蛙人になれるんだ。
そして日本中の人間が蛙人になって、私の命じるままに動くのさ」
悪魔くん「そうはさせないぞ」
ゴモリー「だ、誰だ!」
百目『ゲロ、ゲロゲロ』
ゴモリー「?」
メフィスト2世「悪魔くん、あいつだな」
悪魔くん「うん、千年ガマがさらに千年生き、魔力を得て悪魔となったゴモリーだ。
昔、日本を支配しようとしていた黒悪魔は、ゴモリーだったんだよ」
ゴモリー「ふふふふふ、その通りさ。悪魔くん。戦いに敗れて長い長い冬眠に入った私は、
その間中白悪魔への復讐と、今度こそ日本を支配してみせると誓い続けてこの日を待ち望んできたんだ」
情報屋『ゲロゲロ』
悪魔くん「じょ、情報屋。エツ子!」
メフィスト2世「くそー、俺たちの友達までこんな姿に。もう許さねえ。お?」 茂たち『ゲロ、ゲロゲロゲロ』
メフィスト2世「あれれ、ひょっとして悪魔くんの父ちゃんじゃねえか?」
悪魔くん「え!」
茂『ゲロ、ゲロゲロ』
悪魔くん「と、父さんまで」
メフィスト2世「くそー」
ゴモリー「ふふふ、お前のような小僧に私の邪魔をさせるか」
メフィスト2世「魔力、稲妻電撃!」
ゴモリー「ふっ」
メフィスト2世「あ!悪魔くん、あの駅にいた連中もカエルみてえな顔してたっけなあ」
悪魔くん「みんなゴモリーに騙されて蛙人にされた人たちだったんだ」
ゴモリー「やがて私の可愛い手下どもが、東京で、いや日本各地で暴れまわってくれるだろうよ。
そして私の魔力にかかった人間は、蛙人になってから24時間経つと、二度と元へ戻れないのさ。
お前の親父たちもみんなもうすぐ…」
悪魔くん「なんだって!と、父さん」
茂『ゲロゲロ、ゲロゲロ』
悪魔くん・メフィスト2世「うわあ」
ゴモリー「ゲロー!」
メフィスト2世「おっと」
茂『ゲロゲロゲロゲロゲロ』
悪魔くん「(急がなきゃ。父さんやみんなが完全に蛙人にされて、日本もゴモリーに支配されてしまう)」
ゴモリー「ゲロ―!」
メフィスト2世「くそー、悪魔くんの父ちゃんが相手じゃ、手が出せないぜ」
悪魔くん「とにかく、君の魔力でなんとかゴモリーを封じ込めるんだ」 メフィスト2世「よーし、分かった。えい!魔力、角電撃物質変化!」
ゴモリー「うわああああ!!」
悪魔くん「よし、うまく閉じ込めたぞ」
メフィスト2世「へへへ、ガマ女め。てめえの醜いツラでもじっくり見ながら、油汗でも流すんだなあ」
ゴモリー「ほほほほ。こんな美しい私。我ながら惚れ惚れするよ」
メフィスト2世「へっ、いい気なもんだぜ。ゴモリーめ」
ゴモリー「お前たちも可愛いカエルにしてあげるからね。ゲロー!」
メフィスト2世『う、うわあー!ゲロゲロ』
悪魔くん「メフィスト2世…」 悪魔くん「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!
出でよ、第10使徒鳥乙女!第11使徒サシペレレ!」
鳥乙女「悪魔くん、どうすればいいの?」
悪魔くん「君たち二人で協力して、ゴモリーの魔力を跳ね返して欲しいんだ。それしか方法はない」
サシペレレ「よし、分かった」
メフィスト2世・百目『ゲロゲロ、ゲロゲロ』
茂たち『ゲロゲロゲロ』
悪魔くん「やめてくれ、父さん!」
茂『ゲロゲロ』
悪魔くん「父さん」
ゴモリー「そんなやつ早くやっつけておしまい!」
悪魔くん『…!うわあー!』
ゴモリー「はははは。悪魔くんなど大したことないじゃないか」
サシペレレ「それはどうかな」
ゴモリー「ん?はん。お前もカエルになりたいのかい?」
サシペレレ「魔力、竜巻大回転!」
ゴモリー「ゲロ」
サシペレレ『うわああー』
ゴモリー「ははは。白悪魔ども思い知ったか」
鳥乙女「ピーンクハリケーン!」
ゴモリー「おお。うわあああ!!」
茂たち『うわー』
ゴモリー『ゲロゲロゲロ。ゲロゲロ。ゲロゲロ』 悪魔くん「…ん…エツ子?エツ子!しっかりしろ、エツ子!」
茂「ああ…」
悪魔くん「父さん!」
茂「あ、真吾」
メフィスト2世「悪魔くん!」
悪魔くん「うん」
百目「ありがとうモン。鳥乙女」
メフィスト2世「助かったぜ。あのままカエルなんかにさせられちゃ、せっかくの二枚目が台無しだもんな」
サシペレレ「はは。ほんとだ」
鳥乙女「あら、結構似合わってたわよ。みんな」
メフィスト2世「え、そりゃないぜ」
メフィスト2世・百目「!」
サシペレレ「!」
鳥乙女「悪魔くん、ゴモリーを逃がしてもいいの?」
悪魔くん「心配ないさ。あれはゴモリーじゃない。魔力を失ってただのガマガエルになったんだよ。
もう悪さをすることは出来ないさ」
メフィスト2世「あばよ、ぺっぴんさん。もう二度と黒悪魔なんかになろうなんて思うんじゃねーぞ」
ガマガエル『ゲロゲロ』 男A「あれー?どうして帰りの電車なんかに乗ってるんだ?」
女子高生たち「?」
駅員「う…うう…」
女子高生A「そんなところで何してるんですか?」
駅員「何してるって、あれ?あれ?カエルは?」
女子高生A「変な人」
女子高生B「ちょっとおかしいんじゃない?」 来場者たち「なんだよ、せっかく来たのに」「変だわね、突然休業だなんて」 エツ子「変ねえ。私カエルのような顔したお父さんに会ったような気がするんだけどなあ」
茂「カ、カエル?何を言ってるんだ。私は取材に。お、そうだ。
私は取材に来たはずなのに、一体何をしてたんだろう」
情報屋の友人A「そういえば僕たちもカエルにされちゃったような」
情報屋の友人B「うん。僕もさ」
百目「みんな博覧会の仕掛けにびっくりして、気絶してたんだモン。ね、情報屋」
情報屋「え!そ、そうだよ!あははははは」
情報屋の友人A「うーん、そうかなあ」 メフィスト2世「悪魔くん、今度の事件はゴモリー一人の仕業じゃないぜ」
悪魔くん「だろうね。ゴモリーを目覚めさせることが出来る力を持つのは、
きっと東嶽大帝に関係あるやつに違いないよ」
メフィスト2世「うん」 リリス「か、会長…と、東嶽大帝様は非常にお怒りの様子で」
ロソン「分かっておる!」
リリス「は、はい…」
ロソン「やはり出てきたか、悪魔くんめ。二度と失敗は許さん!
急げ、世界各地の黒悪魔どもよ!」 悪魔くん「地獄界を治め、閻魔大王に力を与える集魔玉が奪われてしまう。
それが東嶽大帝の手に渡ってしまえば、地獄界はもうお終いだ。
魔力は奪われても、勇気を出して。
閻魔大王、目覚めて下さい!
悪魔くん。奪われた集魔玉、地獄界の混乱!
夢よ、とどけ君の心に」
『奪われた集魔玉、地獄界の混乱!』 悪魔くん「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
ソロモンの珠宝を手に入れた悪魔くんと12使徒は、
力を合わせて見えない学校を浮上させた。
今ここに魔界伝説が蘇ったのだ。 東嶽大帝「吸血小人よ」
吸血小人「はい」
東嶽大帝「地獄界の秘宝、集魔玉を奪え」
吸血小人「え」
東嶽大帝「集魔玉は、閻魔大王の力の源。それを奪えば、地獄は大混乱に陥るであろう」
吸血小人「し、しかし。宝物殿にしまわれている集魔玉をどのようにして?」
東嶽大帝「まもなく地獄では、異界仙人を呼び、千年に一度の集魔玉清めの儀式が執り行われる。
お前はその仙人に憑りつき、集魔玉を奪うのだ」
吸血小人「なるほど」
東嶽大帝「集魔玉を奪ったら、しばらく人間界に姿を隠しておれ」
吸血小人「はい」 閻魔大王「集魔玉を手にしていると、不思議な力がみなぎってくる。
地獄の平穏もこの集魔玉があればこそ」
芋虫仙人「仰せの通りにございます」
閻魔大王「芋虫仙人、集魔玉を宝物殿へ納めてくれ」
芋虫仙人「ははあ」 吸血小人「へへへへ、上手くいったぞ。芋虫仙人が俺の吸血催眠で操られているとは、
地獄の閻魔も見抜けなかったようだな。さてとご苦労だったな。お前は用済みだ。
へへへへへ。そのままいつまでも眠っているがいい。えい!
あとは東嶽大帝様の指示を待つばかりだ。へへへへへへ」 エツ子「ちょっと、お兄ちゃん!もう早くお風呂に入ってちょうだい」
メフィスト2世「いち、に、さん、し、と。ソロモンの鍵なんて本当に見つかるの?」
百目「メフィスト2世、もっと手伝うんだモン」
メフィスト2世「そんなに本ばかり見てたら体が固まっちまうぜ。よっと」
悪魔くん「あー!」
百目「見つかったのかモン?」
悪魔くん「大事なところを虫が食ってたんだよ」
百目「なーんだ」
メフィスト2世「なんだ、脅かすなよ」
悪魔くん「ごめんごめん」
エツ子「お兄ちゃん、何度言ったら分かんの」
メフィスト2世「わわわわ」
エツ子「早くお風呂に入ってくれないと、ちっとも片付かないでしょう」
悪魔くん「分かった分かった。メフィスト2世、百目。先に入ってよ」
百目「うんだモーン」
メフィスト2世「はいよ。エッちゃん、風呂上がりのラーメン頼むぜ」
エツ子「はいはーい」 百目「じゃじゃじゃじゃん♪」
メフィスト2世・百目「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム、
らんらんららんらんら、らんらんらんら、らんらんらんらんら♪」
メフィスト2世「よっと、おー」
悪魔くん「ソロモン王の言葉が何かのヒントになってるのか…あ、誰だ!」
メフィスト2世・百目「!」
赤鬼「脅かしてすんません」
悪魔くん・メフィスト2世「鬼!」
赤鬼「怪しいもんでねえっす。地獄の閻魔様の使いっす」
悪魔くん「閻魔大王の?」 赤鬼「実は、地獄の集魔玉が盗まれまして」
悪魔くん「集魔玉?」
赤鬼「はい、集魔玉は閻魔大王様の力の源となる大事な宝の玉なんす。
それが盗まれたために、地獄界は混乱をし始めて、
亡者が次々と反乱を起こし、手がつけられないんす」 鬼A「閻魔大王様、どうか亡者たちをおしずめください」
閻魔大王「ダメじゃ。集魔玉が無くてはわしは力を得ることが出来ん」
赤鬼「閻魔大王様」
閻魔大王「悪魔くんの、悪魔くんの力を借り、集魔玉を取り戻すのじゃ」 赤鬼「集魔玉は芋虫仙人が盗みだしたんす」
悪魔くん「分かったよ。集魔玉は僕たちがきっと取り戻してみせるよ」
赤鬼「頼んます。私は閻魔大王様をお守りせねばならんので、失礼します」
悪魔くん「閻魔大王によろしく」 悪魔くん「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!
出でよ、第3使徒ヨナルデパズトーリ!」
ヨナルデパズトーリ「芋虫仙人について知りたいのであるな」
悪魔くん「知ってるんだね!」
ヨナルデパズトーリ「うむ、芋虫仙人ならぐうだら山で一万年の眠りについているはずである」
悪魔くん「ぐうだら山か」
ヨナルデパズトーリ「しかし、芋虫仙人は異界受洗の一人で、欲を断ち、
不老不死の力を得た方である。地獄界の宝を盗むとは考えられないのである」
メフィスト2世「てことは、犯人は他にいるってことか」
ヨナルデパズトーリ「左様。ここにきて各界で東嶽大帝の動きが急である。
それに関係あるかも、である」
悪魔くん「うん、とにかくぐうだら山へ行ってみよう」 メフィスト2世「何だか嫌なムードだぜ」
悪魔くん「メフィスト2世、あんなところに家が」
メフィスト2世「なに!」
百目「怪しいモン」
メフィスト2世「よし、降りてみよう」 悪魔くん「誰もいないみたいだ。何か手掛かりがあるかも知れないから、
みんなで手分けしてこの辺一帯を探そう」
メフィスト2世「オッケー」
百目「うんだモン」
悪魔くん「一体何者の仕業なんだろう…!わあ、あ!」
吸血小人「へへへへへ」 悪魔くん「お前は!吸血小人!」
吸血小人「よくここを嗅ぎつけたな、悪魔くん。だが少しばかり手遅れだったな」
悪魔くん「なんだって!」
吸血小人「芋虫仙人は丁重に始末させてもらった」
悪魔くん「そうか、芋虫仙人を操り、集魔玉を盗み出したのはお前だな!」
吸血小人「そうとも。ついでにお前も東嶽大帝様への手土産にしてやろう」
悪魔くん「なに!?」
メフィスト2世・百目「悪魔くん!」
悪魔くん「百目、メフィスト2世!集魔玉を盗んだのはあいつだ」
百目「人の物を盗ったらダメなんだモーン!」
吸血小人「う!」
百目「モンモン…モン…」
悪魔くん「百目!」
百目「うわ」
吸血小人「へへへへへへ」
悪魔くん「百目」
メフィスト2世「どうした?」
百目「モン。ポーン!」
悪魔くん・メフィスト2世「!」
百目「…魔力が使えないモン」
吸血小人「へへへへへ、集魔玉には魔力を奪う力があるようだな」
悪魔くん「くそー」
メフィスト2世「集魔玉を取り戻すにはまずあの力を封じないと」
悪魔くん「うん」
吸血小人「これさえあれば、お前らなんか屁でもない。どこからでもかかってこい」 悪魔くん「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!
出でよ、第4使徒幽子!」
百目「モーン…」
吸血小人「どうした。怖気づいたのか?へへへへ」
幽子「百目ちゃん!」
悪魔くん「集魔玉に魔力を吸い取られてしまったんだよ。あれが集魔玉だ。
君の照魔鏡で、逆に集魔玉の力を吸収して欲しいんだ」
幽子「はい」
メフィスト2世「俺がやつの目を引き付けるからそのスキに」
幽子「はい」
メフィスト2世!「魔力、ハットノコギリ!」
吸血小人「はっ」
悪魔くん「今だ!」
幽子「照魔鏡!」
吸血小人「それ」
幽子「きゃああ!」
メフィスト2世「幽子!野郎!魔力、火炎放射!」
吸血小人「ふっ」
メフィスト2世!「しまった」
悪魔くん「メフィスト2世!」 吸血小人「さすが地獄界の秘宝だけのことはある」
豆ユーレイたち「幽子ちゃん、しっかりしてー」
百目「モーン」
吸血小人「へへへへへ」
メフィスト2世「くそー、魔力、火炎放射!ダメか…うっ」
吸血小人「さ、次はお前の番だ。たっぷりと血を吸ってやろう」
悪魔くん「…」 悪魔くん「…」
吸血小人「ふふ、覚悟!」
悪魔くん「…!」
吸血小人「ふふふふ」
悪魔くん「うわ!」
吸血小人「へへへへ、同じ失敗は繰り返さん」
悪魔くん「う…」
メフィスト2世「やめろー!」
幽子・百目「悪魔くん!」
悪魔くん「う…」
吸血小人「へへへへへ。苦しめ、苦しめ」
百目「やめろだモン」
吸血小人「ははははは。東嶽大帝様もさぞお喜びのことだろう」
百目「何だモン?」
吸血小人「ん?うわー!」
芋虫仙人「吸血小人、わしが相手になるぞ」
悪魔くん「芋虫仙人…」
吸血小人「芋虫仙人、まだ生きておったか」
芋虫仙人「わしは修業の末、不老不死の術を得たのだ。見くびったな」
吸血小人「おわー」 芋虫仙人「さあおとなしく集魔玉を渡せ」
吸血小人「…」
芋虫仙人「う、うわー」
吸血小人「バカめ」
悪魔くん「くそ、たあっ!」
吸血小人「っ!」
悪魔くん・メフィスト2世・幽子・百目「あ!」
芋虫仙人「悪魔くん」
悪魔くん「芋虫仙人」
百目「痩せちゃったんだモン」
芋虫仙人「あの集魔玉に勝てる力を持つ物がただ一つある。
それは地獄の閻魔大王が持っている剣だ」
悪魔くん「閻魔大王の剣」
芋虫仙人「刀鏡と呼ばれるその剣は、普段は小さな鏡の形で、
閻魔大王が腰にさげているのだ」
吸血小人「へへへへへ」
悪魔くん「!?」
吸血小人「地獄にまだそんな宝があったとは知らなかった。そいつを頂戴して、
東嶽大帝様に献上すれば、俺は名実ともに悪魔界のナンバーワンだ」
悪魔くん「そんなこと、させるもんか」
吸血小人「へへへへ。魔力を無くしたお前らに何が出来る。首でも洗って待ってろ!」
メフィスト2世「あの野郎、調子に乗りやがって」
悪魔くん「家獣を呼んで、僕たちも地獄へ急ごう」 家獣「バウー」
芋虫仙人「ぐうだら山の山頂に向かうのじゃ」
悪魔くん「はい。家獣、ぐうだら山の山頂へ向かってくれ」
家獣「バウバウー」 芋虫仙人「あの中へ飛び込むのだ」
家獣「バウ?」
悪魔くん「あの中へ?」
芋虫仙人「大丈夫。急ぐのじゃ」
悪魔くん「家獣、勇気を出して飛び込むんだ」
家獣「バ、バ、バ、バウ。バウー」
悪魔くん・メフィスト2世・幽子・百目「…!」
家獣「バウー」
芋虫仙人「地獄へ抜けたぞ、悪魔くん」
悪魔くん「う…」
芋虫仙人「急いで閻魔の宮殿へ向かうのだ」
悪魔くん「はい」
百目「家獣、頼むんだモン」
家獣「バウー」 家獣「バウー」
亡者たち「ア〜…ア〜…」
幽子「大丈夫?悪魔くん」
悪魔くん「大丈夫さ、これくらい。あっ…」
百目「しっかりだモン」
亡者たち「ア〜…ア〜…」
メフィスト2世・幽子・百目「わあ!」
メフィスト2世「悪魔くん、逃げるんだ!」
百目「早くだモン」
メフィスト2世「よし、みんな手を貸せ」
百目「うん」
幽子「はい」
家獣「バウー」
メフィスト2世・幽子・百目「うわー!」
幽子「豆ユーレイちゃん、悪魔くんたちをお願い!」
豆ユーレイたち「はーい」
悪魔くん「ありがとう」
百目「幽子ちゃーん」
メフィスト2世「家獣。幽子を頼むぜ!」
家獣「バウー」
芋虫仙人「悪魔くん、気をつけるんじゃ」 吸血小人「ははははははは」
鬼B「待て、止まれ!」
吸血小人「ふっ」
鬼B「うわあああ!」
吸血小人「ははははははは」
鬼C「うがあああ!」
吸血小人「ははははははは」
メフィスト2世・百目「あ!」
鬼たち「あ…」
メフィスト2世「吸血小人のやつ」
悪魔くん「遅れをとったぞ」
メフィスト2世「よーし、全速力だ。いくぞ、百目」
百目「モン」 赤鬼「あ、集魔玉!」
吸血小人「その通り。今度は閻魔の剣、刀鏡を頂きにきた」
鬼D・鬼E「何だとー!」
吸血小人「…」
鬼D「うわあああ!」
吸血小人「…」
鬼E「あがあがあ!」
吸血小人「俺の邪魔をしない方が身のためだ」
赤鬼「そうはいかねえ。ここはおいらが一歩も通さねえ」
吸血小人「バカめ。地獄の鬼といえども集魔玉の力には逆らえまい」
赤鬼・青鬼「うお…」
吸血小人「魔力を吸われまいとしてもムダだぞ」
メフィスト2世・百目「あ!」
赤鬼「悪魔くん、来てくれたんすか…?」
吸血小人「ふん。今さらどうあがいてもムダだ。はははははは」
悪魔くん「閻魔大王、剣を」
青鬼「うわあああ!」
メフィスト2世「ダメだ」
悪魔くん「どうしたらいいんだ。そうだ、閻魔大王の魂、仁王様にソロモンの笛で力を送るんだ。仁王様に」
メフィスト2世・百目「悪魔くん!」
悪魔くん「ああっ…」
吸血小人「へへへ。ざまあねえや。お前をさっさとおねんねしちまえ」
百目「悪魔くーん」
メフィスト2世「しっかりしろ、悪魔くん」
赤鬼「悪魔くーん…」 メフィスト2世・百目「!?」
悪魔くん「(♪〜)」
百目「どうなってるんだモン?」
メフィスト2世「悪魔くんは、魂でソロモンの笛を吹いているんだ」
百目「魂でかモン?」
悪魔くん「(仁王様、立ち上がってください。立ち上がって剣を振ってください)」
赤鬼「うおおおお!」
悪魔くん「(仁王様、剣を取られてしまったら、地獄は終わりです。立ち上がってください)」
吸血小人「へへへへ、頂きだ」
悪魔くん「(仁王様)」
吸血小人「へへへへ。あ、あ…まさか」
閻魔大王「む…」
吸血小人「くそ。あ、あ、ぎゃああああああああ!!!!」
メフィスト2世「やったー」
百目「やったモン」
メフィスト2世・百目「悪魔くん」
百目「頑張ったモン」 仁王「悪魔くん、君のおかげで地獄の混乱は元通り収まった。感謝するぞ」
悪魔くん「仁王様」
芋虫仙人「仁王様、申し訳ございませんでした。わたくしめが油断をいたしましたばっかりに」
仁王「ああ、よいよい。悪魔くん、以前より力を増したな」
メフィスト2世「魔力がみなぎってきたぜ」
仁王「だが、地獄制覇に失敗した東嶽大帝は、他界を手に入れるため全力をあげるじゃろう。頼むぞ、悪魔くん」
悪魔くん「はい、分かりました」
仁王「うむ」 リリス「吸血小人の失敗で、東嶽大帝様はことのほかお怒り。
こうなればこちらから乗り出すしかないのでは」
ロソン「うーむ」 悪魔くん「遂にロソンと決戦の時は来た。
太古の遺跡を使って、宇宙から呼び寄せた霊魂爆弾を日本へぶつけようとするロソン。
そして、リリスの操る魔獣が、僕たちの行く手を阻む。
このままでは日本は最後の時を迎えてしまうんだ。
悪魔くん。日本を襲う霊魂爆弾の恐怖。
夢よ、とどけ君の心に」
『日本を襲う霊魂爆弾の恐怖』 悪魔くん「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
ソロモンの珠宝を手に入れた悪魔くんと12使徒は、
力を合わせて見えない学校を浮上させた。
今ここに魔界伝説が蘇ったのだ。 リリス「ゴモリーに続く吸血小人の失敗で、東嶽大帝様もかなり苛立ちのご様子」
ロソン「ふっ、世界各地の人間を黒悪魔にする作戦は、着々と進んでいるのだ。
あとは悪魔くんのいる日本さえおさえれば」
リリス「それともう一つ気になることが。どうやら悪魔くんは、自分たちの力を高める、
秘密の方法を探しているようなのです」
ロソン「なに!」
リリス「ぐずぐずとしていると取り返しのつかないことに」
ロソン「分かっている。良かろう、こうなれば私が日本に乗り込み、一気に決着をつけてやる。
覚悟するがいい。小僧め」 悪魔くん「あーあ」
百目「悪魔くん、何か分かったかモン?」
悪魔くん「ううん、手掛かりも掴めないよ。でも諦める訳にはいかない。
東嶽大帝を倒すためには、究極の“六芒星”を完成させるしかないんだ。
ソロモンの鍵のありかさえ分かればなあ」 アナウンサー『世界的企業グループ、ロソンコンツェルンの会長、
ロソン氏が今日、特別機で日本を訪れました。
ロソン氏は大臣らの会談の申し入れは全て断り、のんびりと日本の休日を過ごす予定です』
茂「あー、特別機でふらりと休暇とはね。金持ちは豪勢なもんだなあ」
エツ子「それはそうとお兄ちゃんと百目ちゃん、まだ調べものしてるのかしら」
コハル「食事の時間も忘れるほど学校の勉強もしてくれるといいんだけどねえ。あの二人」 ロソン「我がしもべなる霊魂どもよ。今こそ我の元に集え」 ロソン「来たれ。我にその強大なる力を捧げよ。
ふふふふ。今からきっかり13時間後にこの私は途方もない力を手に入れる。
だがその時まで悪魔くんに邪魔をされぬよう手を打たねばな」
リリス「私にお任せください」 情報屋「おはよー」
貧太「おはよう」
悪魔くん「おはよう」
百目「おはようだモン」
悪魔くん「百目、学校が終わったら道草せずに家に戻って昨日の続きだよ」
百目「うんだモン」
貧太「悪魔くんも大変だねえ」
情報屋「俺たちでよかったら何でも協力するぜ。遠慮せずに言ってくれよな」
悪魔くん「うん、ありがとう」 百目「モーン、危ないモン、悪魔くん!
貧太・情報屋「わあ!」
エレメンタルたち「…」
悪魔くん「は!誰だ、お前たちは!」
貧太・情報屋・百目「ひええ…」
リリス「…」
悪魔くん「たあっ」
百目「モーン!」
悪魔くん「うわー!」
百目「悪魔くーん!」
メフィスト2世「魔力、稲妻電撃!」」
貧太・情報屋・百目「あわわわわ…」
メフィスト2世「悪魔くん!」
リリス「ふふふふ」 貧太「大丈夫かい?悪魔くん」
悪魔くん「うん、心配ないよ。これぐらい」
メフィスト2世「危ないところだったぜ。でもこの様子じゃ学校は無理だな」
貧太「学校の方なら、僕たちがなんとかするよ」
百目「ボクにいい考えがあるモン」
情報屋「俺も手伝うぞ。悪魔くんは心配しないでゆっくり手当してくれよな」 先生「川田くん」
川田「はい」
先生「佐藤くん」
佐藤「はい」
先生「横山くん」
横山「はい」
先生「埋れ木くん」
情報屋「はい」
先生「え?あら、あなた隣のクラスの」
百目「(ピカッ)」
先生「あ…あら、今日は遅刻しないできたのね、埋れ木くん」
貧太「百目くんの魔法もなかなかのもんだな」
百目「ひひ」
貧太・情報屋「いえーい」
百目「モーン」 メフィスト2世「親父が早く悪魔くんに知らせろって言うんで駆けつけたんだが、ちょうど良かったな」
悪魔くん「メフィストが何か?」
メフィスト2世「うん、久しぶりでヨーロッパに里帰りしてた親父が、
すごいパワーの霊魂エネルギーが空に昇っていくのを見たって言うんだ」
悪魔くん「霊魂エネルギー?」
メフィスト2世「嫌な予感がするから悪魔くんも気を付けろって。親父もあちこち調べてみるって言ってたぜ」
悪魔くん「気になるな」
メフィスト2世「なーに、親父の思い過ごしかも知れねえし、それにしても奇妙な連中だったな。あの二人組」
悪魔くん「おそらく、人工精霊エレメンタルといって、魔法でつくられたロボットみたいなものさ。
それに、あのカード魔術は、確か文字や数字を呪文に使うゲマトリア魔術のはずだよ」
メフィスト2世「ロボットだとしたら操ってるやつがいるはずだな。とにかく今日はゆっくり寝てな。
俺がついててやるからよ」
悪魔くん「ありがとう、メフィスト2世」 リリス「上手くいきました。悪魔くんも今日一日は動けないでしょう」
ロソン「それで十分だ。見ていろ、必ず悪魔くんを血祭りにあげ、
地上支配を一挙に成し遂げてみせるからな。ははははは」 こうもり猫「おーい、悪魔くーん。てえへんだ、てえへんだ、悪魔くん、てえへんでやんすよ。
おっとっと、着地失敗」 悪魔くん「えー!彗星が日本に落ちるって!?」
こうもり猫「メフィストからの連絡で魔眼が調べてきたんでやんすけど、
なんでも学者によると何か強力な魔力が作用して呼び寄せてるようだって言ってやしたよ」
情報屋「そ、そんなものが落ちたら俺たちはどうなっちゃうんだ…」
貧太「でも変だな。普通の彗星ならもっと前に天文台が発見するはずなんだけど」
メフィスト2世「きっと黒悪魔が魔力を使って呼び寄せているんだ。悪魔くん」
百目「でも、どこにいるのかモン」
メフィスト2世「くそー、それさえ分かりゃあな。なんとか見つけねえと大変なことになるぜ」
悪魔くん「黒悪魔が強い魔力を発揮できる場所が日本にあるとしたら…たった一つ」
メフィスト2世「あ、分かったぞ。大昔黒悪魔のアジトだった軽井沢しかねえ」
悪魔くん「よし、行こう。う」
百目「まだ無理だモン。悪魔くん」
メフィスト2世「そうだぜ。俺たちに任せてもうしばらく寝ていろよ」
悪魔くん「そうはいかないよ。こうしている間にも彗星はどんどん日本に近づいているんだ」
メフィスト2世「分かったよ。どうせ止めても聞くような悪魔くんじゃないもんな」
悪魔くん「さあ、行こう」
こうもり猫「行ってらっしゃい。気をつけて」
百目「こうもり猫も来るんだモン」
こうもり猫「あ、やっぱし?」 情報屋「気をつけてなー」
貧太「無理するなよ、悪魔くん」 アナウンサー『臨時ニュースを申し上げます。突如出現した巨大な彗星が日本をめがけて落下しており、
このままでは日本を直撃することは、 間違いないとのことです』 ロソン「○×△☆♯♭●□▲★※」
リリス「…!」
悪魔くん「いたぞ」
リリス「あれは!」
悪魔くん「お前は誰だ!」
ロソン「貴様は悪魔くん。これはどういうことだ、リリス」
リリス「そんなはずは…!申し訳ありません。ロソン会長」
悪魔くん「ロソン?」
メフィスト2世、「そんな黒悪魔聞いたことないぜ」
ロソン「ふふふ。これならわかるだろう。ふははははは」
こうもり猫「バーコード」
百目「モン」 悪魔くん「お前はバラモン!」
メフィスト2世「悪魔くん、バラモンってのは」
悪魔くん「古代インドの黒悪魔で、数百の妖術を操る魔法の天才だよ」
バラモン「その通り。全てが金で動くこの時代。私の才能をもってすれば、
莫大な金を稼いで世界を牛耳ることも時間の問題だった。
だが、悪魔くん。お前のせいでそうのんびりはしておれなくなったのさ」
メフィスト2世「何言ってやがる」
バラモン「んははははは」
悪魔くん「メフィスト2世、時間がないよ。バラモンの魔法陣を破壊するんだ」
メフィスト2世「よし来た。魔力、稲妻電撃!うお、うわあ」
百目「メフィスト2世!」
こうもり猫「ダメみたい」
悪魔くん「大丈夫か?メフィスト2世」
バラモン「それしきの魔力でこの魔法陣を壊せるわけがなかろう。わははは」
リリス「ふっ、ふっ、ふっ」
こうもり猫「どうやらこのワンレンボディコンも女悪魔みたいでやんすよ」
リリス「お前たちに邪魔はさせないよ。バラモン様。さあ、早く」 魔獣「ガルルルル…」
メフィスト2世「悪魔くん、この魔術は」
悪魔くん「ゲマトリアだ。そうか、エレメンタルを使って僕を襲わせたのはお前だったんだな」
リリス「ふふふふふ。おとなしく傷の手当てでもしていればいいものを。だがどちらにせよもう遅いよ」
悪魔くん「え!」
バラモン「ふふ、あと数分後、このバラモンが霊魂爆弾を手に入れる」
悪魔くん「霊魂爆弾?そうか。メフィストが見たという霊魂エネルギーはこのためだったのか」
バラモン「さすが悪魔くん。いかなる霊魂をも操る石柱黒魔法陣によって、
世界各地から 黒悪魔となった人間どもの霊魂エネルギーを呼び集めたのだ」
悪魔くん「…」
バラモン「○×△☆♯♭●□▲★※」
魔獣「ガルルルル…」
こうもり猫「いよいよくるでやんすね」
百目「モンモン!」
こうもり猫「助けて!しっぽちぎれる!」
メフィスト2世「こうもり猫、待ってろ!」
こうもり猫「待てませんよー」
メフィスト2世「くらえ!魔力、稲妻電撃!」
こうもり猫「ビリビリビリ」
悪魔くん「…っ」
バラモン「ははははは」 アナウンサー『東京上空に達した謎の彗星は、猛威を振るいながら本州中部方面へ向けて落下しております』
茂・コハル・エツ子「ああ…」 バラモン「霊魂爆弾すなわち凄まじい霊魂パワーさえ手に入れれば、悪魔くん、お前たちなどもはや虫けらも同然。
やがて日本全土が、いや、世界中が私の操るがままになるのだ」
リリス「ふふふふ。さあ、覚悟するんだね」
メフィスト2世「見ろ、悪魔くん!」
悪魔くん「あ!」
メフィスト2世「ど、どうすりゃいいんだ。悪魔くん」
百目「悪魔くん!」
こうもり猫「早いとこ逃げましょうよ」
悪魔くん「バラモンだって魔法陣の外へは出られないはずだ。百目、メフィスト2世、君たちで援護してくれ」
百目「分かったモン。モーン!」
メフィスト2世「魔力、金縛りロープ!」
こうもり猫「あっしは名前呼ばれなかったもんね」
メフィスト2世「悪魔くん、今だ!」
悪魔くん「うん!」
こうもり猫「悪魔くん、頑張れ。あっし祈ってます」 リリス「ふふ、ムダだというのが分からないのかい?」
魔獣「ガルルルル…」
悪魔くん「くそ、たあっ!う、わあ!」
メフィスト2世・百目「悪魔くん!」
悪魔くん「あれは…見えない学校の魔輪」
リリス「きゃあああ!!」
悪魔くん「う…」
12使徒たち「悪魔くーん」
メフィスト2世「見ろよ、悪魔くん」
百目「見えない学校が助けに来てくれたモン」
バラモン「おのれ」
悪魔くん「ありがとう、見えない学校。行こう」
メフィスト2世「よーし」
百目「モン」
こうもり猫「待って」
バラモン「○×△☆♯♭●□▲★※」 悪魔くん「さあ、見えない学校。僕と一緒に、バラモンの黒魔法陣を打ち破るんだ。
君の力を貸してくれ(♪〜)」
鳥乙女「さあ、私たちも悪魔くんの手助けをするのよ」
メフィスト2世「よし、みんな」
バラモン「うおお。うおおおー!」
悪魔くん「(君たちはバラモンの魔力で黒悪魔にされてたんだよ。さあ、目を覚ますんだ。
そして元の綺麗な魂に戻って、自分たちの体にお帰り)」
12使徒たち「やったー」「やったモン」「やったぞう」 アナウンサー『本州中部に落下すると思われていた怪彗星は、突如姿を消した模様で、
当局もその原因について首を傾げております』
茂「良かった」
コハル・エツ子「ああ」
貧太「やったな」
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