住宅販売のアポなし訪問営業に客が激怒!
 今月上旬、住宅販売の営業マンが千葉県内のマンションに住む夫妻宅を訪問した際、警察官が出動する“不法侵入騒ぎ”となっていたことが本誌の取材で分かった。
 被害を訴えたKさん夫妻は、8月下旬にワールドハウス(郡建設株式会社)の住宅展示場を訪れた。モデルハウスを見た後、アンケートに答えたが、今月3日になって
 営業マンが“アポなし”で自宅に訪問してきたのだという。
「話を聞いてほしいとのことでしたが、平日の夕方、忙しい時間では迷惑なだけ。マンション入り口のオートロックのインターホン越しに“アポなしはやめてほしい”と面会を拒否しました。
 でも、営業マンはあろうことか“自動ドアが開いていた”と中庭などを通り抜けた数十メートル先の玄関までやってきて、しつこくインターホンを鳴らしてきたんです」(Kさん)
 怒ったKさんは「断ったじゃないか」と、不法侵入の疑いで警察官を呼び、営業マンは事情聴取を受けた。
 住居ではなく共用部分への侵入は法廷でも判断が分かれるところだが、07年12月にはビラ撒き目的で共用廊下に立ち入った男性が、東京高裁により住居侵入罪で罰金5万円(求刑10万円)の判決を受けたこともある。
「刑事告訴するほど大げさな話ではなくても、こういう迷惑な営業手法には厳しい態度で抑止したい」とKさん。
 取材に対し、この業者は「警察は不法侵入には該当しないと言っている」と問題意識を見せなかった。
他にも「自社のアポなし訪問のみならず、リフォーム業者や住宅ローン関係、さらには布団や家具の営業マンまで訪れるようになった」という被害報告もある。
 夢のマイホーム購入にはつい積極的になりがちだが、関心が高くない物件についてはアンケートなどに連絡先を記すのは控えた方がいいということか。(安藤隆夫)