「あの」瀬理町パパンだって本は出しているわけで、そりゃ書けるだろうけど、自分が読みたい水準のものはまだ書けないから・・・

外乗小ネタ。
中3ぐらたか高校になっていたか、親のツテで繁殖牧場に遊びにいけることになった。
といっても肌馬2、当て馬1しかいない、なかばオーナーの別荘みたいなところ。
母子馬房の近くで騒がしくしなければ、当て馬(当然タマ付き、ア・アだったかな)には好きに乗っていいよ、この10年ぐらい鞍を置いてないけれど、と言われたものの・・・

鞍がない。古い調教鞍はあるんだが、あぶみ革はひび割れて、ちょっと曲げたらパキッ。しかたない、鐙上げでいくか・・・
腹帯の長さが足りない。そりゃそうだ、草を飽食して腹が競り出た当て馬に現役競走馬サイズの腹帯が回るわけはない。
厩舎内の混沌を漁っていたら、古い馬着が見つかった。いまのものと違って、馬着の上から大腹帯で締めるタイプ。鞍の上から巻いたらなんとか届いた。
手綱も怪しかったのでロープの端っきれをハミ輪に結んで予備手綱にした。
背が低い馬だから飛び乗ろうとしたが、乗れない。背は低いが、横腹が突き出していて、背峰まで遠い。力いれて鞍を持つと回っちゃう。
しかたないから柵のそばに引いていって、柵から乗った。

北海道の牧草地は美しく、海は深い色で、敷地内を列車が走ったりして楽しかったが、降りて休むわけにいかない。柵はあちこちにあるが腐っているところもある。見た目だけでは、どこから乗れるかわかんないんだ。
※乗った気がしなかった。