これね

 冒頭にフィンランドが義務教育の期間を18歳まで延ばすと発表して、日本で絶賛されたと述べたが、その多くは「フィンランドはいまだに教育世界一だ」と考えている人たちではないだろうか。

 だが、2018年調査では、読解力と科学的リテラシーで3位であったが、数学的リテラシーは11位まで落ち込んでいるのである。

 つまり、あれほど絶賛されたフィンランド式教育では、かなり深刻な算数・数学における学力低下が起こっているのだ。フィンランドに代わって「学力世界一」に輝いているのが、旧ソ連のバルト3国の一つで、現在ではIT大国として名高いエストニアである。

 エストニアは2018年調査で、読解力と科学的リテラシーで1位、数学的リテラシーで3位となっている。