チャットGPTでテスト問題作成、
高校教員「もう先生いらなくなるかも」
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20230529-OYT1T50251/2/
チャットGPTを初めて使ったのは今年3月上旬だった。学校のテストを翌日に控え、気が乗らず、軽い気持ちで聞いてみた。〈試験勉強をしたほうがいいかな〉〈はい、試験前には十分な勉強が必要です〉。パソコンの画面で、誰かが話すかのように、文字が流れた。
 当初は、自分の名前を入れたり、天気を聞いたり。使い慣れてくると、高校の問題をどのぐらい解けるのか試してみた。参考書と照らし合わせても遜色ない詳細な解説。「これはすごい。いつでもどこでもそばにいて、勉強を教えてくれる『先生』のようだ」

 チャットGPTを知るほんの数か月前までは、教科書などを読み返し、自分なりに文章を考え、宿題を終えるのに1時間はかかっていた。だが、チャットGPTを使えば、ものの5分から10分で済む。教科書を読み返すことはない。男子生徒は「大学入試に向けて、無駄なことはできるだけ省きたい」と話す一方、補助輪を付けて自転車に乗っているような状態だ。