トラブルの証拠収集にボイスレコーダーを持たせる親
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担任や子ども同士のいじめ、トラブルの「証拠集め」のために、親が子どもにボイスレコーダーを持たせる。こうしたケースが、最近では珍しくなくなってきているようだ。 実際、息子のカバンのなかに、ピンマイクをつけたボイスレコーダーを忍ばせて、塾での様子を録音させたところ、担任との相談後も「いじめ」が続いていたことがわかった。 授業、休み時間を含めて1日4〜5時間くらい録音し、内容を確認したところ、ほとんどは先生のいない休み時間にちょっかいを出されていることがわかった。 幸いにしてその後、クラス替えがあり、首謀者グループとは別クラスになったため「いじめ」はやんだが、この父親は息子に「隠し録り」をさせたことを後悔はしていないと言う。 「大津市のいじめ自殺事件などを見ればわかるように、いじめた側は8割がた、しらばっくれるでしょう。 うちの息子の件でも、塾の先生は『休み時間になるべく気をつけて、子どもたちの間に入るようにします』と言っておきながら、入ってくれなかった。 親が始終、子どもの後ろをついてまわることはできないし、録音を聞くことでわかることがたくさんある」 ではどのようにして、いじめの録音を証拠として扱えるようにするのでしょうか?何も考えずに、そのままいじめ現場を録音した場合と、コツを理解してから録音した場合を比べてみましょう。 Aくんは他の複数のいじめっ子たちから殴る暴行を受けています。まずは工夫なしの録音を聞いてみましょう。 A:「痛いよー
誰か助けてー」
いじめっ子:「はー?このヤロー
こんなクズ、死んどけや!」
ボコッボコッ(殴る) A:「〇〇くん、なんでこんな体育館裏に連れてきたの?」
いじめっ子:ボコッボコッ(殴る音)
A:「痛いよ!〇〇くん、やめて!殴らないで!」 この2つの例、何か違うところはありましたか?2つ目の例でポイントがあります。 状況証拠と物的証拠の違いを考えれば分かるのですが、状況証拠にはいつ、誰が、何を行なったのか分かりません。分からないというよりも、不正確です。 証言はどのようにでも変えれますし、器物損傷の場合でも誰が加害者か分かりません。一方で物的証拠では、加害者が誰なのか明確です。 いつ、どこで、誰が、何をしたのかも明確だからこそ、状況証拠よりも格段に証拠能力が上がるのです。 話を戻して、先ほどの録音の例のお話をしましょう。黄色の線が引かれている部分は、加害者(いじめっ子)の名前、暴行内容、場所が明確に入っています。またICレコーダーの録音履歴から日時、時間も判明します。 しかし1つ目の例では、日時、時間以外の何も分かりません。いじめられっ子が「痛い」と言っていることしか判明しないので、後からいじめられっ子がこの当時の状況を証言しなければなりません。 被害者であるいじめられっ子が証言するという行為を行う時点で、この録音は状況証拠になってしまうのです。 いじめっ子の名前
いじめ内容
いじめられた場所を
ボイスレコーダーに吹き込む。 最近は様々な種類のICレコーダーが登場しています。昔からあるような大きなレコーダーからペン型のものまで様々です。 どのボイスレコーダーを使うかはケースバイケースだと考えています。 教室や登下校中にいじめられるのであれば、1日バッテリーが持つような大きなレコーダー(と言っても手のひらに収まるサイズ)をカバンやズボンの内側に入れることをお勧めします。 その際に簡単には取り出せないように、布など隠しポケットを作って、縫い付けるようにします。そして家を出る前に録音をスタートさせ、家に帰ってきてから止めます。 ズボンなどの衣類に縫い付ける場合は、衣類が擦れて雑音が入らないかきちんと確認してから学校に持っていきましょう。 また、昼休みだけなど一時的にいじめを受ける場合、USB型やペン型のICレコーダーをポケットに入れておき、休み時間になる前やいじめられそうな前に録音を開始させるようにしましょう。 このようなタイプのレコーダーは容量、バッテリーともに少ないことが多いです。ですので確実にいじめられる時間が分かる場合に使うことをお勧めします。 どちらの場合もICレコーダーはきちんと動作確認をしておき、何度かロールプレイをしておくことが重要です。本番でここぞという時に録音されていなかった、、、ではもったいないです。 実は状況証拠も物的証拠も証拠能力が低いものから順に紹介してきました。ですので、「いじめ現場の動画データ」という証拠はいじめ解決における証拠の中で最も有効な証拠となります。 動画であれば音声データ以上に現場の様子や雰囲気が伝わりますし、今まで見えていなかった部分も見えるようになります。そのような点で、いじめ解決の証拠の中で最も有力な証拠となるでしょう。 1.定点カメラ
まず定点カメラについてです。定点カメラとはその名の通り、どこか一箇所にカメラを置いておき、いじめの様子を隠し撮りするというやり方です。 この手法は毎回同じ場所で暴行やカツアゲをされる場合に有効です。いじめっ子の心理としては、自分が最も安心できる場所で犯行に及びます。 なので、全てのいじめがそうとは言いませんが、多くの場合この隠し撮りが使えます。 実際にどのように置くのかというと、図のように草や植木の中にカメラを仕掛けて、上からカモフラージュします。この時のカメラはリモコンで録画スタートさせるカメラでも良いですし、動きを感知して録画スタートさせるものでもどちらでも良いです。 要はカメラを回し続けるのではなく、必要な時だけ撮れるカメラが良いです。 角度としては、いつもいじめられる現場が中心に映るようにカメラをセットします。 万が一事件当日のいじめ犯行現場が、いつもより少しずれた場所であってもきちんと動画に収まるようにするためです。 2.自分主体のカメラ
2つ目はいじめられっ子自身がカメラマンになる手法です。先ほどの手法は必ずカメラがある現場に行かなくてはなりませんが、いじめられっ子自身が撮影する場合、どのような場所でいじめを受けても撮影可能です。 その代償として、カメラで撮影していることがバレる可能性も格段に上がります。 カメラをいじめられっ子自身が回す場合、ペン型カメラや腕時計カメラ、メガネ型カメラなどを使用することができます。 あなたのお子様が普段メガネをかけていないにも関わらず、メガネ型カメラを使用すると不審がられます。制服などに常日頃からペンをさしているお子様の場合、ペン型カメラを使用することが可能でしょう。 あなたのお子様の性格や身なりを十分に踏まえたカメラを使用することで、バレる可能性を低くしながら、間近での撮影が可能となります。 いじめられっ子自身が撮影する場合、たいていの場合その子と同じ視線での撮影となるので、録音の時のようなコツや注意点はありません。 最も注意しなければならないことは、相手に撮影していることをバレないようにするだけです。 カメラだとどうしてもレンズの部分は表に出なければなりません。その部分があるので、カメラでの撮影は危険が伴うため、どうしても探偵などに撮影を依頼した方が良いという判断になってしまいます。 今回状況証拠と物的証拠に場合分けして、様々な種類の証拠についてお話ししてきました。言葉だけではなかなか動いてもらえない相手であっても、これらの証拠、特に物的証拠があれば動いてもらえる確率は格段に上がります。 できるだけ証拠能力の高い証拠を安全に集めるようにすることで、いじめ解決を促進させることができます。 死と隣り合わせのいじめ現場の証拠を取り、できるだけ早くいじめ解決につながればと思っています。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています