三百人委員会説とは何だろうか?
ジョンコールマンが流布した説でヴァルター・ラーテナウというドイツにいたユダヤ人政治家の説に遡る。
1909年に文章を書き22年に現代政治批判として次の論文をまとめた。

<互いに親密な関係にある三百人の人間たちがヨーロッパの経済のゆくえを牛耳っており、自分たちの後継者を子飼いの部下たちの中から選び出している。>
三百人のユダヤ人を指摘しているわけではないが、金持ちによる経済支配を批判している。

シオン賢者の議定書が流布していた当時でありエリッヒ・ルーデンドルフ将軍から構成員として疑われたそうだ。
アルフレート・ローゼンベルクの命令の下に22年、ラーテナウは暗殺された。

つまりコールマンの説はラーテナウの言葉を歪曲したルーデンドルフの説からきているのだ。
プロトコルは偽書だがユダヤという言葉が強力な接着剤として陰謀説が流行する。
陰謀論といっても反ユダヤ的な説を採らない場合があり、トンデモと知りつつも興味が湧く。
反ユダヤの木村愛二に9条を護持する資格はない。