極右のミレイ大統領就任から2カ月でインフレ率は250%を突破した一方、
外貨準備は増加。国民の困窮はさらに悪化しているが..

ミレイは大統領就任早々、通貨ペソを50%以上切り下げた。そのため既に
制御不能だったインフレがさらに悪化。政府の公式データでは、ガソリンの
価格は約2倍、食料品の価格も約50%跳ね上がった。
ミレイ就任から2カ月ほどで、インフレ率は前年同月比250%を突破し、
ベネズエラを抜いて中南米トップを走っている。
昨年の終わり頃には国民の購買力が毎月14%ずつ低下していく状況になった。
アルゼンチン・カトリック大学の調査チームによると、この国の貧困率は2022年末
には43.1%で、ミレイが就任した昨年12月時点では49.5%だったが、今年1月には
57%を超えたとみられる。