略奪が横行するアルゼンチン、背景に政治の緊迫化や高インフレ 
年末までに190%との予想も

南米アルゼンチンでは、このところ店舗の略奪が横行し、事業主の間には店の
開店をためらう動きも出ている。略奪増加の直接の原因は不明だが、10月の
総選挙に向け国内情勢が緊迫していることに加え、インフレ率が113%に達し、
生活に困窮する市民が増えていることなどが背景にあるとみられる。
アルゼンチンのインフレはすでに年率113%に達している。JPモルガンは、
年末までに190%に達すると予想する。
最近の急激な通貨切り下げで物価はさらに高騰。三つ巴の戦いとなっている
大統領選はさらに激しさを増している。
国際通貨基金(IMF)は23日、アルゼンチン向けの75億ドルの金融支援を承認した。
同国は長年の経済危機を受け、IMF最大の債務国となっている。