毒3 61話

〜〜千佳子の実家にて〜〜
父親「どうしようもないな。そこまで考えがなかったのか?」
千佳子「誰かさんの娘だからね。何で毎月外国に行き回って家空けっぱにしてんの?問題起こすいい環境じゃない?」
父親「だから本当に産むっていうのか?」
千佳子「こんなに大きな子中絶もできないでしょ。どうする?出産予定日今月だけど」
父親「私が知った以上病院で子供は産めないと思え」
千佳子「は?」
父親「お前はまだ前途洋々な(先行き明るい)年齢だ。(不名誉な?)記録を残すな。子供は養子に出す」
千佳子「勝手に決めないでよ!アンタも自分勝手に生きてきたじゃん。お母さんが死んだ時忙しいって来さえしなかったじゃん!」
父親「また父親に向かってアンタ呼ばわりか?私と1つ約束しただろう?」
千佳子「・・・」
父親「アイツか?」
千佳子「何が?」
父親「去年金出して助けてくれって言ってたあの・・・雷藤仁か?」
千佳子「そう」
父親「喧嘩ばかりしてきたチンピラとずっと一緒にいたのか?」
千佳子「家族ほったらかしにして外歩き回ってたろくでなしは?」←ろくでなしのところは直訳するとチンピラ、ヤンキーになるのでろくでなしと意訳。
(平手打ちをしようとする父親)
千佳子「何?何?」
父親「大人になれ」
千佳子「何?自分の娘が私生児産めば会社での自分の立場が危うくなるから?」
父親「お前の未来の為だ。お前はまだ20歳だ。これからお前には数多くのチャンスと愛がやって来る。子供1人がその全てを潰してしまう事になるんだぞ」
千佳子「何それ?アタシが好きな人と子供産んで生きてくのに何で?」
父親「はっ。(電話をして)キム秘書。去年に金出し取った子がいただろう?そうだ。雷藤仁。その子を探しなさい」
父親「(違うとこに電話をして)うん、私だ。キム教授。君10年前に私が大分助けてやった事あっただろう。覚えてるか?いつか恩を返すと言ってたじゃないか。娘が赤ん坊を身ごもったが大きすぎて消す事ができない。君が引き受けてもらわなくちゃいけないようだ。違法だろうな。わかっている。だが先が明らかに見えてるのを父親としてどうやって放っておける?君も危ない事はわかるだろう。だからお願いしているんじゃないか?そうだ。うん、じゃあ1度連れていくよ。夜中2時?わかった」
父親「(千佳子に)そんな風に見るな。お前の為だ」
千佳子「その産婦人科の医者んとこ行かないから」
父親「お前は今日から私の許可無しにはこの家から1歩も出られないと思え」

〜〜たぶんオクチョンにて〜〜
岩瀬「中本は身動きがちょっととれねえから行けねーってさ」
一条「でもそこに行けば兄貴も顔知られるんじゃないんですか?」
岩瀬「だろうな。だから頭捻ってみたが俺が先に接触するからお前達が近づいて(攻め込んで)来るんだ。俺は一旦●●派と話込む程度にしてお前達を知らないフリするから。俺も話しながら新しい情報がないか誘導してみる」
愛「そうですね」
岩瀬「勇は昨日のデートどうだったんだ?」
勇「デート・・・じゃないです」
岩瀬「ったく。照れやがって」
岩瀬「(車を止めて)俺が知らせてやるとこに30分後に近づいて(攻め込んで)来い。俺が最大限情報を掴むから」
一条「はい」

一条「まだ世の中捨てたもんじゃねーな」
勇「俺はよくわからない」
一条「何がだ?」
勇「情報が全て共有されてるように思えるけど決定的な事(優里のはっきりした居場所?)が共有できてないだろ」
愛「でも岩瀬の言う事もそうだよ。自分の顔がここで知られたら大事になる」
勇「ああ。その言い分もそうだな」
誰か「30分どこで時間潰す?」
勇「(携帯が鳴って)何だ?知らない番号だ」←実際は仁弟からの電話
愛「拒否っちゃいなよ。スパムだよ」