リアルでも、世界を創造した神に人格があるという設定は実は正確ではない

これもうちょっと書いてみようかな。抵抗もないみたいだし。

ギリシア神話でも日本神話でも、
一番最初の神様、カオス、天御中主神、
という神様には人格の描写がない。

すぐにウラヌスとガイア、高御産巣日神、神産巣日神など、
対を為す根本原理の神様の二柱を生んで、
その後はもう登場しない。

根本原理の神様は更にいくつかの
大いなる法、みたいな神様を生んで、

ゼウスとか天照大御神くらいまで世代が下がってから、
人界に縁の深い最高神っていう感じになる。

この構造はとても黒い空間のロードマップ、層の概念に近い。
とても納得がいく。しっくりくる。だから時代を越えて支持される。
優れたインスピレーションによる、普遍性のある神話だと思う。

今までスレで説明してきた言葉でいくと、

カオス、天御中主神、が 奇跡 創造 の領域だ。
これは多くの神話における最高原理だと思う。

ウラヌスとガイア、高御産巣日神、神産巣日神などが、
法則の層を示す神様だ。法の層はなんか体系的にまとまってるというか、
上位概念と、それに従う下位概念、みたいにはなってくるらしい。
それが二柱の神々が更に生みだす神々のことだ。

この辺の法則の話はどうしたもんかと思うから、本から抜粋。

真実の法則を頂点に、運動の法則、速度の法則、因果の法則がある。
真実の法則の下に自由意思の法則、思考の法則がある。

磁気の法則の下に重力、時間、引力の法則がある。
時間の法則の下に次元、幻想、DNAの法則がある
時間の法則の下にはアカシックレコードもある。

まあ、詳しくしたい人はシータヒーリングの本参照で。
その辺はあんまり紙幅はないけど。

神話の神々がどの法則にあてはまるのか考えるのも面白そうではある。
クロノスは時間、ネメシスは因果応報、モイラは運命だから幻想かな。
イザナミとイザナギは女性原理と男性原理とか。
この辺の神々はエピソードがあるけど、
それは説明のための擬人化であって、法則にも人格はない。

そして異界存在の最高位がゼウスとか天照大御神ということになってくると思う。
異界存在には自分たちと同じように、心や性格、人格がある。
もちろんレベルは違うけど、理解としてはそれでいいはず。

こういう類型が、人間の精神の原型とも合致する、人間存在本来の神話だと思う。

では、光あれ、との言葉からすべてを創造し、
世界の創造があらかた終わった後もひっこまず、創造物の全てに干渉を続ける神様って、

なんなんだろうね〜、どういう存在なんだろうね〜、っていうね。

興味がある人は小室直樹先生の本を読もう。
ま、日本人なら知らなくてもあまり問題はないと思う。