>>716
1人は膵がん術後の60歳代女性で、造影CTとMRIの拡散強
調画像で腹腔内再発を疑われて、外科から紹介になりま
した。
ゲムシタビン投与開始して、画像上消失し、103回投与し
ても再増悪する兆候が見られないため、中止しました。
その後ずっと再発ないため完治したと判断しました。
もうひとりは当方のNPO法人宮崎がん共同勉強会に参加さ
れた他院治療中の60歳代後半の男性。これも術後局所再
発で、ゲムシタビン+カペシタビンで長らく治療されて
いましたが、再発病巣が消失したままで治療休止。その
後何年も(少なくとも3年以上)異常なしの状態です。
この方は手足症候群で、指先の指紋が消失するほどの副
作用あったようですが、治りました。
ただし、こういった方々を紹介して、標準治療が全員に
メリットがあるという話に持っていくつもりはありませ
ん。
むしろこういった成功例の体験談は意外と役に立たない
ものです。

あえて、参考になることを書くとすれば、この二人に限
りませんが、とにかく治療で体力を削らないことです。
余命は推測困難ですが、体力低下、体重低下、栄養状態
悪化して長期生存可能な人はほとんどいません。