>>108
わたしの経験は3年ほどまえのことです。
3年経って、かなり冷静にいろんなことを思い返せるようになっています。
がんの闘病という世界、治療法がないという絶望、人が死に至る過程、伴侶を失うということ。
こんな世界があったんだ、こんな悲しみがあったんだ、こんね思いがあったんだ・・・
全てそれまで知らないことでした。
経験はきちょうな体験だったと思っています。
リレーフォーライフに参加したりすると、そんな思いの人が結構いるんだと気づくこともあります。これも知らなかった世界。

ホスピスに関わることをしていますが、これもこの体験あったからこそ。
そこではいつも思います。
ホスピスだったらどうかなと。
もう少し精神的に周りに頼ることができて余裕ができて最後の時間に付き合うことができたかな?とも思います。
でも一方では家で子どもも一緒にずっといられて、日常の生活の中に死があったという体験は子どもにとってはよかったと思うし、何より夫が家に居たと願っていたのでこれでよかったとの思いも。
冷静に考えると在宅もホスピスも一長一短、その状況によりあった方がベストなんでしょうと思います。

ホスピスも、いろんな人との関わりがあってなかなかいいなぁとホスピスの日常、そこの患者さん、家族を見ていて思います。
医師は私の様子を見ていて、無理がありそうならホスピスを紹介してくれるといっていました。
そのホスピスでちょっとしたお手伝いをしているわけで、それご縁がですね。

でもシステムがちゃんと機能しているかどうかは問題はべつです。
患者を看る家族がそんな理不尽なという思いをしなくていいシステムとそこにいる人の育成はこれからの日本に欠かせないことでしょうね。