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中心部でバス停集約の実証実験09月19日 19時20分nhk
数が多くて分かりづらいという声のある広島市中心部のバス停を使いやすくしようと、
バス停の集約に向けた実証実験が19日から始まりました。
オフィスビルや商業施設が多く立ち並ぶ広島市中心部には「八丁堀」という名前のバス停が15か所あるほか、
すぐ近くに「立町」というバス停もあり、利用者から「どのバス停で乗ればよいか分からず迷う」などといった声が上がっています。
これを受けて広島市やバス会社では、複数に分散しているバス停をまとめることで
分かりやすくしようと、「八丁堀」の一部と「立町」のバス停を1か所に集約する実証実験を19日から始めました。
実験では、歩道に切り込みを入れる形で設置されているバス停を、バスが道路に沿って
ぴたりと停車できるよう形状を変更し、利用客が乗り降りしやすくします。
バス停を集約すると、利用者や停車するバスの便数が増えるため、バスを待つ人で
歩道が混雑したり、停車するバスで道路が渋滞したりする可能性があります。
このため、一般車両への影響やバスの停車時間について調査するほか、利用者への
アンケートを行うなどして課題を検証することにしています。
この実験は11月末まで行われ、市やバス会社では来年度以降、市の中心部のバス停
の本格的な集約につなげることにしています。
広島県バス協会の山岡弘和事務局長は「利用者の増加に伴って市内に乗り入れるバス
が増えたことから、交通の流れを阻害しないようバス停を分散させた。
しかし、今は利用客が減少しているうえ、場所が分かりにくく、どのバス停で
乗ったらいいか分かりづらいと思うので、集約して分かりやすくしていきたい」と話していました。
今回の実験の狙いについて、広島市道路交通局の岡田義成課長は「広島市では、
バス会社と連携しながら市の中心部のバス停を集約することを検討している。
今回の実証実験を踏まえて、バス停の集約の全体イメージについて警察やバス会社などの関係者と協議をしながら検討し、
市中心部に多くあるバス停を少しでも少なくすることで、バス利用者にとって利用しやすく分かりやすいバス停になるようにしていきたい」と話しています。