仮に土地を安く仕入れた後に分割されて、土地にも利益が30%乗せられたとします。すると土地、建物ともに30%で3,000万のうち900万、ハウスメーカーや工務店の利益となります。

3,000万は30年ローンで月約12万程度。12万のローンの内、3.6万はハウスメーカーの利益のために払っていることになります。私は設計をやってきた者ですが、自宅や投資物件を自分で設計して建てる気になれないのは、新築ではどうしても割高になるからです。

見積書には、ハウスメーカーの利益という項目はありません。
基礎工事、木工事、塗装工事、現場諸経費などの項目の中に、割り増しされた金額で入れられています。

ハウスメーカーの利益は、見えないようにカモフラージュされています。もしハウスメーカーの利益という項目が見積書にあったら、値下げを要求されやすくなってしまいます。それよりもシステムキッチンの価格に忍ばせておく方が無難です。

TVでCMを打つ全国展開しているハウスメーカーの他にも、Bさんが勤めるA住販のように、ローカルな業者さんが非常に多くあります。A住販は○○市内の注文住宅をメインとする、超ローカルな企業です。

A住販の業績は非常に好調で、近いうちに幹線道路沿いに本社ビルを建てるそうです。ハウスメーカーは、新築住宅の注文があれば、いかにローカルで小さな企業であっても、売る物が高額なだけに、おいしい商売なのです。

今日のまとめとして
ハウスメーカーは新築する人がいれば儲かる
となります。