二本松工高改修工事 入札ミスで別業者に発注

 福島県二本松工業高(二本松市)の発注工事で、落札業者の決定を誤り、別の業者に工事をさせていたことが26日、分かった。最低価格で2社が並び、くじの方法でミスがあった。本来の落札業者は入札直後、営業を停止していた。
 工事は実習棟の外壁改修で、入札業務は同校の事務職員が担当した。郵送方式の入札には11社が参加、1月12日に実施したところ、郡山市の建設業者2社が1180万円で並んだ。
 同額の場合、落札業者はくじで決める規定で、郵送入札では業者があらかじめ特定の数字を示し、その数字を基にした計算で決める仕組み。
 職員は2社を対象とすべきところを11社全社で計算した結果、最低価格のうち1社の落札が決まった。2社だけで計算すると、別の業者が落札するはずだった。
 同校は即日契約し、3月下旬に工事は完了。工事代金の支払いを依頼された県出納局が今月21日、ミスに気付いた。同校は謝罪のため本来の落札業者を訪ねたが、入札翌日の1月13日付の張り紙で「業績不振により事業継続が困難になった」と記してあったという。
 学校側によると、入札ミスとの因果関係は不明。県庁で記者会見した湯田恒弥校長は「申し訳ない。破産管財人を通じて業者と連絡を取るように努める」と話した。


2010年04月27日火曜日


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