さて、唐手の型に戻って
内歩戦(ナイハンチ)だの抜塞(パッサイ)だの、こういう後世に当てられた漢字は消します。
同時に、白樽の棍(シラタルヌクン)だの浜比嘉の釵(ハマヒジャーヌサイ) だの、これまた
分かりにくい沖縄の発音は消します。するとこんな感じ↓

沖縄に存在する唐手の型

ナイハンチ、クーシャンクー、パッサイ、セーシャン、ワンシュウ、チントウ、ジッテ
ジオン、ローハイ、ソーチン、シンテー、ウンスー、セイユンチン等々

沖縄に存在する武器術の型

白樽の棍、徳嶺の棍、津堅砂掛けの棍、多和田の釵、浜比嘉の釵、二丁釵
浜比嘉のトンファー、前里のヌンチャク等々

唐手の型は何かしらの中国拳法の套路を彷彿とさせる中国語のような名称ばかりですが
何故か武器術の方はひとつもそんなのは存在しませんね。

武器と唐手は両輪、という言葉が伝わるほど唐手と武器術は昔から共存していたハズなのに
なぜこんな不自然な偏りが出来るのでしょうか?

当時の中国本土や、あるいは沖縄に漂流した中国人などには、沖縄の人間に拳法の套路の名前は教えても
武器術の套路の名前は教えるなという秘密協定でもあったのでしょうか?

あるいは、拳法の套路は教えても武器の套路は教えるな、という秘密協定でもあったのでしょうか?
どちらにせよ、1つの島内なのにここまでの偏りが出るのは見過ごせないほど不自然ですねえ。