Q 安物のウィスキーにはウィスキー成分がほんの少しで、あとはスピリッツ?というものが多く含まれてるようですがブラックニッカやトリスなどは純粋なウィスキーなのでしょうか?


A 純粋と言うより”本当のウイスキーではない”と言ったほうが合っていると思います。それにはいろいろな理由があります。主なものは・・・ ・

日本の酒税法では熟成年数が決められていない。(信じられますか?)
・ブレンド用アルコール(科学的につくられたもの)が入っている。
・原酒、水以外の副原料が入っていて表示義務のないものもある。

これだけでも本当のウイスキーとは言えないものです。
スコッチは最低3年以上熟成させたものを出荷しています。それが法律で、倉庫のカギは業者と国のものが無い限り開けられない仕組みになっています。
また、多少の着色(原酒の味わいを変えてはならない)は許可されていますが、あとは原酒、水以外は許可されていないと思います。スコッチは輸出品のため品質管理が厳しいですね。

しかし、手頃な価格のウイスキーもそれなりに需要があるため、メーカーも作り続けているのです。当然、本当のウイスキーだけを作っていたのでは単価が相当高くなり売れないので商売になりませんから・・・
このような傾向は日本酒も同じですね。日本酒にも醸造用アルコールが入っています。この量が多くなると美味しくは無いですね。と言うより不味い! ビールも同じですよ。缶に記載されている原料を見て下さい。本来の原料の麦芽、ホップ以外に米?、コーンスターチ?などの記載がありますよ。本当のビールは原料が麦芽とホップだけです。

このように私たち消費者は生活費の中で購入できるものであれば、なるべく品質の良いものを選ぶしかないようです。実際には単価が高いのでなかなか手が出ないかもしれませんね。