このストーリーは不可思議で、
近所の人が、どうやってそのようなことができたのかと
達人にたずねると、二階の部屋で寝ていたという。
二階からジャンプして、相手のひざに火を点火して、
すぐに自分の部屋にもどったのかもしれないと推測する。
そしてさらに達人のエピソードの中に、馬に乗って、山を走っていると、
敵の矢が飛んできて、馬が驚いて、谷に落ちた。
その瞬間に、ジャンプして、崖に生えている木の枝を手でつかんで、助かったらしい。
達人は、武術の練習をしていたので、落ちていく馬の背中から飛んで、木の枝を一瞬でつかむことができたと
告げたらしい。このエプピソードを重ねると、
一陣の風のような武芸の持ち主だった可能性がある。
そのエピソードに次の話もある。達人に技を教えた先生は、その達人の父親に恩があり、
そのため、達人が子供の頃に山につれていかれ、教えたそうである。そしてその技は
達人だけが伝承され、一子相伝の技らしい。