>>731
失伝してるのはあくまで国富家直系の天心流であって、そもそも天心流にはいろんな系統がある。
代表的なのは備前国の系統。撃剣叢談や武芸流派大事典にも載ってる渡辺友右衛門や平井勘兵衛がこの系統。
あとは播磨藩や津山藩も別系統。そもそも国富家自体は備中国の出身で、当時全国各地に一族の者を仕官させてたし、各系統の天心流の弟子達も全国に散らばってた。
大部分が明治維新や戦後の混乱で失伝した中で、江戸伝系だけが偶然残ってしまっただけ。

ついでに言うと、「小佐野さんは天心兵法を完全に黒認定してるから」という理由は、むしろ天心流が捏造でないことの証明にしかならない。
というのも小佐野氏は東北伝の柳生心眼流について、「当て身が多いのは中国拳法を取り入れたからだ」と断言してしまうぐらい見る目が無いから。
東北伝柳生心眼流は確かに当て身が多い変わった柔術だけど、体の使い方は中国武術とまるで違うし、むしろ日本の古流剣術とかと共通した体の使い方をしてることは両方やったことある人間なら誰でも知ってる。
小佐野氏は動きが地味な金鷹拳しかやってないくせに、中国武術の全てを知ってるかのように語るから信用に欠ける