上げ受け、外受け、内受け、下段払い、手刀受け、これらはすべて攻撃。
片方の手は脇までまたはみぞおちの辺りに引きつける動作だが、四つの「受け」
では拳のまま、手刀受けは開手でとなっているが、すべて相手を掴むか引っ掛けて
手前に引く動作。というのが私の解釈。これによりこちらが決めた攻撃を相手に
出してもらわないとならないというふうに教わることのおかしさがなくなる。
そして、上げ受け、外受け、内受け、下段払いでは受けた手を微妙に開いて回転させ、
相手の着衣や帯などをつかむか、首や肩や腕、胴体部分や脚に引っ掛けるかして
自分側に引きつけると共に、反対の手で当て身や突き、打ち、掌底で打つか押す
などの攻撃をする。型では実際には相手を破壊したり脳震盪で倒すほどのことは
やっておらず、相手を崩す、投げる、固めるなどのことしかやっていない。両者が
向かいあって用意スタートのような状況になると型はほとんど何も役に立たない。
そのようなわけで組手競技と型はほぼ何も関連性がないので型を練習しても組手は
うまくならない。