みんみんぜみTwitterから
捏造流派(復元だんまり含む)の利点

1.長い歴史があり、歴史と伝統に裏打ちされた文化価値と技術がある(と思ってもらえる)
 やはりこれが大きいと思います。古武道をやりたいと思う人、特に居合や剣術をやりたい人は武士好きだったり、歴史好きが多いのでアピールになります

2.技法や歴史についておかしな点があっても本物の流派と同じく
「このように伝わっていた」
で済ませられる。
 根拠を問い詰められることはないので気楽です。
これが復元研究なら根拠史料が必要ですし、新規の流派なら実力など何らかの説得力が必要になってきます。

3.形や技、作法等を
「(現代人の考える)サムライっぽさ、伝統文化っぽさ」
に合致する形でつくる事ができ、大衆に受けやすく評価されやすい。
 本当に古い流派の場合、サムライっぽくなかったり、奇妙だったり、理解しがたい場合もあります。一般的現代人のニーズにあってないというか。

つぎに欠点
1.捏造者の技量や知識が向上し、もっと良い技法や形、形式を思いついても、それまでに捏造した形は簡単には変更できない。
 抜け穴として「本当の使いかたは」「実戦では」「古傳では」「免許者が学ぶ技は」などと後付けで技を増やす方法があるが、疑惑や突っ込みを受けかねない。

2.あらたに歴史的事実が判明した場合や、大衆の伝統文化への理解が変化すると、伝統的価値が薄れる場合がある。
 捏造流派は捏造者の歴史認識で創作しているので、当然当時の常識とは違う部分が出て来てしまいます。知られている事なら良いですが、
捏造時に一般的でない事実、あとで判明した事実と矛盾した場合、成立時期についての疑惑が生じます。
もちろん、本当の古武道と同じように「後の伝承者が変革した」という逃げ道がありますが、伝統や古伝を売りにしてる場合はイメージダウンが免れません。

3.捏造者が参考に出来る範囲の知識や技術を根拠に捏造するため、現存する流派と共通点が多くなってしまう。(利点3の欠点の面)
 これはイメージ的な部分も含みますが、古い流派を知ってる人間が捏造流派を批判する際に
「近代的な動き(技、構え)だ」
という事が多いですが、その原因となります