NEW!【一般的な捏造武術の見分け方】
「ここに揚げるすべての事項をクリアーしていれば、まずその流儀は捏造であると考えた方がよい。」

一、先代師範、または現師範に相弟子(兄弟弟子)がいない。
二、明治・大正・昭和戦前の稽古・演武記録や写真がない。
三、今、伝えられている形の名目と同じ名目を記した江戸・明治期の伝書がない。
四、歴代の直筆伝書がどこにもない。
五、戦前までどこに伝承していた流儀か言及できない(系図がある場合、それは決まって武術の系図とは無関係)。


一、先代師範、または現師範に相弟子(兄弟弟子)がいない。

 石井清造にも中村天心にも兄弟弟子の実在が明らかでない。

二、明治・大正・昭和戦前の稽古・演武記録や写真がない。

 天心流が出す昔の写真の全ては大道芸の写真である。

三、今、伝えられている形の名目と同じ名目を記した江戸・明治期の伝書がない。

 川村氏や井上家が所蔵の伝書と形名が一致せず、大阪大学所蔵の「天心流直鑓」の伝書に至っては国富忠左衛門が流祖の直槍なので、柳生宗矩から時沢弥兵衛に伝わった宝蔵院流影派という設定と完全に矛盾をきたしている。

四、歴代の直筆伝書がどこにもない。

 伝書は火事で焼けたと主張。

五、戦前までどこに伝承していた流儀か言及できない(系図がある場合、それは決まって武術の系図とは無関係)。

 武芸流派大辞典には天心一刀流四代中村天心とあるがあくまでも天心一刀流であり、水月塾の調査に対して江戸伝系を主張し出したので三日月藩に伝承していた天心流とは無縁となった。

 以上、天心流兵法を名乗る団体は五項目全てをクリアーしており、捏造流派の謗りを受けても仕方がないのが客観的な評価である。