そこを何とか、色々な工夫で練習をこなしていくと
先代が如何に工夫をして来たのか? それがよく見える時がある。
身体操作の工夫がその代表的なものだが、
よくこんな原理を発見したな、とか、こんな発想をどうやって思いついたんだ? とかそうした要素。

工夫と鍛錬の末にそれが出来るようになった時、人間にはこういった可能性があって
それがまだまだ沢山あるし応用も出来ると判った時、人間とは凄いなと心底感動させられる時がある。

格闘技を見てるだけの人にも、人間の動きの極限とか、そういうモノを見る感動はあると思う。
オリンピックみたいなのが本当は一番分かり易いのかも知れないが、
ああいう協議は完成され過ぎていて思わぬ奇跡が出て来にくい気もする。記録への追及に固執しがちだし。

そういう人間が自分でも分かっていない、隠された可能性の部分や未発見の原理を追求していく
楽しさや凄さといった面が武術、格闘技、武道にはあると提言しておきたい。