「対人間」や「対社会」の面であまりにも無知で弱い者が含まれていたのも事実です。格闘技の稽古を通して礼儀や人としてのあり方を教えていたのですが、それが心に届かなかったのでしょう。
注目を浴びることばかりを考えている者。こうした己の欲望や行動をコントロールできない選手を見て、私は、「選手」を育ててはいても、「人間」を育てていないことに気づいたのです。