動画を見たので感想を書いておく。
エセ護身術を大解剖という動画だ。イスラエルの某護身術や日本の某護身術などを批判していた。
気になる点はいくつもあったが、全体的に見れば概ね正当な内容だったと思う。
モンドも昔は体術を教えていたが、スプレー重視に方針を変えてからはあまり教えていないと言っていた。
だから現在は、対ナイフ体術はほとんどないと思った方がいいのだろう。
しかし、賛同しているだけではモンド派と同じになり、このスレ的には面白くないので、気になった点を少し書こう。

動画の中でモンドが日本刀の使い方を生徒に教えている場面があった。
モンドの刀法で最初に目に付いたのは、左足前で構えて、左手前右手後ろで柄を握っていたことだ。
その理由は空手では左前で構えているので、武器を使う場合も慣れた構えの方がいいということだった。そして、生徒にもそのように教えていた。
次に目に付いたのは、やたらと刀をクルクル回していたことと、刀を持ちながら蹴りをしていたことだ。
何の武器を持っている相手を想定した動作なのだろうか。
自宅に入って来た泥棒や強盗を刀で撃退しようとする場面を想定していたのだろうとは思うのだが…。
モンド流剣術を見ると、日本刀は使ってはいるものの、日本の剣術というより、どちらかというと中国や東南アジア系の武器術に近いような印象を受けた。

左利きなら別だが、右利きの人なら普通は右手を前にして握るべきだろう。その方が扱い易いし、力も入る。野球のバットと同じだ。
逆で握っても使えないことはないし、練習を積めば自在に振れるようにもなるだろう。しかし、普通でやるより時間がずっとかかるはずだ。
また、右利きの場合、ボクシングなら左前で構える。剣道は中段なら右前だ。槍なら左前か。普通はこの場合が多いのではないか。
素手の構えと武器の構えの向きが違っていて最初は違和感があったとしても、武器の扱いやすさが優先だろう。足の向きの違いなど練習していれば直ぐ慣れる。
モンド独自の剣術ではあるが、普通と違い過ぎることを剣道未経験者に教えるのはどうだろうかと思った。
(続く)