スレタイの趣旨とはちがうんだけどさ。
そもそも江戸時代以前に
正確に技を伝えるすべが有ったんだろうか?
推測できる範囲でも、江戸時代の
文書も絵画も伝達技術が非常に稚拙だったのがわかる。

“古”武道・絶対主義の人は、
そこを『摩訶不思議な力で正確に伝えていた』と
暗黙の条件を設定しているように思える。
(彼ら的には、いわゆる“口伝”と称される部分に
なにやらオーパーツ技術がある)

しかし、伝承と伝承者の関係は、
レコードと蓄音機のような関係で
江戸時代以前から実際は常に復元だったんでは無いかと思う。
(もちろん、間違う時もあるし。そもそもあまり細かい動作は
現代より、ずっと無頓着だったんじゃないかと)

「伝承を守れ!形を変えるな!」と強く主張する人は
江戸時代までは形が(「あまり」か、あるいは「ほとんど」)変わらず、
明治になってから急に変わった、と言うファンタジーに陥りがち。
しかし、実際はそんな事はありえない。
写真があるだけ、明治以降のが
ずっと正確な記録が残されるようになったはずだ。
文書も絵画もあいまいだった江戸時代までのが
過去と形が変ったかどうかを比較する材料すら無かったろう。
「明治のころの写真と、現代の型が変ってるぞ!」と言ってる当人が
その恩恵を一番感じているはずだ。